一穂ミチさんのレビュー一覧

イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

国江田記念館が建つまで

二人の物語をずっと見守っていたい。
そう思いました。
1巻と2巻は計の弱さを、今回は計の強さを知りました。
失いたくないものを取り戻す力を手に入れた計は人として、アナウンサーとしても大きく成長したので、これは万の声を手に入れて国江田記念館が建つ日も遠くないでしょう。
全部読み終わったあとに本を閉じ、再び文庫の表紙のイラストと帯びを見たらもう一度読みたくなります。
この本を出版してくれてあ…

7

イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

計が男前!

いつもだったら、計がぐるぐるしてるところを、潮が太平洋ばりの包容力でもって支える。キャンキャン騒ぐ計を潮がすっぽり抱っこする。
二人の関係はそうやって安定していると思っていましたが。が。
今回は、珍しく潮がグラグラしております。

突然、計に衆院選出馬の噂が流れる。
一方 潮は仕事を立て続けにキャンセルされる。
実は両方とも、潮を実家に戻し、後を継がせようと企む父親(国会議員)の仕業。…

10

イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

タイトルに込めた想い。

実は普段タイトルってそんなに気にしてなくて。
読んだ後も、あーそういうお話だったわねー、ってくらいなんですが。
いや何これ。なんと重要な物語のキーワードなんだっ (゚Д゚)ナント!
もう、読了した今となっては、タイトル見ただけで涙でそう。•・゚・(ノД`)

計にとっての大切な場所。
そんな大切な場所を奪われた計が奪還するまでをいつものツンデレとあわせて描かれておりました。笑

今…

4

イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

計がかっこよかった

これまでの文庫本、同人誌であまり触れられてこなかった潮の家族や育った環境にスポットが当たっています。何かあるんだろうなとは思ってましたが、思いのほかシリアスで途中どうなるんだろうとハラハラ。それだけに終盤の計の啖呵が痛快でした。1~2巻は仕事を頑張る計の姿に感じるものが多く親近感が湧く物語でしたが、3巻は話のスケールが大きくてこれまでとはちょっと違った印象。でも大事なものを守るために頑張る計がかっ…

9

イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

読めて幸せ

楽しみに楽しみにしていた1冊。読み終わって驚いた。
計に衆院選出馬の噂が立ち不自由な生活が強いられ、潮の仕事のキャンセルが続くというあらすじから想像していたのとは全く違う展開だった。作者の頭の中でこの世界はどこまで創られているのかと衝撃を受けた。
ただのおとぎ話としてのBLで終わらず、現実をどこまで取り入れるのかの匙加減が最高に上手だと思う。この続きも期待したい終わり方。読めて幸せだと感じてい…

11

イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

最高!!

何処か家族の縁が見えない潮さん、まさか まさか…!計を守る為に実家に戻るが、それで引っ込む計じゃない。流石というかやっぱり というか、計のスパッと淀まない考え方と行動力と気合いとが最後これでもか!という程に気持ちよく炸裂するのが物凄く心地いい!!惚れます本当に。かっこ良かった!胸のすくような物語に喝采!

7

ナイトガーデン 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

スピンオフ

「ふったらどしゃぶり」スピンオフ。
「ふったらどしゃぶり」よりも読みやすかったのですが、ページを捲るワクワク感が湧いて来ず…
なんとか半分までは読み、残りは流し読みしてしまいました。

こちらの作品は、どうしてもストーリーの先が見えてしまうのが駄目でした。
駄目押しは「和章」という人物がどうなろうと、別にどうでもいい感が湧いてきてしまったことです。
「ふったらどしゃぶり」で和章のことは…

1

『ミッドナイト・ビギニング』ペーパーバック1&2連続刊行記念一穂ミチ書き下ろし小冊子 グッズ

2月に読み返したい

ペーパーバック1・2 連続刊行記念の全サ小冊子です。
新聞社シリーズの良時と密のお話。
BLを読むと、もう少し若いときに読みたかったなぁ、と思うことがしばしばで、なんだか言いようもない淋しさとか苦さを感じたりすることがある。
これは今の私が読んでちょうどよい・・・そんな個人的感想も持ちつつ

映画とお酒のお話を織り交ぜた、洒落た大人の一晩・・・といったところなのですが、今回はいつもより…

1

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

男と男、男と女の物語

自分の積み本の中で断トツの高得点だった作品をやっと読みました。激しく甘く、仔細に書かれているセックスの描写を除けば、BL作品ではなく一般作品のような…男と男、そして男と女の物語でした。

同性の幼なじみに叶わぬ恋をしているというBLファンタジックな存在の半井と、同棲中の彼女とセックスレスであることに悩むというリアルな存在の萩原。男の生理を女は分かっていないと要所々々で語られますが、そもそも作者…

5

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

顔を作る

メイクをすることに対して、顔を作るという表現で文章になっていたのが一番印象的でした。

受けの性格はイマイチ好きになれませんでしたが、攻めはかっこいいですね。

風俗にでも行けば性処理は出来るのに、気持ちが通じてないととか思う男なんでしょうね。BLはこういうところもファンタジックです。

良いお話だったと思います。

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