樋口美沙緒さんのレビュー一覧

愛の巣へ落ちろ! 小説

樋口美沙緒  街子マドカ 

久しぶりに泣きました

数多くBLを読んでいるつもりですが、この本には泣かされました。
なによりも、主人公の翼くんの考え方が
卑屈ではなく、また、異常に前向きでもなく、
自然な様に好感を持ちました。

また、澄也の不器用さにも、じんわりくるものがあります。

登場人物たちの物の考え方には、
しっかりとしたバックグランドがあるからこそ、ひきこまれ、
これは、何回も繰り返し読んでしまう本なんでしょうね。

8

愛の巣へ落ちろ! 小説

樋口美沙緒  街子マドカ 

地雷はあるけど面白い

怖いもの見たさで読んでみました。
本物の虫はちょっと苦手すぎるので(笑)、
名前が出てくるところだけは指で隠して読みました。

地雷はかなり多かったですね。
受があまりにもいじめられてて引きました。
でもストーリーが面白くて一気に読んでしまいました。

受はいろいろさんざんでしたが、最後はハッピーエンドでよかった。
ラストではわかる攻の受ラブっぷりが良かったです。

1

恋する食卓 三月・蕗のとう慕情 小説

樋口美沙緒 

とにかく良い!

とにかく20頁の短い中に切なさと素朴な料理を通しての暖かな愛情に溢れていて思わずホロっと涙が零れ落ちた時、樋口マジックにハマりやられたと感心し嬉しく思いました。私は大の幼馴染み萌なんですが、これまでの商業誌でも2作品以外の4作品は幼馴染みモノで楽しませてくれましたが、今作品もかなりの名作になると断言出来ます。続きモノらしいので次を待つより他はないのですが、受視点のお話は商業誌で読めたら良いなという…

3

ぼうや、もっと鏡みて 小説

樋口美沙緒  小椋ムク 

自分本位な俊一も人間くさくて好きでしたw

俊一激変ですよ…こんなに変わるもんなんですね。読んでてビックリですw

前作ではいいやつだったんですが今作になりついに本性がみえてきました。すごく自分本位なんです。なんでも勝手に嫉妬して望の行動1つ1つにキレて怒って責め立てて望を傷つける。。。

自分の手により傷つく望を見て、これまで望と付き合ってきた他の男だちと比べて優越感に浸り、「まだこいつは俺のことを好いている」と安心する。なんだか…

5

ぼうや、もっと鏡みて 小説

樋口美沙緒  小椋ムク 

俊一視点か…と。

「愛はね、」から丁度半年経って発売された今作品。
望視点かと思っていたら、俊一視点でした。

読んで最初の感想は…俊一、イライラする。
何あの自己中はぁああああ!! 前作は好きだったけど、今作はもう更に望が可哀相でした!!
嫉妬はするくせに受け入れはしない。望が自分から連絡しないからってイラついて、望の行動に口を出して…!!
もう本当に今回も望の健気さが浮き出ていました!
望の人の良…

1

ぼうや、もっと鏡みて 小説

樋口美沙緒  小椋ムク 

愚かで愛おしい。

BLの様式美から脱線気味の話であるので好き嫌いはあると思うのですが、あとがきで著者の樋口美沙緒さんも書いてますが良い人でも悪い人でもないそういう普通の人の話でしたというのがストンと胸に落ちしっくりきました。人間関係なんて濃くなれば傷付け合うことは生きていれば往々にしてあり、理解を深めたいと思う気持ちからや、又は感情の行きようの無いところで理性を失い人は傷つける事もあります。傷付け合わずにはいられな…

7

ぼうや、もっと鏡みて 小説

樋口美沙緒  小椋ムク 

俊一は一番酷い奴だと思う

『愛はね、』から半年で続きが出ました!
前作は、幼なじみの俊一にむくわれない想いを抱いたまま次々と男に利用され暴力をふるわれ、裏切られても相手を許してしまう、そんな切ない望が主人公でした。
怪我で入院し、理解されていないと思った家族と和解したことで、俊一とも恋人ではないにしろ、これから、というやり直しのスタートラインに立った時の一年後から始まります。
やはり、今作は俊一が一体どう出るのか?

4

他人じゃないけれど 小説

樋口美沙緒  穂波ゆきね 

想いが深すぎて違いに気がつかない

血のつながらない義理の兄弟として育ってきた兄と弟。
多分、年下の弟が兄を好きだったらこのお話は自分的苦手作品にはいるところでした。
し か し !!
今回は兄が弟を好きで、
そして弟は義父が好きで、
一見オトナそうな兄が本当は随分なヘタレで、
家族愛が深すぎて、恋愛としての愛との区別がよくついてない弟。
全然よくある兄弟モノじゃありません。
好きって一体何だろう?特別って一体何が違…

5

他人じゃないけれど 小説

樋口美沙緒  穂波ゆきね 

近すぎるから見えないもの

やっと樋口先生の作品読めましたw嬉しい限りです。

今回は家族ものって言うことで背徳な感じはなく全体的にほのぼのした感じでした。しかしながら、受の境遇とか攻の想いとかは切なかったです。互いに悩み傷つけ合い、足りないところは埋めあってる過程が素敵でした。
それと、2人の父親の久代さんのキャラがよかったです。普段はマイペースで気が抜けたところもあるけど、実はちゃんと2人の息子を見てるんですよ。良…

3

愚か者の最後の恋人 小説

樋口美沙緒  高階佑 

恋愛要素なくても楽しめる♪

大好きな樋口美沙緒先生のデビュー作「愚か者の最後の恋人」。久しぶりに読み返してやっぱり樋口先生の文体好きだなぁと改めて感じました。

舞台は中世ヨーロッパ。貴族ものです。
作中では“惚れ薬”というものが出てきます。これは樋口先生がある作品からヒントを得て使い古されてるアイテムだけど使っちゃえってってことで登場させたらしいんですが、、、樋口先生の手にかかるとこんなにも新鮮に感じるんですね!!

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