葛西リカコさんのレビュー一覧

ふたりの悪魔 小説

犬飼のの  葛西リカコ 

今どきは悪魔もロハスw

葛西リカコさんの美麗表紙に釣られてフラフラ~♪
実は犬養ののさん初読みで、そんなに期待していなかったんですが、その分読んだら結構面白い!
ポヤヤ~ンとした御坊ちゃま気質の優しい主人公に、
色々現代で生きるには苦労している魔族達、そしてまた彼等が人間臭くて、というか人間であることにこだわってその生き方を捨てられないという部分、
このトライアングルも微妙なモノがあり、帯の通り「どちらかなんて選…

4

ダブル・バインド(2) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

結構引っ張るのね~w

やはり長編ですかねこの作品。
読後感は表現しづらい。。。視点が上條と葉鳥でちょいちょい変わることもあり、そのせいかコレっていうインパクトがないので、一本筋の通ったすっきり感はない気がします。
謎が多いことも要因ですが。
事件もまだ真相は謎に包まれ、いろいろ持ち越しです。
恋愛方面は進展ありですが、ラブとはまだ遠い感じ。

今巻は、わりと葉鳥の心情が印象的でした。
生意気、強気なやんち…

2

ダブル・バインド 小説

英田サキ  葛西リカコ 

一冊まるまる序章

大好きな英田先生の新シリーズ。やっと読了!!
大好きゆえに期待値が高くて…愛ゆえに辛口かも。

とにかく登場人物が多く、状況を把握するのに時間がかかりました。
続きものではありますが、一冊の本としてはストーリー展開にもう少しアクセントが欲しかった!BLとしても、も少しラブ度が欲しい~~。
あと主人公のインパクトがもう少し欲しい~。←わがままだなw
神と萌の境界線を考えるとき、どれだけ世…

2

夜へと急ぐ二人 小説

水原とほる  葛西リカコ 

意外にあっさり風味

水原作品といえば執着攻めとか耐える受けのイメージだったのが、最近すごく変わってきましたよね。
ポジティブな感じで、割と困難な設定があるにも関わらずうまくきれいにまとまるというか。
あとがきを読んで納得しました。
何でも「純愛」がキーワードだとか。
これが純愛かと言われるとどうなのかな?と思いますが、受けも攻めも色んな過去を背負いながらも真っ直ぐに明るい道を生きている。
そして、真っ向から…

6

ダブル・バインド 小説

英田サキ  葛西リカコ 

残念なキャラが一人もいない!

作品紹介を見て、愛する合田雄一郎
(高村薫さんの小説、合田シリーズの主人公)と
上條の属性が一致しまくってたので読みました。
読んでみたら、更に一致するところがあって、
まず、そのことにすんごいウハウハしました!
例:捜査一課の刑事、父親も警察官、
父親は高2の時に死亡、バツイチ等・・・

でも、性格はぜんぜん違いました(笑)。
上條はおもしろくて性格良い人です。

シリーズ…

3

ダブル・バインド(2) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

ちゃんと進展してます。が…

猟奇的殺人事件が連続猟奇殺人事件だったお話の続編。
事件の進展もぼちぼちなら、恋の進展もぼちぼちでした。

攻めの二人は比較的わかりやすい性格なのですが、
受け君たちが揃ってややこしい性格のため
なかなかすんなりとはいかないようす。

とりわけ瀬名のキャラクターがわたしにはまだつかめず、
イラストと表現される行動や仕草が重ならなくて
何回も読み直しています。(そこで泣く?とか)

1

彼に棲む獣 小説

神楽日夏  葛西リカコ 

運命で全ておさめてもいいのかな?

昨年の作品で『神と契る』という作品があり、あれは体が人間で、魂が神様というファンタジーでありましたが、これもまたある種実体のない獣の血、という部分の不思議なファンタジー。
この作家さん幾分、お話の温度が低いのですが、登場人物が美しい、という設定はお約束なんでしょうか?
結末は意外にもあっさりとして、う~ん、、と首をかしげなくもないものではありまして、二人が運命の相手という結論付けだけであるなら…

1

ダブル・バインド(2) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

「俺はホモじゃねぇ」は逆の呪文

餓死でしかもイチモツを切り取られ口に突っ込まれた死体が発見されるという殺人事件が連続殺人になり、という実に猟奇的犯行の謎解きの行方が、個性的キャラで展開されていくと、期待させた1巻の続きです。
今回、主役カプの刑事・上條と心理士・瀬名に進展がv
組の構成員が殺されたことで、独自に動き始めた進藤とその愛人・忍と、刑事である上條も同じ線を導き出し、
また、祥の別人格であるカイの不穏な動き。
ま…

2

愛を乞う男 小説

五条レナ  葛西リカコ 

胸つまる展開

前作の『恋に堕ちる』もそうだったけれど、とてもきれいだけれどすごく切なく胸痛く、ギリギリまで追い詰められた状況に主人公達を置くのがこの作家さんの特徴でしょうか。
でも、自分的にすごく好きです。
前作は事故の被害者の遺族と加害者という関係、今回は互いが身勝手な親の被害者であるのだが、その憎むべき親は亡くなってしまっており、被害者・加害者感情をぶつける相手がその息子達であるというやり場のない思い。…

4

災厄を運ぶ男 小説

水原とほる  葛西リカコ 

こういう水原とほるが好きなのだ!

やっぱ愛すべきろくでなしを描かせたら上手いなぁと思わされた作品。
「いい人」を描く水原とほるさんも良いのですが、ろくでなしを描いてる水原とほるさんが一番好きです。
最初は無茶苦茶なんだけど、いや、後半も無茶苦茶なんだけど、その無茶苦茶さを「ハイハイ、分かった分かった」って感じで受けが受け流すようになってからがイイ。ひたすら可愛い。
二人旅を続ける中で逆転していく二人の関係がめちゃくちゃ面白かった。…

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