一穂ミチさんのレビュー一覧

is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

BL<人生

一穂さんの小説は、雪よ林檎、meet againの二つを読みました。
この二つの作品が心に残っていたので本屋さんでis in youを手にとったのですが……。

私が萌えたのは旧校舎。
こういう古びたものとか、誰も近寄らないところで愛を育むものに弱い。
学生時代の描写、広東語でまくし立てるところと、迫られて突き放してしまうところでは泣きながら読んでました。
大人より学生が好きなので、大…

2

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

これのどこがどういいのかさえまったくわからない私は、とことん好みがズレてんだろうな~

と身に沁みて思います。まあ、自分がズレてると感じるのは、別にこちら(の作品・作家)に限ったことではないんですが。

一穂ミチ、私はもうなにひとついいと思うことがないくらい徹底的に合わないんです(この作品に限ったことではなく作家自体)。

大変申し訳ありませんが、最初の1ページ目から(というかもう冒頭1行目から)『ああ、この作家苦手だ・・・』と感じてしまいました。
なんでこの1行目の時…

30

ナイトガーデン 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

整と交わした約束のゆくえ

「俺を支えてくれた力で、ちゃんと自分を幸せにしてほしい」
整が和章のために残した約束のゆくえはー。

藤澤和章は変な人だ。(変=普通と違っているさま)
手先が器用で、小学校の頃作った貯金箱で総理大臣賞をもらい、
プロダクトデザインの仕事は顧客の心を掴み成功をおさめている。
けれど本人は自分が欲しいもの、使いたいものを気ままにつくってきただけでそれに一定の需要があっただけだという。
テ…

7

泡と光(表題作 あわ) 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

別れと出会い

「ふったらどしゃぶり」「ナイトガーデン」
それぞれの番外編。

【あわ】
一顕と整は社員旅行で伊勢神宮へ。

泊まったホテルの浴室で
整が一顕にフェラするシーンにいたく興奮しました!!
「俺が好きなの。上顎の奥のふかふかしたとこ、お前のでこすられんの」
こんなことをサラリと言えてしまう整が好きだ~~~!
本番で女の子のようにアンアン喘いでいる整より
こういう積極的な整の方が断…

4

ナイトガーデン 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

スピン来るよねとは思ってたけど・・・

前回の「なからい」に続き「いわぶき」というスッと読めない苗字シリーズ。
和章のことを『ふったらどしゃぶり』から好きじゃなかったけど、やっぱりそれほど好きになれなかった。
考え方や行動は一穂さんの表現で、すごくよくわかるんだけど、わかればわかるほどに。
たいして年齢も違わないのに、なんだか歳の差カップルのように思えるのは、性格が違いすぎるからだろうか。
整と一生会わないと決めた和章だけど、私…

5

I Don’t LOVE YOU 小説

一穂ミチ 

あまのじゃくの恋

見たまま分かるルーレットの表紙は、『ワンダーリング』番外編。

夏休み、甥・英海(インハイ・14歳)を2週間預けられる事になった藤堂。
中国で育ち、英語は苦手、勿論日本語は全く分からない英海のお相手を
雪に頼んだものの、そりゃあ、不安なことこの上もない。
お目付役に、というか
命の危険だけは回避すべく、ポーカー組も頼むのだが……


迎えに出たフェリー埠頭でいきなり強烈な洗礼を浴…

4

ヒバナ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

中身は切ないのよ、表紙とは違って(笑

『雪よ林檎の香のごとく』の2014年夏コミ新刊です。
デビュー作の同人誌を未だに発行してくださる一穂さんに、感謝感謝でございます。
個人的に一穂さんの同人誌は『雪よ〜』関連の物しか買わないので。

さてさて、カップルは本編同様に教師の桂×志緒。

生徒のことで忙しく、ふたりで会ってるプライベートな時間も呼び出される桂。
そんな桂に「ごめん」と言われるのを避ける志緒。
そして、桂にひ…

2

2014 summer 小説

一穂ミチ 

14番目の月……の思い出

『今宵の月のように』。
時はおそらくは1990年代半ば、
ところはラスベガスだろうか……

まだ令輝(レンフイ)も若く、
現役でルーレットを回していた時代のある日、
出会った日本人ビジネスマン。

『ワンダーリング』を読んだ時に気になって、
次なるスピンオフはありやなしや?思った藤堂の兄・令輝だが
淡く美しく洒落た、そしてもの悲しいSSの主人公となって登場。
ステノグラフィカ…

5

ヒバナ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

限りなく優しいエゴ

「ハナビ」ではなく「ヒバナ」。
何故に?と思いましたが、読んでみて納得。
この心がヒリつくような切なさには
花火なんて綺麗な形容より、火花の方が相応しく思えます。


夏休み。志緒が大学生の頃の話です。

「月の夜っていうのはつまらない」
この一節がどの小説の言葉だったか思い出せない桂。
志緒は、多忙な桂のかわりに
その本を探してあげようとします。

図書館で会った栫のお…

5

ヒバナ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

たしかに好きなんです☆

黄色いポップな表紙、今(?)より若い頃の桂と志緒くんのお話。

『雪よ林檎の香のごとく』通称『林檎』の番外編は、本編終了後
本人達がリアルに生きているように年輪を重ねながら、沢山出ている。
今や桂は志緒の母校から転勤し、志緒は大学を卒業して大学院に進み
そして本編中で生まれた小さな妹は、小学生になっている。

今回の一編は時間が少し巻き戻って、多分桂の転勤前
志緒が大学生の時代の話…

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