一穂ミチさんのレビュー一覧

イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

おもしろすぎるという恐怖におののく!

3巻目、おもしろすぎるという恐怖。
話はどんどん壮大になるのですが、後戻りしてもそのたびに面白く、
発見があります。
1巻目に登場したものが出てきたりするので
何回読み返したかわかりません。

潮の気持ちから綴られ、潮の生い立ちが明らかになる巻。
「不憫攻め、復縁が癖」なんて簡単に言ってた自分と反省会。
先生の物語は、癖が全部宝箱のようにちりばめられているのですが
解像度が高すぎ…

0

イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

続編を読める幸せかみしめる2巻目!

完全に1巻から無我夢中、続編があることに心から感謝して読みました。
一穂ミチ先生の世界に没頭できる幸せを噛み締めてます。

引き続きの登場人物はすでに私の中で生き始めて、
新しく登場する人物も魅力的です。

計の「なりゆきでなったアナウンサー」の事にフォーカスされている2巻。
計に恐ろしい程の努力があったと改めて感じる巻でした。

2面性のある計の半分の記憶が無くなる、という展開…

0

アンティミテ 小説

一穂ミチ  山田2丁目 

心を奪うほどの、

「ひつじの鍵」に登場していた羊の友達の和楽のお話。

報われない恋をしていたにも関わらず
何があっても羊に寄り添ってくれていた和楽のキャラが好きで、
彼にはぜひ幸せになってほしかったのでスピンオフがあると知って歓喜!でした。

高校生のときから"目利き"だった彼がギャラリストになっていたのは納得で、幼い頃から絵に囲まれてきた和楽だからこその解釈に触れることができたの…

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恋敵と虹彩~イエスかノーか半分か番外篇2~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

板挟みのなっちゃんが不憫で……泣

YESかNOか半分か番外編2です。1を読んでいなくても読める内容ではありますが付き合っている竜起となっちゃんの間に横恋慕する新キャラ小太郎という構図なので1を読んでいた方がわかりやすいと思います。

アメリカから中途採用で入社してきた竜起の幼なじみ小太郎はずっと竜起を目の敵にしています。なっちゃんが小太郎を「子分」として教育係をすることになりますが、まさかの告白をされ!??

竜起に迷惑を…

1

ひつじの鍵 小説

一穂ミチ  山田2丁目 

ギャップ最高

「ふったらどしゃぶり」シリーズで一穂先生の作品にハマり、過去作も読んでみたくなり購入。
シリーズものではなくまずは手軽に読めそうな作品を。と思って手に取りました。

最初は一般庶民とは住む世界が違うところで進んでいくお話を遠くで眺めているような気持ちだったのですが…
羊自身の考えていることや見えている景色がわかってくるとどんどん世界が近付いていく感じがして、その飾らない姿にグイグイ引き込ま…

1

横顔と虹彩 イエスかノーか半分か 番外篇 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

半分じゃいられない!!

YESかNOか半分か番外編、アナウンサー竜起とADの新キャラ、深(なっちゃん)のお話です。

バラエティ番組「ゴーゴー」のADである深には陶酔している憧れのプロデューサー栄さんがいます。全てワンマン、人遣いも荒い栄さんで周りの不満もヘイトも集まっている中、深だけは常にその後ろを追いかけ彼が望む事を読み取り応えようとしています。栄の横顔さえ見れれば、この人の隣で彼を支えるADとして「ゴーゴー」を…

1

ワンダーリング 小説

一穂ミチ  二宮悦巳 

No Title

アジアの雰囲気と日本のカジノ、この世界感、大変好みです。
危なそうでそこまで危険なこともなく。
と思いつつもラストのシーンは迫力あって本当に脚もっていくのかと、そういうエンドもあるかもとドキドキしました。そしてオチの部分、令輝の無機質なイメージの性格から月並みの愛情表現などないけれど、でも確かに絆のようなものがあり。このシーンは大変好きな部分です。
また、後半の追い込みは読んでいて面白くて、…

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メロウレイン 完全版 下 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

贅沢な作品集

「メロウレイン」は「ふったらどしゃぶり」の同人誌等を集めた本。「イエスかノーか半分か」にとっての「OFF AIR」みたいな位置づけです。
その「メロウレイン」が、「ふったらどしゃぶり」のドラマ化を機に上下巻の文庫になりました。
上巻のレビューで「メロウレイン」の素晴らしさについて滔々と述べましたが、下巻の感想も似たようなことを繰り返すことになってしまうので、こちらでは下巻収録のうち思い入れのあ…

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メロウレイン 完全版 下 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

傍らに寄り添う優しい雨

「ふったらどしゃぶり」「ナイトガーデン」の
その後。
たくさんの短編集が楽しめる"完全版"の下巻。
一顕と整の幸せにあふれた日常、さらに上巻にはなかった和章と柊のお話も収録されていて
彼らのことが気になっていた私にとってはたまらないエピソードばかりでした。

山を出て生活は大きく変わり、これまでと時間の流れがまるで違う日々を過ごすふたりですが。
その中には変わらな…

3

メロウレイン 完全版 上 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

何気ない日々の幸せを、

ドラマ化を記念しての完全版。ということで、
本編後の彼らの日々を一気に読めて
ありがたい気持ちでいっぱいです…!

「ふったらどしゃぶり」を読んでから、頭の中をずっと彼らに支配されている。
と言っても過言ではないくらい、色んなことを考えてしまっていました。
とてもヒリヒリしていて、痛くて切なくて、
同じ想いに辿り着くまでが遠くて…。
男とは?女とは?セックスとは?という答えはどこに…

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