一穂ミチさんのレビュー一覧

OFF AIR~イエスかノーか半分か~ 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

最高な間取図

特典などのショートを集めた本です。
長さも軽さも色々なお話が詰まっています。
そのどれもが幸せな気分にさせてくれるお得な一冊でした。

時間軸も様々で、読み進めながら忘れている内容を思い出したりしていました。
時間のない時でも、少しずつ読めるのでオススメです。

書き下ろしのデイドリームビリーバーは「イエスかノーか半分か」の読者なら絶対に読んでほしい。
彼らの昔と今を更に補足してく…

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雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

不安定だからこそ美しい

電子書籍サイトで割引になっていたからこそ出会うことができました。感謝

背景、景色、色、想い、どの描写をとっても言葉の選び方があまりにも繊細で美しい。

受験の失敗が重なり親にも周りにも意固地になってしまった志緒が先生でありながら先生らしくない色々な面を見せる桂に出会い、自分が抱えている悩みなんてと思ってしまうほどの過去を知り、そしてついにはそんな桂を思ってか、それとも自分のためか、札幌に…

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ハートがかえらない 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

日常会話が愛しい

「ふったらどしゃぶり」の同人誌。12月のひとこま。日常のお話。
たぶん「メロウレイン」に収録されていると思います。
事件など起こらず、本当にただ普通の日のお話なのに、このなんてことない日々のなんてことない会話がものすごく愛しいです。ほっこりしました。
同人誌ならではというか、特に山も落ちもなく、久しぶりに萩原くんと半井さんを覗き見したような気分になります。
一穂先生の文体はとても読みやすく…

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街の灯ひとつ 小説

一穂ミチ  穂波ゆきね 

人間くささの描き方が秀逸

読み終えてみて、よく分かったような分からないような。
萌えたのか萌えなかったのかも曖昧なままだというのに、なぜか先が気になって読んでしまう不思議な作品でした。
一言で言うのなら、同級生の再会ものです。
ただちょっと、それだけではないんですよね。

同窓会で再会したけれど、名前も顔も見知らぬ「夏目」という男。自分は相手を知らないのに、相手は自分のことをとても良く知っている。
初鹿野からす…

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イエスかノーか半分か 2 世界のまんなか 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

胸が苦しくなったり、幸福感に包まれたり

この巻は計にとって試練の巻でしたね…
仕事で思ったようにいかず、潮に苦しいと言うこともできず苦しむ計の姿が切なくて共感して、胸が苦しくなりました。。

BLとしてこんなにもキュンとさせてくれながら、しっかりお仕事ものとしても見応えのあるものを提供してくださる一穂先生、本当にすごいなあと感嘆のため息が出ました。

そしてなんといっても潮と計の絡みがエッチで、愛に溢れててたまりません。特に、…

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イエスかノーか半分か 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

キャラもストーリーも何もかもが好きです

いやーちょっと!いやーーーーーちょっと!!!
なんでしょう、この萌えと興奮と笑いの渦は!!
あと私、こんなに当て馬にニヤニヤしたこと、今までの人生でなかったと思います。ジーザス……!
「あとがきにかえて」の竜起の「うわーほんとに仲直りセッ」のくだりで爆笑いたしました。

コミックを読み、「これは絶対に原作を読もう」と決心した昨日の自分にノーベルよくやったで賞をあげたい。
計も潮も当て馬…

3

イエスかノーか半分か 1 コミック

ユキムラ  一穂ミチ 

計のキャラが最高に好き

以前からとっても気になっていたこちらの作品。
原作小説を読もう!と思い購入したのですが、切ない系小説を連日一気読みした影響か、読み始める元気が出ず…

漫画ならもう少し気軽に読めると思い、こちらでの評価も高かったため購入して読んでみました。

もーーう思い切って購入して大正解でした◎
毒舌の国江田計の毒吐きっぷりが気持ちいい(笑)
誰しもオンの時はある種の仮面を被っているものだとは思…

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is in you 小説

一穂ミチ  青石ももこ 

至高の”青春”&”働く大人”小説

なんでもっと早くこの本を読まなかったんだろう、と思うほどに心震える一作でした。。読み終わったばかりですが、読後の余韻に浸ってぼうっとしています。

タイトルの「is in you」の意味、そして旧校舎のダイヤル鍵の番号「1997」を圭輔がなぜ当てることができたのか、その数字に隠された意味。
明かされていく秘密(?)にたまらなくワクワク、どきどきしました。

高校時代に出会い、そこから13…

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さみしさのレシピ 小説

一穂ミチ  北上れん 

読んだ後から面白さがどんどん増す

知明の親が変なので実華子がどれほど辛く当たられたのかが推し量れて、こんなに可哀想な目に遭って、若くして亡くなったなんててただでさえ思ったのに相手からも言われていたなんて…口の悪い慈雨が悪いのは周りの方だって言ってくれる人で救われていたなら良いのだけど…
結局、慈雨と実華子は自分の相手については仕方がないと、自分が家族になれないって引け目を受け入れてしまっていて、互いの相手を罵ることしかできない

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青を抱く 小説

一穂ミチ  藤たまき 

R5年8月発刊 角川文庫版で読了

BL小説の一言で片付けるには色々な要素が絡み合っていて、「恋愛小説」の趣き。角川文庫版なのでイラストも表紙しかなく、前半はなかなか読むペースが上がらなかったのだけど、後半に進むにつれ、散りばめられていた伏線が一気に回収されていく。

今回、書き下ろしの短編が収録されている。この短編によって作品全体の余韻がより深くなるから、旧版を読んだ人もこの書き下ろしは読む価値ありじゃないかな。登場人物がみん…

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