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一穂ミチ 松本ミーコハウス
雀影
「花咲く~」ラストの、この葵のせりふがいいなぁ この本、ざっくりまとめると、 連れ子同士が、お互い愛し合っているのに、一方が臆病で前に進めず、ぐるぐるするお話。 現在と過去を行ったり来たりしながら、お話は、中国地方の山の中の、のんびりとした景色そのままに進む。 閉ざされているのに希薄な空気感が、中国山地っぽい。 「花咲く~」でようやく思いを通じ合わせた二人。 と言っても、よ…
藤棚
特に大きな事件があるわけではないのですが、 ぐっと胸に迫ってくるものがあり…… 何だか上手く文章に出来ません。 というか、一穂さんの作品は大好きなのですが。 何故かいつも感想が書きにくくて、困ります。 親の再婚で兄弟になった、同い年のふたりの男の子。 芸術家肌な自由人・葵と、繊細で真面目なかずさ。 個性も育った環境も全く違う二人がゆっくりと 時間をかけて、寄り添っていく…
ファンカーゴ
けして痛い話ではないし涙も出ないんですが、 読後、どうしてかズーンと暗くなってしまいました。 親の再婚で兄弟になった二人、 タイプは違えど、二人とも良い子で、自然体で、なんだか胸がキューンとする。 ボーイズラブ以外の普通の日常のシーンでもキューンとする。 そして、二人の親である真一(木工職人)と弓子(シングルマザー)も、 良い人達なんだけど、疲れ方とかがリアルで、 生活の澱の…
一穂ミチ 竹美家らら
える子
現在注目されている作家・一穂ミチさんのデビュー作であり、既に名作として広く知れ渡っている作品です。 デビュー作とは思えない程の出来の良さと卓越した文章からは、彼女(で良いのでしょうか……)が「書きたいもの」を渾身の力を込めて書き上げたのだという気迫が伝わってきます。 高校生と担任教師の恋愛、という言葉だけでは言い表せないどうしようもない切なさと美しさに、二人が結ばれた時には胸が一杯…
一穂ミチ 山本小鉄子
りゅう
買ってから大分経つのですが、今日やっと読みました! そして、読み終えました!! やっぱり、一穂さん大好きです。 ただの恋愛話で終わるんじゃなく、仕事への情熱だったり、長く続く友情の距離の取り方や思いやりだったり、過去から現在に続く気持ちだったり…とても丁寧に書かれているなぁ、と思いました。 淡々と物語は進んでいくんですが、心に降り積もって感慨深くなるこの感覚は、妙にクセになります。 仕事場のシーン…
この本を店頭で見かけた時に、買おうか悩んでいました。 そして、30分近く悩んだあげく購入! amazonのレビューをみていたので読みたい気持ちはあったものの、内容が若干暗めな感じだったので躊躇っていました。 でも、 買ってよかった~~!!!!!と、今は思っています。 一穂さんのしっとりした文章が、ゆっくり心に入ってくる感じが堪らなく好きです。 今度ドラマCDもでるので、即買いしようと思っています…
一穂ミチ 木下けい子
くろき
いちほ先生は去年が初文庫だったようなんですが、ほかのBLよりもどっちかというと文学的です。表現とかがちゃんとしっかりしてて他の作家さんと読み分けやすい。 1ぺーじ1ぺーじが無駄になってない、読み流しできないBLって案外少ないんですよね。 表現に使うことばがある程度決まっちゃってて、読者さんもそれに安心してる感もあったりするので。 そこよりもえが重視されてる世界なんだろうとは思うんですけどもね…
むつこ
萌えまくりました。 幼馴染みモノのツボというツボをきっちり押しまくってくれる良作です。 しっかりした文章と、王道にはハマりきらないストーリー展開、好感の持てるキャラクター、すべてが完璧でした。 『雪よ林檎の香のごとく』が大好きで、どうしてもハードルを上げて読んでしまうんですが、『雪よ~』が別格すぎるんだよなァ…と思いますw 攻めの流星が、とくに好きでした。 受けのことが大好きな流星。やっと気持ち…
ミドリ
凄い凄い、凄いとしか言いようのないかんじです。 今読み終わったところなんですけど、「オールトの雲」も「朝から朝までも」もよかったけど、これは別格だった。 凄い。 主人公の志緒は受験に失敗し、親の期待に応えなくてはと必死に勉強ばかりしている高校生で、 この年でいきなり弟ができて両親に幻滅したりだとか、とにかく大人はみんな嫌いとか。 ギリギリのところで我慢して頑張ってる、でもそれを相談す…
TV局のバイトと君と、報道部社員さんのお話。 この本、すべての、登場キャラの設定とかエピソードにちゃんと、意味があって、関連がある。 すごく繊細で、かつ、ダイナミックに大きい、立体構成の作品のようで感心した。 細かい感想は、ほかの方にお任せで、 読み進むにつれ、それまでのバラバラの部品がキラキラと、大きく組み上がって行く様に、ただただ感嘆。 これ、絶対音で聞きたい! 京平は…