葛西リカコさんのレビュー一覧

誓約の代償~贖罪の絆~ 小説

六青みつみ  葛西リカコ 

ようやく手にした本当の絆

代償シリーズ2作目。
1作目で登場したギルとリュセランのお話しです。

最高位の聖獣でありながら身体が弱いリュセラン。
対の絆であるギルの優しさに守られながらなんとか生活していたリュセランでしたが、自身の出生にまつわる秘密を知ってしまいギルとの信頼が揺らいでしまいます。

リュセランを愛しているのに上手く伝えられない不器用なギル。
そんなギルの振る舞いがかえって疑心につながってしまい…

4

忠誠の代償 ~聖なる絆~ 小説

六青みつみ  葛西リカコ 

人と聖獣の共存

代償シリーズ1作目。ファンタジー作品です。

人間界を襲撃する魔獣と戦うために、聖獣と協力する騎士。
聖獣が人間界で生きるために選ばれし騎士と聖獣は誓約をかわし一対の絆となります。

兄の策略で選定された繭卵を奪われてしまったヴァルクートでしたが、別の繭卵を見つけ誓約をかわします。
その聖獣キリハが本当に無邪気で可愛いです。
そして聖獣の位や自分の立場に捕らわれず、適正な選択ができる…

3

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

劣化コピー版秋山くん

凪良ゆうさん、好きなんですけどね…
これはハズレだったなー
スクールカースト底辺崇拝攻×スクールカースト上位傍若無人受
受は家族関係から寂しさを抱えている。
受は取り巻きから孤立するが飄々とした態度で攻と二人きりでいることが増える。
etc…
秋山くんとの共通点が多すぎて、もう最初からずっと秋山くんとシバにしか見えませんでした。
違うのは吃音要素くらいかな。
でも治療したからとはい…

11

星を泳ぐサカナ 小説

朝丘戻  葛西リカコ 

喧嘩ップルは嫌いじゃないけど…

朝丘先生の本は、こちらが初めてになります。
以前から気になる作品が多く、またよくお名前を耳にするので気になる作家さんでした。
結論から言うと、私には作風が合いませんでした。

文章の作り方、文字の使い方が肌に合わず、露骨につまらないと思いながら読んでしまいました。
こんな経験は初めてです。

攻めである本田さんにも、受けである優太郎くんにも全く感情移入できなかったのが、逆にリアリティ…

1

星を泳ぐサカナ 小説

朝丘戻  葛西リカコ 

表現のスイーツ感が苦手

朝丘戻さんの作品は初めて読みました。どう表現すべきか…。シナリオ自体は切ないもので大学生×高校生という甘酸っぱさも嫌いじゃなかったのですが、筆致や表現、セリフ回しを含めて「小説」としてはちょっと苦手な作品でした。

まず、文体がところどころ稚拙に感じてしまいました。完全に持論ですが「~て。」「~で。」という文章があると急激に萎えます。例えば「その言葉が嬉しくて。」「彼の目がとても優しげで。」の…

1

Chara BIRTHDAY FAIR 2015 C キャラ創刊20周年記念バースデーフェア小冊子 グッズ

たりなーい(泣)

輪廻の花が大好きで。
どうしてもこちらに載ってるというショートが読みたくて、御用達の古本屋にてようやく入手。
楽しみにしてたのようっっ
ちなみに通常の新刊購入程度の金額。手にしたものは厚さ5ミリ程度の冊子・・・
くそう、足元見られてるー
でもこのような流通ルートがなければ読むことは能わなかったので、
ぐっと堪える。ぐぬぬ。古本屋に売ってくださった方、ありがとう(涙)

で、肝心のお…

0

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

続編期待

これほど続編があればいいのに!と思えた作品は初めてでした。
凪良先生の作品は色々読んでいたのですが、なんとなくためらって購入していなかったのですが、キャラ文庫小冊子を読んで、即本屋。
帰りの電車から読み始め…良い‼︎
すれ違いがツボでした。

11

ケルベロス 小説

真式マキ  葛西リカコ 

耽美臭漂うヤクザ×刑事もの

捜査一課の刑事である受け。捜査中の事件の容疑者として経済ヤクザの攻めをマークするけれど…というお話です。

まず容疑者として攻めを最初に思い浮かべたのが、警察署で一度すれ違っただけの時点なのが激しく微妙でした。捜査が進展するのがなんかっちゃあ「刑事の勘」で、攻めに注目したのも、攻めのいたバーに着目したのもすべて刑事の勘で、えらく都合のいい勘だなぁ、と思ってしまった。もうちょっと理詰めの謎解きが…

7

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

攻の気持ち悪さ(笑)と、そんな変態を好きになっちゃう受がたまらない

BLは気分転換であり息抜き! だからあんまり、現実的な苦悩を一緒になって抱えさせられるような、そんな重たいBLは苦手……派です。
この「美しい彼」は、表紙絵のどストライクさ(!)にやられて思わず購入してしまった作品なのですが、買ってから友人にひとこと。「珍しいね、その作者さんの話ってけっこうシリアスだよね」と言われてしまいました……。
えええええ……先に言ってよ……(涙)と。

しかし読ん…

6

世界の半分 小説

かわい有美子  葛西リカコ 

エルヴァンも不憫だ

かわい先生2冊目です。こちらもファンタジーですが、生きるために姉姫に扮した敗戦国の王子と、生きるために攻め入った大国の王子のお話。

女奴隷としてエルヴァンの元に差し出されたカイは、夜枷の時に男だとバレないように毎回自国の話をします。
最初は自国を攻め入ったエルヴァンを良くは思っていなかったのですが、その人柄や、彼の苦悩を知るにつれ、カイはエルヴァンを好きになります。
女奴隷として、夜伽に…

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