樋口美沙緒さんのレビュー一覧

わたしにください-十八と二十六の間に- 小説

樋口美沙緒  チッチー・チェーンソー 

取り返しのつかない事

前巻初めでは卑屈で嫌な子だった路が、悲惨な経験を経て、自分自身の事を思い直して、努力して、みんなから愛される子になっていく過程が良い。そこに辿り着くまでは、苦しくて路がトラウマで辛い思いをたくさんするけど、路自身が前向きに頑張るから応援できました。


BL面では、受も攻も、レイプの被害者と加害者で、攻は引け目に感じてるし、受は受で相手の感情を勘違いしてるしですれ違いが多く、お互い認め合うま…

3

パブリックスクール-檻の中の王- 小説

樋口美沙緒  yoco 

好きにならいでか

◾︎エド(イギリス名家の息子)×礼(日英混血遺児)
パブリックスクールが舞台なんて好きにならいでか!とはいいつつ、礼のような内向きでちょっと頭の足りないキャラは非常に苦手なのですが、それを差し置いても余りある萌がある!!

BL作品のセオリーを少しでも知っていれば徹頭徹尾エドは実は礼が好きなんだろう、ハイハイ分かってるよ…という気持ちになります。だからこそ、礼視点で話は進むのにエドの気持ちが…

3

わたしにください-十八と二十六の間に- 小説

樋口美沙緒  チッチー・チェーンソー 

過去は変えられないけれど

今回はクラスでも目立つ文武両道な生徒と学級委員長の続編です。

強姦という最低の始まりを乗り超えて共にいる未来を選ぶまでの本編に
攻様視点による恋人になってからの後日談を収録。

前巻にて攻様は親友が大学の指定推薦枠の候補にから除外された事を
逆恨みして、不利な証言をした受様を傷つけるために強姦され、クラス
で孤立し、不良達に目を付けられてどん底な状況に陥ります。

しかし不良…

5

「わたしにください」「わたしにください-十八と二十六の間に-」書き下ろし小冊子「いつかを夢見ながら」 グッズ

"難儀な森尾祐樹"がようやく得る喜びと幸せ

・「わたしにください」
・「わたしにくださいー十八と二十六の間にー」
対象店舗で2冊購入するともらえる小冊子です。

小冊子の表紙は文庫本と同じもので、
裏表紙は26歳の森尾の前身イラストが掲載されています。
(こちらは本に収録されてないイラストでした♪)

2人が離れてから3年後+再会後の森尾視点になっており
崎田への想いが募り、揺れる、お話になっていました。

「難儀だな…

12

わたしにください-十八と二十六の間に- 小説

樋口美沙緒  チッチー・チェーンソー 

許して、許されること

あ~~~~天才だな~~~~と思いながら後半はずっと泣いてました。

攻めの強姦からスタートした奇妙な関係は、まるで普通の高校生みたいにお互いの両片想いへと変化して、束の間の幸せで楽しい時間を過ごすようになって、でも「どこかズレてる」攻めが、その自覚していなかったズレのせいで、日に日に受けを強姦してしまったことへの罪悪感が大きくなっていくのがどうしようもなく苦しかったです。
受けを傷付ける相手…

9

わたしにください-十八と二十六の間に- 小説

樋口美沙緒  チッチー・チェーンソー 

2人の「ごめんなさい」でパンクしそう

レイプという事実が二人の恋愛の必要条件だったか否か。

中々ショッキングな仮説だけれども、前巻でうっすらと感じていた疑問。
今巻ではその答えが明らかになります。

とある憤りからゴミ扱いのレイプをした相手、崎田路への罪悪感で彼を観察するうちに恋に落ちた攻の森尾。一度は告白したものの、言葉は届かず、それでも友達として崎田の傍で胸を焦がしては、過去の自分を悔いる日々。

そこへ前巻ラスト…

15

わたしにください 小説

樋口美沙緒  チッチー・チェーンソー 

読中の痛みから目を逸らさないで。読み応えに変わるから。

何もここまで痛めつけなくても…と最初は思いました。
序盤から受のネガティブな独白と不憫なアクシデントが続きます。
シンクロしてズブズブと沈んでしまえば、読むのは相当しんどく、思わず手を止めてしまいそうになる。
慣れ親しんだBL=ファンタジーの世界感とは対照的な愛のないレイプという辛口なテーマ。テンプレートから外れるからこそ、気持ちの良い感情だけでは読み進められません。
初回は気持ちにゆとり…

4

わたしにください-十八と二十六の間に- 小説

樋口美沙緒  チッチー・チェーンソー 

樋口先生らしい作品ではあるが

上巻にあたる『わたしにください』がしんどすぎて、下巻である今巻は購入後なかなか読むことができなかった。

複雑に絡んでしまった森尾と路の関係が、今巻で解れ、幸せになる姿が読みたい。

その一心で、手に取りました。

DKという、青く、若く、未熟な彼らの成長物語。
今作品を一言で言うならば、そんな言葉になるのだと思います。

路を傷つけてしまったことに、深く後悔し、思い悩む森尾の姿…

11

わたしにください-十八と二十六の間に- 小説

樋口美沙緒  チッチー・チェーンソー 

うーん…私には許せない

受けがひたすら可哀想な上巻は「まあ、BLってこういうジャンルあるよね」とまだ思えたんですが、下巻で攻めが受けをレイプした時よりもっと前に別の後輩にもゲスすぎる事をしていた事が判りドン引きしました。

ネタバレになっちゃうんですが、攻めが16歳の時他の学校の14歳の小柄な少年を弄んでヤリ捨てて(面倒くさくてあんまりよくなかった、の暴言つき)高校で再会しても身長伸びてたから気付きませんでした、むし…

13

わたしにください-十八と二十六の間に- 小説

樋口美沙緒  チッチー・チェーンソー 

合わなかった

樋口先生好きなんですけど、今回は合わなかったです…いかにも切ない!を全面に押し出した溺愛執着攻めが苦手なのもあると思いますが。

攻めは受けをレイプしてしまった自分自身を許せなくて苦しむんですが、流石に拗らせすぎ…って思ってしまって感情移入できなかったです。
あと高校生から社会人の後半の流れ?が結構雑に感じました。
ただ、ラストの受けの「意気地なし!」には笑ってしまいました笑
よくぞ言っ…

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