一穂ミチさんのレビュー一覧

Dark Candy (表題作 「かいじゅうたちのいるところ」) 小説

一穂ミチ 

桂と志緒のみずみずしい恋

おとぎ話をモチーフに、桂と志緒の恋がみずみずしく描かれています。

「かいじゅうたちのいるところ」
恋人同士ではあるけれど、まだ体を重ねてはいない二人。志緒が高校三年生の、夏休みのお話。
志緒の妹は、絵本「かいじゅうたちのいるところ」の『たべてやるからいかないで』に、いつも大興奮。志緒は、理解できない、と桂に話します。数日後、「食う」って性的な意味が大きいしね…なんて考えながら、桂が帰宅す…

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「メロウレイン~ふったらどしゃぶり~」協力書店書き下ろしSSペーパー「ふってもふっても」 グッズ

二人は結構な早口みたいです

一顕と整が恋人同士になって初めての秋、ある日曜の夜。
二人は電車で出かけたものの、遅延で目的地を諦め、乗り換えでしか使わない駅で下車します。居酒屋で飲んで、気分良く散歩しているうちに、人気のない町工場の一角まで来てしまいます。

他愛のない話をしているうちに、雨が降り出して。あたりにはコンビニも、雨宿りできる軒先もなく、二人は古い電話ボックスに駆け込みます。
「電話ボックスなんか入った記憶…

1

ノーモアベット 小説

一穂ミチ  二宮悦巳 

カジノとポーカーといとこと

個人的な感想ですが一穂さんはお仕事や状況や風景描写が多いですね。

今回はカジノとギャンブルと香港の描写が多くて馴染みのない自分には読むのが大変でした。
特にポーカーでは白熱した場面でもルールがわからずカタカナばかりでただ字面を追うだけになってしまいました。

逸と一哉の関係も途中まではわからず。意識してるのはわかっても、逸は何をそんなに一哉に謝らなきゃいけないのか、なぜそんなにお互いつ…

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「メロウレイン~ふったらどしゃぶり~」コミコミスタジオ・オリジナル特典「甘い香り」 グッズ

ジェラシーの香り?

タイトルからは想像できない、ピリッとしたお話です。

会社の同期会の前日に整の家に泊まった一顕は、ゆっくりし過ぎて、家に戻る時間がなくなってしまいます。

シャワーを浴びる一顕に、嫌じゃなかったら使ってみて、と整が差し出したのは、新品のシャワージェル。同期の女性が、結婚祝いのお返しにくれたものなのですが、整はにおいが好きではありませんでした。

でも、それを使った一顕から漂うにおいは、…

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イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

人気作なワケです

初のBL小説です。以前からBL小説デビューしたいな〜とは思っていましたが、ついつい読み慣れたコミックを優先させてしまい…
やっと手に取ることが出来ました。

まずは読みやすそうな人気作から…という動機で読むことにした本作ですが、
いや〜面白かったです!

小説は敷居が高そうで…と躊躇されてる方がいらっしゃいましたら、本当にオススメです。

最初はあまりに裏表のある国江田に、うわ〜二…

5

メロウレイン~ふったらどしゃぶり~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

二人だけの恋だから

体の関係から始まった一顕と整が、季節を積み重ねて、恋を育んでいく様子が描かれています。

初めてのお家ごはん、ささいな喧嘩、小さな嫉妬、バースデーサプライズ。楽しく微笑ましいです。
整が雨の日も一顕と一緒に外出を楽しむようになったり、一顕の爪が短く整えられるようになったり。二人の変化から恋が伝わってきます。

でも、過去の恋が消えるわけではなくて、ふとした時に思い出す痛みを、二人が心と体…

13

Dark Candy (表題作 「かいじゅうたちのいるところ」) 小説

一穂ミチ 

童話をからめて

「かいじゅうたちのいるところ」

美夏のお気に入り絵本の話。
『たべてやるからいかないで』の場面で、キャーと手足をばたつかせて喜ぶ妹に「何がそんなにツボなのか、引く」という志緒(笑)

「食う」という表現には、性的な意味合いが含まれることがあるよな、と考える先生。

ある日、志緒が寝ぼけて呟いた「おなかすいた」という欲望の言葉に…。

志緒が高校生の頃のお話なので、悶々の時代なら…

3

ノーモアベット 小説

一穂ミチ  二宮悦巳 

楽しい!

なんといっても色使いと表紙がひたすらに可愛い。
ディアプラスさんの表紙はどれも好きですが二宮さんの挿絵が最近すごく好き。
作品と合わせてオイシイ1冊でございますヽ(*´∀`*)ノ

お話し。
血のつながらない兄弟。
ギャンブラーで海外からほとんど帰ってこない父が突然連れてきた少年。
家族になり年月が経ち、弟は父と同じように海外に行くことが多くなり
心の距離が離れてしまった。
そん…

3

c/w 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

計を受け止められるのは、やっぱり潮だけ

竜起が一等を狙って参加した富久男選びの話「秘密と虹彩」を、計の視点で描いています。

竜起の個人的な思い付きが局の仕事に発展して、その中継をリポートすることになった計。
竜起に殺意を燃やし、なっちゃんにイラつき、二人と打ち解ける潮に腹を立て。毒舌全開のモノローグが、とにかく可笑しくて。本編と並べて読むと、竜起と全くかみ合っていないのが、さらに面白いです!

波乱の“富久男騒動”で、すっか…

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メロウレイン~ふったらどしゃぶり~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

『ふったらどしゃぶり』の番外総集編

『ふったらどしゃぶり When it rains, it pours』の同人誌、ブログ掲載SS、特典、などをまとめて収録した「ふったらどしゃぶり」の番外総集編のような1冊です。

同人誌や特典は手に入れられなかったものもあるので、個人的にめっちゃ嬉しかった。

収録内容は、

・アフターレイン(『ふったらどしゃぶり When it rains, it pours』サイン会お土産小冊子)…

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