雲田はるこさんのレビュー一覧

ばらの森にいた頃 コミック

雲田はるこ 

湧き出ずる恋のかたち

雲田はるこ先生〜!もうそれだけでうれしい……!
表紙!淡いピンクの薔薇。薔薇を食べる麗し系の男性。
口絵!キリリと睨む、おのこ2人!

「ばらの森にいた頃」
は〜…雲田はるこ先生の人外…!しかも吸血鬼!萌えるしかないです。
吸血鬼ネタって、相手を自分と同じ吸血鬼にするのか、愛ゆえに同族にせず、という2パターンだったけど、最近は自分が有限の命になるとか、バリエーションが出てきた。
本作…

1

ばらの森にいた頃 コミック

雲田はるこ 

18禁にしてしまいたい

随分と久々のBL短編集。
短編がコミックスのまとまるのも久しぶりだし、まとまるとなってから実際に本が出るまでもちょっと待たされたけど、待っただけのかいがあった充実感。
表題作のばらと吸血鬼のお話の結末の切なさや、「モンテカルロの雨」の売れなくなった中年俳優と新進俳優の恋のお話のロマンティックさ。
「ヨシキとタクミ」の昭和ヤンキー感ただよう微笑ましさに、blogをキーワードにした「Be her…

2

ばらの森にいた頃 コミック

雲田はるこ 

表題作は確実に神です。

表題作は神です。完全に涙腺崩壊。まさか先生が人外モノを描くとは思わなかった…小学校のときにたような設定の小説を読んで(縄文時代から現代まで何百回の転生でずっとお互い探し合う話)、大号泣した記憶があります。昔からこういう話に弱い…
恋人が何百回何千回の転生でやっと人間になって、バンパネルになってずっと一緒にいたいとねだられ…正宗はどんな気持ちで口実をつけて断ったんだろう。恋人をバンパネルにして…

6

ばらの森にいた頃 コミック

雲田はるこ 

味わい豊かな短編集。

作品それぞれのモチーフはバラバラだけど、(※薔薇薔薇というダジャレではありません…)みんなすごく好き。雲田はるこさんのこの独特の空気感、今の漫画界で貴重な漫画家さんですよね…。

どれが一番好きかと問われると、非常に甲乙つけがたいのですが、表題作のとてつもないロマンチシズムとその中に潜む日常性など「好き」の言葉しか出ません。あとがきにもあるように、萩尾望都先生のポーが下敷きにあるのは間違いない…

3

いとしの猫っ毛 コミック

雲田はるこ 

けいちゃんのふわふわ猫っ毛

この作品で雲田はるこ先生を知りました。
水彩画のようなふわふわした絵柄、ほっこり優しい気持ちになれる読後感。
ふんわりした幸せな心持になれる作品が大好きな私にとっては、お気に入りの一冊になりました。
猫っ毛のどさんこボーイけいちゃんと、その恋人みいくんの二人が主人公。
可愛い猫もたくさん出てきます。とにかく雲田先生の絵柄がとっても可愛い!
お互いがお互いのこと大好きなんだろうなぁ、という…

2

ばらの森にいた頃 コミック

雲田はるこ 

短編集です

雲田さんの久々のBLという事で発売を楽しみに待っていました。

表紙が麗しいです。雲田作品はどちらかというと可愛らしい表紙のものが多い気がしますが、この作品の表紙はちょっとアダルティな感じ。タイトル、そして表紙の「薔薇」。雲田さん作品の表紙は薔薇をモチーフにしたものが多いな、お好きなのかな、と思いつつ。

という事で内容を。ネタバレ含んでいます。ご注意を。






表題作…

10

野ばら コミック

雲田はるこ 

タイプの違う3つのおはなし

収録されている3つのおはなしが、それぞれタイプが違っていていて飽きずに楽しめる作品集です。

子持ちのヘタレ年上ゲイ(ややこしい)とまっすぐな年下ノンケとのコブ付き(更にばあちゃん付き)ラブとか、女の子になりたい男の子が登場する「性別」ってヤツをグルグル考えてしまうおはなしとか、どこかファンタジックなちょっと不思議なロードムービーテイストのおはなしとか。

どれも時代設定が分かるような分か…

1

新宿ラッキーホール コミック

雲田はるこ 

はじめて読んだ雲はるさん作品でした

何年前でしょうか? 確か初めて読んだ雲田はるこ作品がコレでした。
手に取ったきっかけは独特のカラーリングとパンツいっちょの後ろ姿のインパクト大の表紙。
そしてタイトル。その雰囲気と語感から、バンド“面影ラッキーホール”(注:当時。現在はOnly Love Hurts、略称:O.L.H. )を思い出して、おや? と思ったことからでした。実際は、レトロ風俗産業の「ラッキーホール」からそれぞれ別にイ…

1

いとしの猫っ毛 小樽篇 コミック

雲田はるこ 

読むたびに泣いてしまう

いとしの猫っ毛 全5巻よりもこっちの方が好き。
というよりも、この小樽篇があったから猫っ毛の本篇が好きになったといってもいいかも。

まず舞台が小樽ということ。
北海道に10年近く住んだ事がある私にとって、ものすごく懐かしい空気感がそこにあるんです。

全てが雪に包まれる中で映える赤いナナカマドの実、北海道独特の玄関や屋根、札幌ー小樽間の海に面した線路、雪道の歩きかた、冬の暗く沈んだ日…

5

いとしの猫っ毛 小樽篇 コミック

雲田はるこ 

猫っ毛をもっと好きになった

BLで初めて泣いた作品です。

みぃくんの生い立ちと脆弱な精神、そして一途な想いが反比例していき、クライマックスまでにぎゅ~っと切なくなっていく。
そしてラスト、道産子けいちゃんの底抜けのおおらかさに心が震えました。
小樽編での越冬があってこそ、ほのぼの猫っ毛、ゆるゆるのまたたび荘のエピソードが生きてくるな~って思います。

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