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一穂ミチ 藤たまき
葡萄瓜
読み重ねてみると思うのですが、 この方の作風は基本的にBLの軸から 意識的に半歩ずらした所に軸がある様な 手応えです。 ヤングアダルト小説の一つの流れと思って 対峙すると案外響き易いのかも知れません。 登場人物達の在り様もそう言う視点で見ると 腑に落ちやすい様な気がします。 率直に言えば辛口のジンジャーエールの 様な味わいです。 それなりの甘味もあるけど刺激も辛味もある。 …
一穂ミチ 竹美家らら
一人称小説に慣れている方ならおそらく この話のノリは楽について行ける方では ないかと思われます。 ただし登場人物との相性が悪ければ かなり難航するでしょう。 その点に関しては運と縁ですねと言って 片付けるしか評者にはできません。 合わない所にわざわざ固執しなくても よろしいでしょうし。 前作よりは心持ち甘みが増した感じは 致しますね。 ただまあ、甘味料の甘味ではなく 素…
多分、この一冊に期待すべきは 蜂蜜の様な甘さでもシフォンケーキの様な 柔らかさでも綿飴の様な口どけでも ない様な気がします。 甘さは確かにある訳ですがそれはどちらかと言えば チーズケーキの甘さと言うべきであり、 しかも使われているチーズは一寸捻って ゴルゴンゾーラチーズだったりします。 と、承知して読んでみると美味しい一冊です。 さりげない癖が思わぬ所で引っかかるので 万人向け…
一穂ミチ 青石ももこ
いず
ネタバレ
一穂先生の作品の中でも特に好きなお話です。 運命的な出会いと別れが二人の人生を変え、再び巡り逢わせる原動力にもなっている。一穂先生の綴られる物語が、BL小説の枠にとらわれない、切なさと苦さを含んでいるのだと再確認できた作品でした。 とにかく切ない描写が多いです。和久井(攻め)視点で進む物語だからこそ、結末を知っていくにつれて、あの時の有村さん(受け)の気持ちって……と馳せる苦さがあります。…
楓月
「君かへす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ」(北原白秋) 非常に印象的な短歌だけど、実は…というところから話を広げてったのでしょうか。 内容はどちらかといえば薄めです。 でも、文章表現の美しさと、ピュアでフレッシュな感覚が感じられる作品でした。 何しろ著者のデビュー作ですからねぇ。 初々しくて当然なのです。 イラストが竹美家ららさんなのも文章と合ってます。 ただ、ど…
yamaneko981788
計の突き抜けた毒の吐き方と、潮との漫才のようなテンポの良い会話は、読んでいて本当に吹き出しますwww しかし、かぎりなく後半にちかくで起きる事件?事故?は韓流ドラマのような展開。 「どうやってコレまとめるの!?」と残りのページを気にしながら色んな意味でハラハラドキドキ・・・・・・ タイミング良すぎ展開に、ちょっと残念です・・・・・・ 潮のバックボーンとか気になるな!おばあちゃんや家族の話な…
ねぎま
一穂ミチ先生は初読みになります。 ちるちるで人気があるっぽい、くらいで特に前情報なく読みました。 で、だ。 何だこの激烈にかわいいツンデレは。きたよ、これ。笑 出だしの王子キャラから暴君キャラへの変貌で二重人格キャラかー なんて思ってましたが、いやいや、デレるときも性格違いすぎるから!笑 もはや三重人格ですから!!(←喜んでます) 仕事のできるツンデレ王子受けってよいです…
yayo
面白かったー! 前作に続いて沢山笑わせて頂きました。 そして今回は国江田さんが不安定で壊れてしまいそう、と読みながらハラハラしました。潮に対して尊敬と劣等を感じ自分が自分でなくなるような人生否定しかけるような苦々しい思いをずっとどこかで持ち続けていたからなのか、そこに木崎という人物も現れて泣いちゃったのかな。無理やりとらされた有休つかって潮を追っかけたホテルで潮の手を握りながら泣く国江田さんに…
acop
作家買いで一穂さんの作品を手当たり次第に読んでいた時に出会いました。 一穂さんの新聞社シリーズ(?でいいのかな?)の中で一番好きなのがこれでした。 攻めも受けもキャラクターがいいです。バツイチ国会記者の攻めと古風で番茶の茶殻を床にまいて掃除しちゃう家事が得意な国会速記者。 夜討ち朝駆けの仕事をしている記者と判を押したように決まった生活をする速記者。 最初は受けが声から惹かれはじめるんですが…
一穂ミチ 小椋ムク
ななこあ
あああ。やっぱり一穂さんの作品はいいなあ。綺麗な文章だなあ。好きだなあ。 子供のころ目が見えなかった岩崎数馬と人の顔が識別できない仁科縁の話。縁が、数馬に病気のことを知られたくなくて逃げる逃げる。本当は、数馬のこと好きなのに。好きな人の顔さえ覚えられない自分など、人から好かれる資格がないという心理。あああ、切ない。そんなゆかりの魂胆に、結構初期から気づいていた数馬がすごい。今回は、数馬が最初…