一穂ミチさんのレビュー一覧

朝から朝まで 小説

一穂ミチ  山本小鉄子 

初々しさにきゅん

報道記者×テレビ局のバイト。
初々しすぎる二人の関係にはきゅんきゅんした。
何だろうこの初々しさは。
一緒にいるだけでドキドキするとか、言葉を交わせたらうれしいとか、そんな気持ちがストレートに描かれているのがなんとも甘酸っぱくてよいです。

恋だけじゃなくて、それぞれが自分の仕事をがんばってるのがいいよね。
メイン二人に限ったことじゃないんだけど。
一本筋の通ったオンエアDの悦巳さん…

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Don't touch me 小説

一穂ミチ  高久尚子 

補い合う二人

あー、やっぱり一穂さんの文章、読みやすい。
単語そのものは平明なのに、装飾過剰。
一穂さんの文章を、よく、「きらきら」っていうけど、この作品も、水面のようにキラキラした描写で始まったのが、、、

今回の作品は、今までの「少年時代とその終わり」みたいな、かわい、切ない、キラキラに彩られた感じじゃなく、もうちょっと大人のお話。

自分の心と、現実の生活と、どこで、どう折り合いをつけていくか…

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Don't touch me 小説

一穂ミチ  高久尚子 

お仕事頑張ってほしい

潔癖症の主人公の話は時々見かけますが、その相手にここまで対極にあるタイプを持ってきたことに感心しました。

某ネゴ屋のところのキヨちゃんの本職も確かこのお仕事だったと思いますが、あちらでは彼のお仕事についてはほとんど掘り下げていないので、こちらで長谷川さんのお仕事を知るにつけ、特殊清掃ってホンッ当に大変なんだなぁと思いながら、お仕事好きな私としては、そこのところも楽しませていただきました。

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朝から朝まで 小説

一穂ミチ  山本小鉄子 

原作が神………では?

CDのシナリオの構成がちぐはぐに感じました。
どこがと上手くいえないのだけれど、原作の言わんとするところとか本来の持ち味と違うんじゃないだろうかと。
CDの話をほぼ原作の話どおりと捉えるには、絶対な無理を感じたのでCDに出てこない場面を知りたくて原作を詠みました。
ドラマCDの構成が恋愛寄りに対して、このお話は恋愛も交えつつもキャラクターとその家族のドラマを描いていました。
CDを良く聴い…

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藍より甘く 小説

一穂ミチ  雪広うたこ 

藍染の家業に生まれたゲイの愛に染まっていく

彼女持ちの友達を好きになってしまうゲイが主人公。
友達はノンケで、彼女とも良好で
これどうやって主人公に気持ちが傾いていくのかなって
楽しみに読んだ。

ノンケは、最初からすっぱり断わり
でも親友だから戸惑い
ブログにその思いを綴ったりするんだよね。
このブログに思いを綴る行為は
私にはけっこう微妙で・・・
信頼できる人に個人的に相談するのと
匿名で不特定多数に吐露するのと

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Don't touch me 小説

一穂ミチ  高久尚子 

輝いていました、しかし、、、

この作家さんの作品は文章がとてもきれいだ。透明感があって光輝いている。
主人公が若者が多いのが今までの作品で、最初は新鮮だったものの、正直子供な部分に少しイラっとする部分が発生してきていました。
今回は27歳同士、働く社会人ということで違う面が見られるのかと、そんな部分を期待しました。
しかし、相変わらず27歳なのにその中身は少年のままのやりとりでした。
それが魅力といえば魅力なのですが、…

3

Don't touch me 小説

一穂ミチ  高久尚子 

流れてない?

この作家先生の素敵なところ(自分だけが思っていることですが)
心の流れがしっかり描かれている中で
時折キラキラと言葉の表現が光っていること
そのキラキラを探すのが楽しく読めること

ですが、今回は「キラキラ」だけに走りすぎているような気がしました
もちろん、素敵な言葉のキラキラはたくさんありました
しょっぱなから(笑)
しかし、その分、全体の流れがキラキラな石に堰き止められて
流…

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雪よ林檎の香のごとく 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

楽しめました。

出だし、最初の数行が漱石の小説でも読んでいる気分になりました。
かなり婉曲な言い回しと表現で言葉を綴られる。
沢山の作品を読まれている文学好きな方だと推測。
前半、それがやや鼻に付く所もあった物の後半は随分読みやすくなりました。
これがデビュー作だという事ですが文章力は確かな人だと思いました。

当初桂に対しては「やな先k…(以下略)」だと。
口の訊き方とか教科書にチョークで殴り書き…

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Don't touch me 小説

一穂ミチ  高久尚子 

触ってほしいのは、お互い様

唐突ですが、最近私の中で「潔癖症萌え」がキてたんですよ。
潔癖な癖に、男のあんなとこを舐めたり、あんなモノを突っ込まれたりするのってどうよ?!
萌えーーー!!!!!!って。(笑)
そこにきて、この大好きな一穂ミチさんの作品に「潔癖症受」がきたわけです。
もちろん美味しく萌えさせていただきました♪
主人公・連はものすっごい潔癖症で、実際こんな男とはお付き合いしたくない…と思うような男です。…

5

Don't touch me 小説

一穂ミチ  高久尚子 

じわじわじわじわ…

園田連は製薬会社勤務のオゾン消臭剤研究員。
潔癖症気味で神経質。歯に衣着せぬキツイ性格で、
友達が少なく(皆無?)、人間嫌いなのかと思うほど
ドライな人間関係。
挙げてみると結構酷い性格の園田ですが、
ふとしたきっかけで出会った長谷川には不思議と居心地の良さを感じて…。

この長谷川がかなりの好青年!
人柄が良く、笑顔が素敵な男前。
気が利いて、穏やか。誰からも好かれる性格の長谷…

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