一穂ミチさんのレビュー一覧

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

久しぶりに読み返してみました

初読みはだいぶ前になりますが、シリーズ最新作が発売されたというのものあり、久々に読み返してみました。
初見時、最初は計の裏表の激しい性格に引きつつ、でもちょっと気持ちわかるなぁ・・・と思いつつ、読み進めていたこと、読み進めていくうちに計が実際には心優しいが故に逆にこういう振る舞いと性格になってしまっているんだと気が付いてその不器用さに好感を持ったこと、潮にいつばれちゃうのかな、ばれちゃったらどう…

2

横顔と虹彩 イエスかノーか半分か 番外篇 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

深の方が印象強い

第1作で計にちょっかい出してきた後輩アナウンサー、皆川竜起のターン。
と言っても本作は、序盤はADの名和田深の視点中心のお仕事物語。その後竜起の視点が入って交互に描かれています。
何と言っても、深の造形がいい。
誰からも人格を嫌われている横暴プロデューサーの相馬栄に心酔して、言う事を何でも聞き、言われる前に動き、ただそばにいたい、その一心で頑張っている。
制作会社所属の外注スタッフとして報…

3

イエスかノーか半分か 3 おうちのありか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

イエスもノーも。2人で。

これまで人前に出る稼業の国江田メインの話だったけれど、本作は潮の出自絡みの展開でした。
アナウンサーで二重人格という派手な(?)国江田の影に隠れて……るわけじゃないけど、懐深く荒ぶる計を包む役割の方が強調されていた潮の、今を形作ってきた過去、家族、子供時代、父、母、出入りする秘書…そして心の傷。
それらが明かされる一編。
潮のうちは実は政治家の家系。
潮はそんな家が嫌で、そんな父親が嫌で…

3

イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

潮が計のまんなかなのね。

BL的な萌えポイントとは違うけれど、私にとってこの作品がすごいなと感じるところは、アナウンサーの仕事やその取り巻く世界への見方が変わったという点。つまりはこの一冊にとてつもないリアリティがあるから。

本作は、前作から1年後。「計」は潮と相変わらず、だったはず。だけど「国江田さん」は裏番組に追い上げられて、焦りが「計」をイライラさせる。
好きでなくてもできる自分が実は抱えていた、劣等感と負け…

2

イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

さすがの人気作

まだ読んでなかったの?と言われそうですね…
何となく今さら手を出しづらい、なんて思っていましたが、いざ読んでみれば納得の面白さです。
何と言っても「国江田計」という人物の造形。
外ヅラは「イイ人」ポジションの局アナ、内面は毒舌腹黒のダラけ男。
そんな二重人格男がアニメーション作家都築潮と出会う。初めは局アナ国江田さんとして。続いて素の自分自身、偽名オワリとして。
これまで両親の前でしか素…

3

横顔と虹彩 イエスかノーか半分か 番外篇 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

ずっと続いて欲しい

ほんと最高です。
ほとんどがテレビ局の内部で進んでいくのですが、とにかくみんな仕事に命かけてる。
それが一人一人クセは違えど登場人物みんなの、人間としての魅力を感じさせてくれる。
仲良しこよしなんて出てこないけど、それぞれが尊敬し合って尊重し合ってるのがわかる。

今回大好きなシーン。
竜起が喉を潰してしまって国江田にフォローされたあと物に当たるんですよね。自分の場所に自分より上手く面…

3

さよなら一顆 小説

一穂ミチ  草間さかえ 

もっと萌えたかった・・・

中古貴金属買取チェーン店「百顆」に勤める座波榛名は、閉店間際に婚約指輪を売りに来た矢神比呂に、気まぐれで夏みかんを振舞います。
その夏みかんを食べて、それまで淡々としていた比呂がぽろりと涙を零します。
比呂のことが妙に心に残った榛名。
数日後、榛名はセフレ(女)の機嫌を損ねホテルの前で打たれるのですが、その現場を偶然比呂に見られてしまいます。
比呂が榛名の腫れた顔を手当てしたことをきっかけ…

3

横顔と虹彩 イエスかノーか半分か 番外篇 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

影響し合う2人

番外編ということで、計の後輩である皆川くんと、ADの名和田深の物語です。
計と潮が好きすぎてどうかなーと思いながら読みましたが、この2人はまた別の形ですごく好きだなーと思いました。ので、計と潮じゃないんなら…と迷っている方はぜひ、読んでみてください。

皆川くんもなっちゃんもタイプが違う2人なのですが、互いに影響し合って、成長していく姿がすごく素敵でした。お互いが、自分の仕事に誇りを持ってい…

1

横顔と虹彩 イエスかノーか半分か 番外篇 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

これが緊張

不遇?の当て馬・竜起くんの番外編。
主人公は下請け制作会社のAD名和田深。
竜起のいる報道番組の仕事をすることになった深だったが、生放送のスタジオとその番組を取り仕切るアナウンサー達は、深がこれまでやっていたバラエティ番組とはまた違った世界で…。
相馬にあこがれて横顔をこっそり後ろから見続けていた深に、正面から踏み込んできた竜起のキラキラした虹彩。
深と竜起が出会って互いに意識し合うように…

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横顔と虹彩 イエスかノーか半分か 番外篇 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

「なっちゃん」って響がいいね!

主人公は名和田 深
彼と出会った皆川 竜起は「なっちゃん」って呼ぶのです。

なっちゃんは「ゴーゴーダッシュ」というバラエティ番組のADをやっているのですが
修行でニュースに行って来いっていわれて
ニュースのフロアADもやっています。

なっちゃんがバラエティ番組にたどり着いたのは
高校生の時に同性しか愛せないと自覚して
そのとき好きだった同級生と友達としていられたらと思ったので…

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