一穂ミチさんのレビュー一覧

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

とにかく可愛いんです、攻めが!

 現在注目されている作家・一穂ミチさんのデビュー作であり、既に名作として広く知れ渡っている作品です。
 デビュー作とは思えない程の出来の良さと卓越した文章からは、彼女(で良いのでしょうか……)が「書きたいもの」を渾身の力を込めて書き上げたのだという気迫が伝わってきます。

 高校生と担任教師の恋愛、という言葉だけでは言い表せないどうしようもない切なさと美しさに、二人が結ばれた時には胸が一杯…

8

朝から朝まで 小説

一穂ミチ  山本小鉄子 

心情の深さ

買ってから大分経つのですが、今日やっと読みました!
そして、読み終えました!!
やっぱり、一穂さん大好きです。
ただの恋愛話で終わるんじゃなく、仕事への情熱だったり、長く続く友情の距離の取り方や思いやりだったり、過去から現在に続く気持ちだったり…とても丁寧に書かれているなぁ、と思いました。
淡々と物語は進んでいくんですが、心に降り積もって感慨深くなるこの感覚は、妙にクセになります。
仕事場のシーン…

0

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

堪らなくなります…

この本を店頭で見かけた時に、買おうか悩んでいました。
そして、30分近く悩んだあげく購入!
amazonのレビューをみていたので読みたい気持ちはあったものの、内容が若干暗めな感じだったので躊躇っていました。

でも、
買ってよかった~~!!!!!と、今は思っています。
一穂さんのしっとりした文章が、ゆっくり心に入ってくる感じが堪らなく好きです。
今度ドラマCDもでるので、即買いしようと思っています…

7

オールトの雲 小説

一穂ミチ  木下けい子 

あらすじ不要の文章力

いちほ先生は去年が初文庫だったようなんですが、ほかのBLよりもどっちかというと文学的です。表現とかがちゃんとしっかりしてて他の作家さんと読み分けやすい。
1ぺーじ1ぺーじが無駄になってない、読み流しできないBLって案外少ないんですよね。
表現に使うことばがある程度決まっちゃってて、読者さんもそれに安心してる感もあったりするので。
そこよりもえが重視されてる世界なんだろうとは思うんですけどもね…

12

オールトの雲 小説

一穂ミチ  木下けい子 

さすが一穂ミチさん

萌えまくりました。
幼馴染みモノのツボというツボをきっちり押しまくってくれる良作です。
しっかりした文章と、王道にはハマりきらないストーリー展開、好感の持てるキャラクター、すべてが完璧でした。
『雪よ林檎の香のごとく』が大好きで、どうしてもハードルを上げて読んでしまうんですが、『雪よ~』が別格すぎるんだよなァ…と思いますw

攻めの流星が、とくに好きでした。
受けのことが大好きな流星。やっと気持ち…

6

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

涙腺大崩壊

凄い凄い、凄いとしか言いようのないかんじです。
今読み終わったところなんですけど、「オールトの雲」も「朝から朝までも」もよかったけど、これは別格だった。
凄い。

主人公の志緒は受験に失敗し、親の期待に応えなくてはと必死に勉強ばかりしている高校生で、
この年でいきなり弟ができて両親に幻滅したりだとか、とにかく大人はみんな嫌いとか。
ギリギリのところで我慢して頑張ってる、でもそれを相談す…

6

朝から朝まで 小説

一穂ミチ  山本小鉄子 

ストーリーに無駄がない

TV局のバイトと君と、報道部社員さんのお話。

この本、すべての、登場キャラの設定とかエピソードにちゃんと、意味があって、関連がある。
すごく繊細で、かつ、ダイナミックに大きい、立体構成の作品のようで感心した。

細かい感想は、ほかの方にお任せで、
読み進むにつれ、それまでのバラバラの部品がキラキラと、大きく組み上がって行く様に、ただただ感嘆。

これ、絶対音で聞きたい!
京平は…

0

朝から朝まで 小説

一穂ミチ  山本小鉄子 

好きだなァ、この作家さん

一穂ミチさんは三冊目ですが、改めてこの作家さんのことが好きだなァと思いました。
キャラクターとかストーリーとか、そういうもの以前に(もちろんそれも含めてなんですが)、行間に流れてる作者さんの価値観とか物事の捉え方などに惹かれます。地に足がついているというか、しっかりしているというか。上手く言えませんが。

舞台はテレビ局。
そこでバイトしてる明るく前向きな学生と、堅物の報道記者の、ゆっくり進む恋の…

2

雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

好きだから、好きでいる

まずタイトルに惹かれました。
そして内容も、現国の教師である桂が「君かへす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ」という短歌を引用することで更に文学的になったんじゃないかと(・ω・)

教師×生徒でしたが、教師と生徒しかも男同士で禁忌をおかしてる…といった感じはなく、ただ好きだから好きでいるという感じでした。
志緒のいきなりの告白にはびっくりしましたがw

キャラ的には桂はお調子者、志緒は意地…

2

朝から朝まで 小説

一穂ミチ  山本小鉄子 

お仕事優先?

お話の中に色が見える作家さんなので、今度はどんな感じだろうと思いながら読みました。
朝焼け?宵闇?そんな感じ。
3つの題名がついていますが、それは各章の副題と考え、1つのつづいた作品として読めばいいのではないかと思います。

テレビ局の報道記者・京平と早朝番組アルバイトの結のお話。
ただ、ディレクターの悦巳(京平の同級生)が結構目立つ存在なので、始めのころは悦巳と結のお話なのかと思ってい…

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