葛西リカコさんのレビュー一覧

人喰い鬼は色に狂う 小説

沙野風結子  葛西リカコ 

両片想い

平安時代好き!ファンタジー好き!両片想い大好き!な私は大満足な一冊でした。
陰陽師が主人公なので、ヒトガタ(紙に自分の髪を供えて呪を唱えると己の分身が現れる)を駆使した場面が多々あります。個人的にはこのヒトガタというツールのお陰で凌辱や殺戮のシーンも心情的に少し救われました。
描写としては辛いのですが「でも本体はどうにか無事だから大丈夫!」という安心感に似たものを感じながら一気に読み進めていき…

11

人喰い鬼は色に狂う 小説

沙野風結子  葛西リカコ 

スピンオフがほしい

沙野先生×葛西先生なので無条件購入。メインカプもいいけど、帝が切なくて切なくて猛烈にスピンオフ希望。平安時代、平安京と南総を主な舞台にした陰陽師×陰陽師のせつなめハラハラお話、本編のみ240Pほどです。
陰陽ものが好きな方には超絶おススメしたいです、特に冒頭、受けがめちゃカッコいいです!!!!
ただし地雷あり。ややスプラッタ的な記載あることと、受けさんが少々辛い目にあうことをお知らせしておきます。…

7

心を半分残したままでいる(1) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

切なくミステリアス

三ヶ月連続刊行との事で、全て揃ってから読もうと思ってたけど我慢できずに手を出してしまいました。
読後、うぅ…やっぱり続きが気になりすぎる…といった感想。
詳しくは先の方がレビューされてますので、思いつくままの感想で失礼します。

記憶喪失しやすい体質というのが本当にあるかとかは私は無知なため分かりませんが、主人公の静良井は今巻で分かる限り二度記憶を失ってます。
記憶が無いので、過去何があ…

5

人喰い鬼は色に狂う 小説

沙野風結子  葛西リカコ 

哀しくも、深い愛情の物語

作家買い。

葛西さんの描かれた美麗すぎる表紙と淫靡なかほり漂うタイトルに、エロ甘なお話かなと思いつつ手に取りました。が、がっつりシリアス系のお話です。

「オニ」から都を守るために奮闘する陰陽師・桔晶の恋のお話。

内容はすでに書いてくださっているので感想を。

「オニ」は二種類います。
通常の(と言って良いのか…?)「オニ」と、人を喰らう「ヒトクイオニ」。
「ヒトクイオニ」…

20

人喰い鬼は色に狂う 小説

沙野風結子  葛西リカコ 

大人のエロス

「ちょっとだけ」と読み始めたんです。40ページを過ぎたあたりから、ずっぽり物語世界に没入してしまって、気づいたら次の日になっちゃっていました。「あれ?あたし、竜宮城行ってた?」という位、時間を忘れます。この本、本当に忙しい時には開いちゃダメです(笑)。

内容というよりは、このお話の世界観をご紹介しますね。
平安時代といえば、魑魅魍魎が跋扈する時代。このお話では、妖の世界から現世に這い出てく…

16

人喰い鬼は色に狂う 小説

沙野風結子  葛西リカコ 

これは面白い!!

こちら、ヒトクイオニが跋扈して、陰陽師が自身の身体で帝の鬼の血を鎮めと、ダークで淫靡な平安朝ものになります。
雰囲気としては仄暗いエロエロ作品。
先を読ませぬ展開に、あっと驚く仕掛け、そして感動のラストと、もうページをめくる手が止められず、最後まで一気読みしてしまいました。
これは面白い!!


内容です。
陰陽道の銘家に生まれた天才陰陽師・桔晶と、家族をヒトクイオニに食い殺された陰…

18

心を半分残したままでいる(1) 協力書店書き下ろしSSペーパー グッズ

四月半ば。

※ネタバレ感想なのでご注意下さい※

中上と静良井が『M』を探し始めて二度目の食事。
あるイタリアンレストランでの出来事。

二人にとってとても穏やかで優しい時間だと感じられる掌編でした。
誕生日を祝うささやかな時間がこの先の事を思うととても切なくなります。

約束の時点で中上は静良井の誕生日を知ってるような記述があるのですが深読みし過ぎかな・・・。
故意とも偶然とも取れるのです…

1

心を半分残したままでいる(1) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

続巻があるのは嬉しい!非常に続きが気になります

3カ月連続刊行という事で興味を持ち、1巻目を購入しました。テーマが記憶喪失ものという定番中の定番の素材であるので、この先生はどのように料理されるのかなーという気分で読み始めました。

主人公が記憶喪失を何回か繰り返すという持病を持ち、その都度にMという恋人がいるという設定が面白かったです。恋人二人とも主人公への想いの深さが感じられるので、とても切なかったです。
記憶を喪った主人公が…

7

心を半分残したままでいる(1) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

読む前にコーヒーを用意して!

できたら喫茶店でまったり読みたい作品でした。

受の静良井くん、ドジっ子過ぎます~。何回転んで頭うってるんでしょう・・・( ;∀;)
いや、作品自体はシリアスなんですけど、ドジっ子ぶりにちょっとツボってしまいました( *´艸`)

3ヵ月連続刊行の1巻目。
語り口は静かだけど主人公が記憶喪失者ということもあり、謎な部分が気になりぐいぐい引き込まれていきます。
色々気になる伏線や状況も…

8

心を半分残したままでいる(1) 小説

砂原糖子  葛西リカコ 

珈琲のような苦みもある話

タイトルが素敵だと思います。
表紙はきれいな男性達が割と写実的なのに、コーヒー豆が踊っていて不思議な印象です。
こんなイケメン2人に会えるのなら、私はこの喫茶店に行ってみたいです。
3カ月連続刊行の小説なので、私にはとてもレビューが難しいです。

静良井真文(しずらい・まさふみ)には過去の記憶が1年半前からしかなく、それ以前のことはわかりません。
記憶喪失で、家族もいないらしくアパート…

10
PAGE TOP