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一穂ミチ 木下けい子
けもけもぱぷ
ネタバレ
前評判がよくて、友人が絶賛していたこともあって、先入観をもって読んだせいなのか、あんまり楽しめませんでした。残念。 うまいとかへたとか、そういうんじゃなくて、ちょっとノリが合わない。 冒頭、くどい表現が続いて、ちょっとうんざりしました。 感性が合う人には、たまらないのかもしれません。 同じような、表現のくどさは、あちこちに出てくるので、わたしには、まどろっこしいだけでした。 また…
一穂ミチ 竹美家らら
瑞伊
今から1年前に本屋さんで出会いました。 題名が『雪よ林檎の香のごとく』 もともと北原白秋が好きで知っていたんですが 題からしても綺麗だなあとつい手にとってしまいました。 が、 すっごく良かったです!! ふんわりと、やさしく心の中に入ってきてくれるんですよね・・・ けっこう本にはうるさい友人も 「・・・・・・すごい・・・・綺麗・・・・・・・」 と返しに来たときにいってくれました…
一穂ミチ 北上れん
しの
いつものことだけど、一穂さんの作品を読んだ後は、どこが良かったとかどんなところが好きだったとかいう感想じゃなく、「好きな作品」としか言いようがないのです。 言い出したらキリがないというのもあります。ひとつひとつだと取るに足らない小さなエピソードの積み重ねで作品が出来上がっている気がします。 二階の雨漏り、日本にはない「ヴ」の発音、緑色のあじさいと左巻きのカタツムリ、のうぜんかずら、「腹へっ…
てるてる
一穂先生の作品は3作目です。 前作までは特に感じなかったのですが、今作については是非感想を伝えたいと思いました。 内容については既出ですので省略します。 とにかくお互いを大事に思う気持ちがとても伝わってきました。愛しむ気持ちがそこここに溢れていて、何度涙が出てきたことか。とてもよかったです。 途中の葛藤も、嫉妬もいいスパイスになって涙を誘います。二人が幸せになる事を願わずに…
茶鬼
今回はいつものキラキラが影をひそめ、それぞれの心に傷を抱えた淋しい者同士の出会いと邂逅が、とても自然に表わされていました。 キラキラがなくてもやはり一穂さん、言葉の選び方や引用が独特でその世界は確立されているんだな、と心地よさを味わいました。 突然叔母の夫だったという雨宮という男から叔母が亡くなったという電話を受け取る千明。 とても厳しい母親に内緒で、家から絶縁されていた叔母と心を通い合…
むつこ
辛口です。 すいません。 萌えたのはエレベーターのシーン。 あそこ良かったー。 流れが完璧。 神シーンでした。 で…ここから辛口です。 まず、野衣家の人間をみんな「物分かりのいい人」にしちたことに違和感。性善説で作品を構築するのがダメという意味じゃなく。 茶鬼さんの感想とちょっとかぶるのですが、脇役がみんな「いい人」なら違和感を覚えなかったと思う。「いい人」と「物分かりのいい人」、この二つは似…
雀影
現代でも、まだ、お城の若様として、地方の城下町で暮らしている湊。 定職も持たず、人の空気を読むことだけで渡り歩いていた隼人。 それにしても、なんでこんな二人が出会っちゃったのかね? という、根本的な疑問は持ってはイケナイ。 それこそがおとぎ話だから。 吾川という地方の城下町での暮らしは、紛れもないおとぎ話のよう。 なにも持たない、なにも持つ気がない隼人が、そんなおとぎの国に…
久江羽
何日も前に読み終えているので、記憶も曖昧になりつつありますが、キュンキュンさせてもらったお話でした。 持ち前の世渡りの上手さで、東京の底辺で生き延びてきた来杉が、なんとなく友達の帰省に着いてきた田舎町で、殿様の子孫・湊に出会ったことにより始まるお話です。 何につけ冷めていて、自分の気の向くまま“今”だけを生きている来杉と、おっとりとしながらも芯は強く、“若様”としての公の立場も保ちなが…
何も持ちたくないアウトローの大人と、生まれながらに色々なものを持たされて、それを大切に抱えようとしている子供が、そっと寄り添うようなお話でした。 本当に一穂マジック! 最初から2人が積み重ねる日常が淡々と描かれるだけ。これといってなにか事件があるわけでもなくて、思いや考え方が変わる大層なきっかけがあるわけでもなくて、本当にどこにでもある日常の積み重ねです。 よくBL読んでいると、恋愛…
今、映画の撮影で東北の城下町がクローズアップされているからでしょうか? 今回の舞台は、そんな古さを残した城下町が舞台の、まだ城主の子孫が「お殿様」として別格の扱いを受けている町で、そのお殿様の若様と、都会からやってきた風来坊なアウトロー男のお話でした。 読み終えて、いつものキレイな文章はあるものの、殻をぶち破りたいと願う少年の不安定さが、文章にも現れていて、読んでいて不安にさせられる部分もいく…