葛西リカコさんのレビュー一覧

僕が愛した逃亡者 小説

榊花月  葛西リカコ 

心にひっかかる感じ

榊さんの文章は私にはキツイと感じることがあるのですが、
今回はそれがうまく作用して心にひっかかってきました。

病弱であることと、坊ちゃん育ちで過保護であることに甘んじて
無気力だった主人公の朱砂が、恋という感情を知って
心をきしませながら相手を思うことで成長していく話です。
ただ健気でいい子じゃないのがミソです。
お相手は10歳近く上で前科持ち。おまけに無口で不器用で
わかりにく…

5

夜へと急ぐ二人 小説

水原とほる  葛西リカコ 

親孝行元暴走族受

帯『雄の匂いだ。ゾクゾクするな…』

ちょっと前までは水原さん作品=痛いのイメージが強かったんですが最近はそのイメージが取れてきたというか違う方向性の作品が多いですな。
この作品もそうで、痛さはないです。
受が元暴走族とあったのでヤンキー受かな~と思ってたんですが、完全に更正してて親孝行で夜学も仕事も一生懸命こなす実に真っ当な青年でした。
母子家庭な事もあって病気の母親を凄く大事にしてる…

5

ダブル・バインド 小説

英田サキ  葛西リカコ 

やっと読みました。

ようやく読みました。
やっぱりというかなんというか面白かったです。

個人的には瀬名が非常に好きなタイプで。
ツンデレ万歳!
好意はあっても挑発して自ら牽制しちゃうようなところとか。
それでいて、何かと絡んでいくようにも見えるんですが。
それでも、どこかで自分の中で一線を引いているように見えるところとかとにかく全てがタイプでした。
最後の方で弱って甘えてるのも意表を突かれたようでツ…

1

ふたりの悪魔 小説

犬飼のの  葛西リカコ 

人と悪魔とその・・

犬飼さんの新刊でてたのねww
てなわけで、早速読ませていただきました。
今回はなんと3人のトライアングルもの。
しかも何だ?獣人?悪魔?なんともファンタスティックなお話であります。
現代日本が設定っていうのはなんか犬飼さんの作品にしては珍しいかなという印象をもうけましたがおいといて。
お話、
唐突に出会った大きな犬。それはイマ日本にいるはずのない狼だった。
カスミは、なにを隠そう大の…

4

ふたりの悪魔 小説

犬飼のの  葛西リカコ 

はたして三人の行く末は?続編希望です。

端的に言いますと面白かったです。ただ『中立』にするか『萌』にするかすご~く悩みました。
文章量も申し分なく、人物たちの過去や現在に至る話などの設定も文句なく面白かったです。しかし、受の果純がイマイチ好きになれなかった。
何故好きになれなかったかというと、あまりにも優柔不断だったから。
しかし、この優柔不断さがこの三角形を築く上ではとても欠かせない物にも思えるし、全否定はできないんです。
だ…

3

夜へと急ぐ二人 小説

水原とほる  葛西リカコ 

あったかい水原作品。


とにかく受けの翠がまっすぐで健気で頑張り屋で、気持ちのイイ奴でした。
なんと言うか…、若いんだけど考え方がもうしっかりとした大人なんですよね。

とにかく、母親を大切に思う気持ちや行動に、涙が出そうになるんです。
本当はいつ病気が悪化するか、先立たれるか、不安で仕方ないんだけど、母親の前ではそんな顔は絶対見せないし、なにより翠の覚悟自体が全然悲観的じゃなくて前向きなんです。
とにかく…

8

ふたりの悪魔 小説

犬飼のの  葛西リカコ 

今どきは悪魔もロハスw

葛西リカコさんの美麗表紙に釣られてフラフラ~♪
実は犬養ののさん初読みで、そんなに期待していなかったんですが、その分読んだら結構面白い!
ポヤヤ~ンとした御坊ちゃま気質の優しい主人公に、
色々現代で生きるには苦労している魔族達、そしてまた彼等が人間臭くて、というか人間であることにこだわってその生き方を捨てられないという部分、
このトライアングルも微妙なモノがあり、帯の通り「どちらかなんて選…

4

ダブル・バインド(2) 小説

英田サキ  葛西リカコ 

結構引っ張るのね~w

やはり長編ですかねこの作品。
読後感は表現しづらい。。。視点が上條と葉鳥でちょいちょい変わることもあり、そのせいかコレっていうインパクトがないので、一本筋の通ったすっきり感はない気がします。
謎が多いことも要因ですが。
事件もまだ真相は謎に包まれ、いろいろ持ち越しです。
恋愛方面は進展ありですが、ラブとはまだ遠い感じ。

今巻は、わりと葉鳥の心情が印象的でした。
生意気、強気なやんち…

2

ダブル・バインド 小説

英田サキ  葛西リカコ 

一冊まるまる序章

大好きな英田先生の新シリーズ。やっと読了!!
大好きゆえに期待値が高くて…愛ゆえに辛口かも。

とにかく登場人物が多く、状況を把握するのに時間がかかりました。
続きものではありますが、一冊の本としてはストーリー展開にもう少しアクセントが欲しかった!BLとしても、も少しラブ度が欲しい~~。
あと主人公のインパクトがもう少し欲しい~。←わがままだなw
神と萌の境界線を考えるとき、どれだけ世…

2

夜へと急ぐ二人 小説

水原とほる  葛西リカコ 

意外にあっさり風味

水原作品といえば執着攻めとか耐える受けのイメージだったのが、最近すごく変わってきましたよね。
ポジティブな感じで、割と困難な設定があるにも関わらずうまくきれいにまとまるというか。
あとがきを読んで納得しました。
何でも「純愛」がキーワードだとか。
これが純愛かと言われるとどうなのかな?と思いますが、受けも攻めも色んな過去を背負いながらも真っ直ぐに明るい道を生きている。
そして、真っ向から…

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