一穂ミチさんのレビュー一覧

Dear+ Novel Fair 2014 Special Book グッズ

創刊15周年おめでとうございます!

ディアプラス文庫・創刊15年記念、全サプチ文庫。
10作品の番外編が、各9ページずつ載っています。


■安西リカさん『好きで、好きで』番外編・「桜さくころ」
付き合って11回目の桜の季節を迎える穂木と志方。
がんばって花見弁当を作った1年目、
つまらないことで喧嘩した5年目、
遠距離恋愛の8年目……

そして現在。
志方が同居を切り出した理由が
穂木への愛に溢れていて胸熱…

7

ノーモアベット 小説

一穂ミチ  二宮悦巳 

描写の細やかな一穂さんだから絵が浮かぶけども

二宮さん、お忙しいんでしょうか・・・もっ、もっっとイラスト欲しかったー!これはあんまりじゃないですか?せめてもう2カットぐらいあってもいいと思う。 さて、感想ですが、まだこれから日本にできるかもしれないカジノという、近いようで遠い設定に、いまいちピンとこないままでした。幼馴染のような兄弟のような、というのも私には鬼門なんだけど、一哉のキャラが立っていたのがよかったです。しかしほんとにこの産業、日本…

4

ワンダーリング 小説

一穂ミチ  二宮悦巳 

面白かった!

木原さん然り、一穂さんもカタカナのタイトルのものは好みではないんじゃないかと勝手にジンクスにしてたけど、違いました。「ノーモアベット」でスピンオフになるなら社長か芦原のどっちかだろうと思ってましたが、まさかこの二人の組合わせとは。それほど芦原のイメージが違っておりました。アルカイックスマイルで他人には興味がないというのは合ってるけど、自分を大事にしていない人だったんだなあ。社長ももっと飄々として食…

4

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

ストーリーに引き込まれる

以前に読んだ作品を読み返してみました。

いつも思いますが、文章が素敵ですね。
そして読んでいてドキドキするストーリー展開
最初はBLらしさはないのですが、内容に引き込まれます。
恋人(女)とのセックスレスに悩む男と
思いを寄せる幼馴染との同居生活に何か引っ掛かりを感じはじめた男が
いろんなハプニングや偶然という簡単な言葉で片付けられない出会いをします。
この4人の複雑な人間模様。…

7

2014 Winter 小説

一穂ミチ 

暖かな短編

『ステノグラフィカ』番外編
タイトルは『たたかいすんでひがくれて』

選挙があると、ああ、西口忙しいだろうなぁ、と
病気が過ぎて現実にすっかり混ぜ込んじゃってる自分に苦笑する。
(ちなみに某新聞の醜聞を聞くたび、彼らを思って心が痛む私……)
この年末(2014年)も、解散総選挙だったが、
さて、ようやくそれも終わり、新内閣発足まで終わったある日の夜。

久しぶりに年下の恋人とゆっ…

2

つめたいキス 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

冷たくて熱い愛

恋人なのかなんなのか……
体は繋いでいるものの、
唯人の感情とは離れた栫との関係は
よくわからないまま過ごす嵐。

「アイランド」で、母方の不思議な血に捕らえられた島から
白馬の王子さまよろしく救い出しに来た拵。
しかし、どうも彼らは以来全く接触がないらしいまま
時は巡りマフラーが必要な季節に……
そんな中、父が腰痛で入院との連絡が入り
久しぶりに実家に戻る嵐だが、熱を出して寝…

6

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

裏表があっちゃダメなの?

一穂作品においては、圧倒的に受けに個性的、というか、エキセントリックな人の割合が多いような気がします。なので、おのずとその作品全体のカラーを支配するのも受けで、作品が好きになれるかどうかも、その受けの「変さ」加減をめでることができるか否かにかかってくるようです。

 本作の受け、計は、中でもかなりの変路線を突っ走った性格なので、一般受けはしそうにない。でも結論から言うと私は嫌いじゃないです、…

7

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

共感

作家買いです。

局アナという、芸能人とは違うけどテレビに映るある意味有名人。
そんな計が、外での作った自分と
帰宅後の素の自分半分半分を使い分けるのですが
そういう世界の人って多かれ少なかれ外の顔ってある気がします。
計の場合、かなり極端ですが仕事上の顔と素顔は多少違うもの。
両方の自分を潮に知られてしまったことで
どちらも同じ自分であることを告白するタイミングを逃してしまいます…

9

off you go 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

それぞれの約束

子供の頃、入院している病室で焦燥感を共有した佐伯と十和子。
そこに十和子の兄の良時が加わり、三人の関係は純粋だけど少し曲がったものになってしまう。

小さい頃から病弱で普通の子のように思いっきり外で遊ぶことも出来ず、少しの病気でも命取りになってしまう十和子は、良時と佐伯にそれぞれ無言の『約束』を求める。
血の繋がりを持たない佐伯はそれを『結婚』という形で与え、良時は『兄』という繋がりでそれ…

3

ぼくのスター 小説

一穂ミチ  コウキ。 

ライトな一穂さんも好し。

ドルオタ描写がリアルだ。兄妹の関係性や、いじめとは決めづらい微妙な嫌がらせ。一穂さんは設定が徹底してていつも感心します。なぜか実在の役者さんで航輝をイメージしてしまい、たまたまその方がドラマに出ているのを見てドキドキしてしまうという勘違い恋愛現象を何十年かぶりに味わうことができました。BL・・・なのか?と疑わしいラインだったり、ちょっと主人公に都合良すぎる展開かなあ、なんて思うけど、面白かったから…

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