歩田川和果さんのレビュー一覧

大きなサボテンの木の下で コミック

歩田川和果 

長い時間をかけて

この作者様の著作を読むのは3冊目なのですが、長いブランクがある作品が多いです。好きだけど、待ってくれ。付き合っていたけど、別れてしまった。今回もそんな話です。

最終話で巧(受け)の友人である浅井が言っていた「上手に調教したよね、十年かけて」がすべてだと思います。
好きな人には自分だけを見てもらいたい、いわゆる普通の感性を持つ巧を、浮気をやめることができない陽生が、10年かけて自分の傍にいて…

4

エディドヤ コミック

歩田川和果 

予想がつかない

表題作のシリーズ4作「バテシバ」「羊」「エディドヤ」「おまけのその後。」と、短編2作「アブサロムの沈黙」「二十三時」が収録されています。

表題作のシリーズが短編2作をはさんで展開されているので、短編の登場人物が、表題作のキャラなのかと邪推してしまいました(笑)

どれも、予想と違う展開でした。
私の脳でまずまず先が読め、ハッピーエンドと言い切れそうなのは、「二十三時」くらいでした。

1

愛のかたち コミック

歩田川和果 

親友とは恋人になれない??

親友同士、売れない作家(攻め)とリーマン(受け)。

ふたりが知り合ったのは高校生の時。
初めて自分以外のゲイと出会い、仲良くなれたのが嬉しくて、
いつも同じ公園のベンチで、
それまでの人生とかいっぱい語り合ったふたり。

語り合い過ぎて、恋に落ちるより先に、親友になってしまった。
そして攻めは言う、
お前とはセックスしたくないな、
兄弟とする気にならないようなもんでさ、と。

2

最寄り駅から コミック

歩田川和果 

「牛」駅で。

小学校からの同級生、だけどほとんど喋らなくて、
高校になって、同じ学年で、同じ学校へ、同じ最寄り駅から通う、
それがふたりだけだったので、話すようになる。
といっても、基本沈黙が長い。
話しても、たいして深い話も、楽しい話もしないし。

片方はゲイで、
それを秘密にして目立たないように生活してる子。

そのゲイの子は、一緒に学校に通っているその相手のことを、
少し好きだったのか…

2

ねくたいや コミック

歩田川和果 

味がある!

丸ごと一冊がひとつのストーリー。

初めて読んだ作家さん。
正直、絵はなかなかにニガテな感じだな~と思っていたのですが
いやぁ、そんなものふっ飛ばすくらい良かったです。

何が良かったって・・・2人の空気感。
ストーリーの中でのそれはもちろんの事、描き方も。
せりふとせりふの間というか、
セリフ外に手書き文字(何て言うのでしょうか(^^; )なんかは
間違うとウザい感じを受けて…

1

ねくたいや コミック

歩田川和果 

ネクタイ屋ね。

ねくたいやってネクタイ屋の話だったんですね。
それ以外に何があるんかいって話なんですが、
ネクターとか何かそういう言葉をもじったタイトルかと深読みしすぎて、
なんだ、普通のタイトルだったんだ~^^;という。

こちらの話、
序盤、攻めが5年も片想いをしていると言っていたので、
二人の関係がもっとややこしくなる展開なのかと思いきや、
かなりあっさりとくっついた印象でした。

本当…

1

大きなサボテンの木の下で コミック

歩田川和果 

最強ビッチ此処に現る!?

受けがビッチと聞いて手に取った作品。
まさにビッチ。
節操なし。
次々に男を取っ替え引っ替え、反省もなし、むしろ開き直ってる。
こんなビッチ今まで見たことない。
ある意味最強(苦笑)
受けは基本的に明るいけど心は病んでると思う。
でも全然そんな背景もなくて薄っぺらい(苦笑)
そしてビッチなのにエロシーンがあまりないのが残念でたまらない!!

どうして攻めはそんな受けが好きなのか…

3

ねくたいや コミック

歩田川和果 

全てをさらけ出して受け入れる時

ディアプラでの掲載、雑誌は購読していないので単行本で初見になります。
実は、すごく心配していたのです。
独特な雰囲気、そして世界観。
それらがメジャー誌に掲載になることによってどうなってしまうんだろう?
よくある、好きなものは人に知らせず自分の懐に大事にしまっておきたいという妙な独占欲かもしれませんが。
それまでの作品に比べると大変に解りやすく、そして実に甘い作品が出来あがっていました!…

4

ねくたいや コミック

歩田川和果 

処変われど

歩田川さんがdear+から単行本を出す、と言う
事実だけでざわついた気持ちになったのは
評者だけでは無かろうと思います。
それこそ評者は帯の時点で相当に違和感を感じて
しまいました。確かにこれもすくい取られた
歩田川さんの言葉ではあるのですが、なんとなく
感触が違うと言うか。
ですがそう言う違和感も頁を進めて行く毎に薄らぎ、
ああ、いつもの面倒臭い歩田川さんの世界かと
納得しなが…

3

ねくたいや コミック

歩田川和果 

ふつうにおもしろい

よくもわるくも、とっても個性的だった歩田川さん。
今作は、とってもわかりやすい恋愛物で、しっかりエロいし、絵もふつうにマンガで見やすいし、そんなこんなを、洗練されたと言っていいのか残念なのか、でもまあ、画面構成のデザイン的な美しさはまだまだ充分個性的だし、絞り込んだ登場キャラの感情の流れも分かりやすいし共感できるし、、、

とんがってた歩田川さんも好きだったけど、やっぱりこれはこれでふつうに…

3
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