歩田川和果さんのレビュー一覧

堕天使 コミック

歩田川和果 

天使と人間と悪魔

感情の波や文法は完全に歩田川先生のソレなのですが、"悪魔"が乗っかってるファンタジーなので少々異色の作品です。

ここ2,3年、"天使"やら"悪魔"やらの作品をまま見る気が…前からあったかな〜気のせいかもしれない。90年代も結構多かったイメージ。

◾︎十川×西島(ラーメン屋店員)
ちるちるのBLアワードでは確か表紙部門でノミネ…

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友人関係 コミック

歩田川和果 

同時収録作も良い

表題作が終わって、後半分は違うお話なのか〜全部表題が良かったな…と思っていたら他の3作品も好きでした。短いのに濃かった。

◾︎表題
◾︎和久井×相原 幼馴染
「俺は何があっても友達だから」という、幸せなようで、相手によっては残酷なセリフ。ただ、どちらが残酷だったのか…という構造をしています。
歩田川先生は長い片思いが好きだなぁ。それ程長く思い続ける割には、下が結構ゆるかったりする笑

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しあわせのはなし コミック

歩田川和果 

「ねくたいや」スピンオフ

「ねくたいや」のスピンオフです。読んでいなくてもなんとなく理解はできますが、読んでいた方が面白いのは確実。

はーー面白かった。100人が100人好きって言わないことは分かるけど、歩田川先生の作品をもっと沢山の人に読んでほしい。

24年の片思いの終わりを、しつこくしつこく描いています。「恋愛とは違う形になっても この先顔を合わせることすらなくなっても 好きでいてくれるだろう?」というセリ…

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大きなサボテンの木の下で コミック

歩田川和果 

あなたとわたし

相変わらず歩田川先生らしい作品です。割に知られていない気がするのがもったいない。
今回の縦軸はイグアナあるいはサボテン、またはその両方。

いつも通り基本的には男数人の会話で進行します。今回は男2人が多かったな。本田(黒髪 年下)と陽生ないし、本田と浅井(仲間)。そしてやっぱり一人一人が働いて、生きてる。こんなに生きてる感じがするのに食事シーンが全然ないのが不思議です。ここまで来ると何か先生…

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ふじむすめ コミック

歩田川和果 

ご存知ですか?長唄

自分が知らない世界とか、持ってない感覚の話は面白いです。
知らない世界は、この1冊の縦軸になっている長唄というもの。三味線以上に長唄が何かよく分からないまま読みました。次に自分が長唄と出会うときに必ずこの作品を思い出すのだろう。

そして持ってない感覚。誰か選ぶならば、自分は杉森の感覚に一番共感できる一方、斗馬にはほぼ共感できない。同じ作者の手から生み出されているのに、先生にしろ楓にしろ、別…

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ねくたいや コミック

歩田川和果 

ことんことんと

スピンオフの「しあわせのはなし」未読です。

◾︎永瀬一仁(百貨店勤務)×有働(百貨店の同期→ネクタイ屋開業) ゲイ同士
言葉が足りないふたりのようですが、作品としては舞台がほぼネクタイ屋か永瀬の家なので、ふたりの会話ばかりでお話は進行します。独特の空気感で心地よい。
永瀬と有働の人となりの描き方がとても好きです。テンプレなキャラ作りではなく、ふたりに差もあって、それらがじわじわと出してく…

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ねくたいや コミック

歩田川和果 

攻めの心の広さに温まる

 あらすじで超ドヘタレ呼ばわりされている永瀬ですが、全部読み終わっても彼をヘタレだなぁと思う場面ってほとんどありませんでした。確かに押しが強いわけではない。でも、有働の気持ちを推し量りつつ、有働が本音を零した時には優しい口調のまま諭して包み込んでくれる、そんな攻めでした。ヘタレというよりは、私は包容力攻めという方がしっくり来ると感じます。

 仕事に真面目でツンが多い有働。好きになった相手には…

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堕天使 コミック

歩田川和果 

一生懸命な子ほど可愛い

 何と言っても主人公の圭が、とても好感の持てるキャラなんですよね。年上の恋人だった高橋に突然女性との結婚を告げられた上、四股をかけられていたことを知っても、恨むことのできない圭。それは彼が愚かなほどお人好しだからとか、恨んでもどうせ何もできないと諦めているからとかではなくて、本当に心から高橋のことが好きだったからというのが、彼の1つひとつ言動から伝わってくるんです。平たく言えば確かに「バカな子ほど…

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友人関係 コミック

歩田川和果 

執着の短編集

再読です。
数年前に読み、萌評価を付けたまま未レビューでした。
今なら、萌2評価にします^^;

4話からなる短編集ですが、
執着愛がテーマなんですかね?
相手に強い執着を感じる作品ばかりです。

表題作は、友人関係を続けながらも身体の関係もある二人のお話。
攻めの和久井の相原に対する並々ならぬ執着を感じました。

10年前、和久井に振られた相原ですが、
それからもノンケに…

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ふじむすめ コミック

歩田川和果 

不思議な世界に引きこまれる

BLと三味線?と意外な組み合わせに興味を持ち、
手に取りました。
タイトルの『ふじむすめ』は、長唄の曲名です。

始まり方は唐突で、まるで宗教の勧誘?と思うほど、
強引に言いくるめられる……

そう、この作品は会話劇なのです。
とても多いセリフに不思議な吹き出し、少ない登場人物。
主な登場人物は4人(+1人)。

三味線教室に半ば強引に誘われ、
流されるように始まる関係。

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