たうみまゆさんのレビュー一覧

傘を持て コミック

たうみまゆ 

相合傘で歩く二人の姿に感動

これヤクザもの任侠ものが好きな人にとっては、痺れるほど魅力的な作品なんじゃないかなぁ。

なんせ畑中がすごい。
大学生の時点で先物取引と株で儲けた金を2億円近く持っている。それを城田のピンチにポンと出せる。
このまま進めば国を動かす人物になれたのではないか、という位の明晰な頭脳と冷徹さを持っている。
そんな男がヤクザの組長の息子として生まれた城田に執着して人生捧げているという構図。

3

傘を持て コミック

たうみまゆ 

執着心ってすごい。。。

まさかこんな話だったとは。後半畑中が組に入るとのことだったので、ドロドロのヤクザモノを想像してたんですが、2人で駆け落ちしちゃうお話でした。攻めの畑中の城田に対する執着は狂気的とも言えるほどで、ほんとにイカれてるっていう言葉がピッタリ。もう狂い過ぎてて爽快なレベルに入ってますw 雨の中で泣いていた城田に一目惚れしたあの日から、城田の為だけに人生を捧げる畑中。一方の城田は、畑中にカタギの世界に戻って…

3

このよのはじまりこのよのおわり コミック

たうみまゆ 

それぞれの時代

初めて歴史物のBLを読みました。
幼なじみ物が好きなので表題作の江戸幼なじみカップルが気になり購入したのですが、江戸時代ならではの描写や(歌舞伎役者)の恋愛観など、現代BLにはない要素がたくさんあって良かったです。

攻めは凄くヘタレで幼なじみに想いを伝えるまで相当時間がかかっていますが、受けは攻めの想いを知りずっと待っていてくれたり、思いが通じ合ってからもずっと男前でした。

10代、…

3

ココロニイツモ コミック

たうみまゆ 

このままがよかったな。

お店ものが好きなので、特に期待しないで(すみません)購入。
作家さんも初めての方だし……と思ったら、以前「恋と罪悪」読んでました。ああ、あの方か。
中古レコード店を営む東海林と記憶喪失のタイ。加えて、上の雑貨屋のサトコさん。
この三人の関係が、とても好きでした。
最後はタイの過去絡みで色々ある訳ですが、ここらへんがちょっと微妙だったような。
とんでも設定がいきなり出てきます。まあ、それで…

3

ココロニイツモ コミック

たうみまゆ 

好きの種類を考える大人たち

※ネタバレ含みます。

数えきれないほどの曲を知っていても
「好きな曲は?」と問われたら答えは「ない」
なぜなら「好き」を知らないから
…なんて悲しいのだろう。

舞台は札幌ですね。よくあるパターンの、記憶喪失が登場する話じゃないだろうと思ってはいましたが、後半の展開にはちょっと驚きました。その部分で好みが分かれる作品かもしれません。後半にかけシリアスが目立っていきますが、ゆるふわキ…

10

ココロニイツモ コミック

たうみまゆ 

意欲的で魅力的だが、今ひとつまとまり切らず?

札幌のちょっと中心から外れた商店街の片隅の中古レコード屋。
その「きつね屋」の店長・東海林に拾われた、記憶のない青年タイ。
一度聞いた旋律は忘れない、音楽の生き字引のような彼だが
好きな音楽はないという……


たうみまゆさんは好きな……というか、とても気になる作家さん。
この新作も、そのひと味違う独特の味わいは健在。
CD屋じゃなくてレコード屋というところもいいし、
商店街の彼…

5

ココロニイツモ コミック

たうみまゆ 

音楽の天才

中古レコード店を営む東海林(攻め)は、ある日ゲイバーのママから記憶喪失の青年(受け)を預かる。1年前にひどい様子で行き倒れていたというその青年にタイと名を付け、共に暮らすようになるが、タイには記憶がない代わり、一度聴いた音楽をすべて記憶するという能力があった。


記憶喪失の受けと、中古レコード店店長の攻めの話です。
受けには聴いた音楽をすべて記憶する能力があり、その能力を使ってレコード店…

8

傘を持て コミック

たうみまゆ 

静かに引き込まれる良作

久々に表紙買いしたコミックですが、良かった…!
静かな映画のような作品。
作品のトーンに引き込まれました。
静けさの中に熱がじわじわと広がる感じとでも言えばいいのか。
読んでいてとても心地よい温度感です。

ストーリーも良いのです。
ヤクザの息子と秀才の優等生。
クラスメイトだという以外にこれといった接点のなかった二人がある雨の日をきっかけに接点を持ち始めます。
〔城田〕はヤクザ…

8

傘を持て コミック

たうみまゆ 

後味の良い結末

タイトル、あらすじ、表紙。
これだけで勝手に盛り上がって読み始めたせいか、いつまでたっても立ち止まったままの関係に焦れったく感じてしまいます。
与えられた役を演じるだけと言い切るだけの二面性。畑中の底の知れない資質を感じては、ひねくれた思考回路の先にある単純なものが見えにくく時々BLなのを忘れそうになりました。
かと言って染まり切るわけでもない。
素の部分をちゃんと持っているのも垣間見れた…

6

傘を持て コミック

たうみまゆ 

噛めば噛むほど味が出る

極道モノなので、はっきりいって甘くはなかったです。
帯に“駆け落ちヤクザBL”とありました通り、駆け落ちがテーマの一冊です。
最初は「ナニコレ」と思いながら読んでいたのですが、中盤からグイグイ引き込まれました。優等生畑中は恐ろしい男ですね。頭がいいから、怒らせたら社会的に抹殺されたあげく、じわじわと拷問して遺体も完璧に処理して、完全犯罪とかやっちゃいそう。これは、あれだ。サイコパス。
さすが…

6
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