たうみまゆさんのレビュー一覧

隅田川心中 コミック

たうみまゆ 

寄席の題材が最高

この作者さんの特徴として、BLだけでなくて人間を描く方という印象があります。
隅田川心中の短編は何より好きな話です。
日常があり感情は日々そこまで揺れ動かないように当たり前のように淡々と進んでいきます。淡々としながらもどこかさみしい。人間への愛おしさもある。
漫画として読んでいただきたい作品です。
ギャグ短編は突っ切っていて一転めちゃくちゃ面白いです。

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恋と罪悪 コミック

たうみまゆ 

所々出てくる漱石のリフレインが素敵

何度読み返しても大好きな作品集。
表題は特に最高です。
漱石の言葉を上手く活かしていて、さらっと使うのがすごく上手いです。エロは求めていませんしなくて良く、人間を描いてくださる作者様です。
全作品とても好きです。

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このよのはじまりこのよのおわり コミック

たうみまゆ 

言葉が胸に残る作品ばかり

時代物ばかりの短編集。
どの作品も言葉選びや使い方が素晴らしいです。

【このよのはじまり】【このよのおわり】 萌2
女形役者の佐根市と、幼馴染で手習い塾の先生をしている善介。
女性を演じるからには女性を知らなければならないと、さまざまな女性と睦み合っては、相手の感情を芸の肥やしにしてきた佐根市が、唯一、芸に変えられなかった心は…、という話で、何度も繰り返される「心を芸に変えてきた」とい…

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傘を持て コミック

たうみまゆ 

人生を懸けて惚れる

何でしょうね。
「俺…、お前のことが好きなのかも」とか「やばい、お前が可愛く見える」みたいなふわふわ甘酸っぱい恋愛に胸きゅんする作品もいいけれど、この作品にはふわふわ感も、甘酸っぱさもありませんでした。
恋とか愛というレベルじゃなくて、人生そのものみたいな。
「一生をこの男に懸けると決めた」男と、そんな男に絆されちゃったんだから仕方ないっていう男。
天晴れでした。

クラスで浮きまくっ…

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ココロニイツモ コミック

たうみまゆ 

ゆるふわほっこりと思いきや

すごくシビアな話でした。
まさかそういう方向に転んでいくとは…。

古い商店街にあるキツネレコード。
店舗の奥で暮らす店主兼便利屋のユイ。
その2階で雑貨屋を営むさとこさん(32)。
「でんきあんま」という名前のゲイバー。
夏はかき氷、冬はたい焼きを売るコウジくん。
うろ覚えでレコードを探しに来るヒロシ。

ある冬の雪の日に、「でんきあんま」のあるビルの裏で傷だらけのまま倒れて…

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素晴らしきこのクソ世界 コミック

たうみまゆ 

魅せ方が上手い

ゴリゴリ任侠オメガバ。
元リーマン普通っぽい橘が反社側にふと見えるとこや漢惚れした若頭のための潔さが良い!

性差なんてクソ
臭いや味もΩだからではなく、あなただから。
お前になら、あなたのために…

ってのが痺れる。会話やテンポが好き!

893な金の作り方も興味深かった。関西弁がインチキ度増してるw
そして、めっちゃ気になるのは女αにtnk付いてる設定はオリジナルなのか標…

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素晴らしきこのクソ世界 コミック

たうみまゆ 

ほんと、この素晴らしきクソ世界ですわね

Ωとかαとかクスリとか跡目争いとか出てくるけど…橘がいい男で五嶋が色っぽくて、2人が惚れ合っているんだなとじわっとわかってくる展開にぞくっとした。

萌えやきゅんは直接は描かないけど、ストーリーと2人の言動の底にはお互いを想う気持ちが見え隠れしてきて、ラストまでひっぱられる。
そして、ここぞというところで、2人の気持ちがわかってそれを短いけどしっかり見せてくれる。
たうみ先生ぽいと思った。…

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ココロニイツモ コミック

たうみまゆ 

音楽と思い出と

タイと東海林の日常から、徐々に切ない思いに引き込まれていった。
特に説明はなくとも、感情移入できるのがいい。
萌えやエロは少なくても、2人の気持ちを根底にストーリーが進むのが好き。
数少ないちゅうのシーンもドキドキものだし。

「つまらない人間が 本当はどれほどしあわせなのか」
のタイの独白にめちゃ共感。

タイトルは「音楽」と「思い出」のことですかね。
音楽って、聴いていた時…

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指先の染み コミック

たうみまゆ 

政治モノとしては面白かった!BLとしては…?

「素晴らしきこのクソ世界」が面白かったので、こちらも読んでみました。

政治家の裏の顔、政治家のために裏で手を汚す者たちのお話で非常に内容が濃く、そして難しく2回読んで理解できたかなって感じです。

腹違いの兄で政治家の門明のために、裏で汚れた仕事をしている明菜。
また秘書の九重も門明が上にいくために働いている。
門明は子供の頃から政治家になる覚悟を持っているような人物で、清廉なイメー…

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ココロニイツモ コミック

たうみまゆ 

温かい商店街が素敵

やっぱり好きだなぁ、たうみまゆ先生。
こちらは未読だったのですが、読んでみたらこれまた良かった。
独特な雰囲気で優しい気持ちになりました。

ある日、倒れているところを拾われたタイ。
音楽に詳しいタイを引き取ったのは、レコード屋の東海林。
タイの過去が謎に包まれていて少しミステリー風味もあります。

タイの父親と東海林のやり取りはグッときました。
だったらもっと早く踏み込んでほし…

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