一ノ瀬ゆまさんのレビュー一覧

神様なんか信じない僕らのエデン (下) コミック

一ノ瀬ゆま 

難しいけどいい話

小説とか映画とかにありそうな設定が細かく深いストーリーで、普段読みやすいラブコメを読んでいるのでなかなか難しく感じましたが、読んだことのない設定が多くてオリジナリティーが強くどんな終わりがくるのかわくわくしながら読めました!

αとΩの話というより、まだ知られていない謎のヒートが受けの西央にあって、そのフェロモンで発情した攻めの喬。セックスの回数を重ねるごとに、視力が回復したり性器の様子がイヌ…

10

神様なんか信じない僕らのエデン (下) コミック

一ノ瀬ゆま 

壮大なテーマを孕んだナイスな作品

『神様なんか信じない僕らのエデン』の下巻。続きものなので上巻が未読だと理解できません。未読の方は上巻から読まれることをお勧めします。




ヒートを起こした西央くんと、彼の匂いに中てられ激しく抱いてしまった喬くん。
体調が悪いことから母親に心配を掛けたくないという理由で家に帰らず体育館倉庫に籠った西央くんと、そんな西央くんをサポートする喬くんの蜜月を描いた上巻でしたが、下巻に入り二人…

30

神様なんか信じない僕らのエデン 上 コミック

一ノ瀬ゆま 

これは斬新。

商業誌ではお久しぶりな気がする一ノ瀬さんの新刊。楽しみ過ぎて、あらすじも確認せずに早々に予約していました。

一ノ瀬さん作品てちょっと独特っていうのかな。不思議な世界観を放つ作品を描かれるイメージが強いのですが今作品も斬新な設定のお話でした。ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




主人公はDKの喬くん。
開業医の父親に、ちょっぴり怖いけれどしっかり者の母親、お調子者の弟を持…

25

gift (下) 薄紅めく空の、潤びる螺旋の、光る岸辺の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

人生を豊かにするもの

あかん。再読なのに涙腺決壊。悲しいシーンなんてこれっぽっちもないほのぼのした後半部分にやたら泣けてしまう。
「死ぬ理由がないから生きてきた」そんな勁が生まれ変わってゆく完結編に感無量です。

他人との関わりの手段として、暴力やお金やセックスという道具を介してきた勁にとって、好意という目に見えない不確かなもので人と継続した関係を結べると実感したことは、それこそ天地がひっくり返るにも等しい出来事…

9

gift (中) 赤い桎梏の、約束の場所の、望んだ十字架の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

居場所を求める子ども達

勁の中で宥の存在が大きな比重を占めるようになり、ボクサーとしても歩み始めそれなりに安定した日々が一気にひっくり返る2巻目です。

ゲイばれを恐れる宥が勁を切り捨てず「俺が勁を好きなだけだ」と庇った時に、天使と悪魔が操作していたコントローラーが消えていく意味に涙がでてしまう。
そして勁の過去の鍵を握る兄の梏や犯罪組織も登場し、まさに怒涛の展開。
勁と宥が互いを求める必死の想いが、暗雲立ち込め…

8

gift (上) 白い獣の、聞こえぬ声の、見えない温度の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

恐れを知らない強さ

初一ノ瀬作品だった当時、読み終わった後すぐに他の著作を全購入しちゃうくらい読みごたえのあるシリーズだった。
プロットもさることながらネームもなかなか大胆で、シリアスな題材に応えるだけの力量を感じる。

小さなボクシングジムでトレーナーをしている宥が、街で喧嘩していた勁の才能を見越してジムに勧誘する所から物語が始まる。
外国の血が入った美しい外見に反し、勁は他人を脅迫することに何の躊躇いもみ…

6

log gift コミック

一ノ瀬ゆま 

web再録

こちらはweb再録集です。Twitterやpixivに上げていらしたのかな?描き下ろしも加わってるのかな?新参者なので詳細が分からないのですが、まとまって手元に残るのはありがたい話です。

イラストや、生徒×先生パロディなど、一ノ瀬先生に彼らが存分に愛された軌跡が読み取れて、これはこれでまた幸せな気持ちになれる。

クリスマスのエピソードと、誕生日のショートケーキのエピソードはなかなか重要…

0

Love gift コミック

一ノ瀬ゆま 

必読後日談

後日談です。ありがたいことに電子書籍で再録されたものを読ませていただきました。同人誌はどんどん電子化して欲しい。これはシリーズ3冊読んだ方は必ず読んだ方がいいです!!!

ます、宥の魅力が本編以上に伝わってきます。自分を解放した彼はこんなに穏やかになれるんですね。もともと健全すぎるほど健全に育ってきたからこそ、ゲイであることを強く意識していたてあろう彼。自分の性的指向を誰にどう公開しようがしな…

4

gift (下) 薄紅めく空の、潤びる螺旋の、光る岸辺の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

大団円

完結巻です。
面白かった!!超展開を急速に畳んできました。
「gift」がチェとコウの話のスピンオフなのかってぐらい、彼らのロマンスについていけない気持ちになりつつも、ねじ伏せられる。大変良いです。この有無を言わさず世界観をぶつけられてる感じ。ただひたすら享受していれば最後まで連れて行ってくれるだろうという安心感。面白かった!!(2回目)

宮さんが一番狂気の人だった気がする。怖い。

2

gift (中) 赤い桎梏の、約束の場所の、望んだ十字架の、 コミック

一ノ瀬ゆま 

ノワール

ボクシング漫画なのかな?と思っていた頃は謎だったこの表紙。セコンドのタオルかと思ってたぐらいですよ。
まさかの宗教団体だの暗殺だの…ゲイのカムアウトや、過去の浄化(は、してはいるんだけど随分ととんでもない方向からしたもんだ)、ボクシングジムの盛り上がりなんかに焦点当たってくのかと思いきやこ超展開。古のBLを感じます。
この方向性、最近めっきり減っていて、絵柄的にもやれる作家さんか少ない気がする…

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