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一穂ミチ 三池ろむこ
あむり
ネタバレ
一穂さんの作品らしい、文体ではないな~と思い読んでいましたが、 やはり、人物描写が一穂さんらしいと思わされてしまいました。 特に攻の性格 軽く見せかけて、ブレない芯のある人物です。 受は、子供のこと、芸能活動をしたことがあり、 「かわいい」頃から成長した今のことを 全く良く思えておらず、コンプレックスともとらえている 高校生。 攻は、そんな受と同じアパートフロアに住む人物で…
一穂ミチ 小椋ムク
一穂さんのきれいな文体と、小椋さんの絵がマッチしすぎです。 8年の再会ものです。 攻と受は8年前に、攻が一人旅した北海道で会っています。 自然な流れで、1度だけ関係をもったものの、 受をそのままホテルに、置き去りにしてしまった。 そして、8年後海外駐在から戻ったら、受が部下として 会社にいたというお話。 攻も40歳手前としての心の動きが面白い。 そして、受がどうして、知るは…
一穂ミチ 竹美家らら
ofnotice
買って1ヶ月ぐらい忘れてました。 どうなんでしょう…好みが分かれる作品、ということになるのか、これ? 読み出したら、お!新しいな…BLに東野圭吾ばりのサイコ・サスペンスですか!?ワクワク ・・・と思った自分は甘かった。 読んでいるうちに自己の「存在理由」とは何かというのをジワッと感じるようになりまして、うわ、キモチワリー!(←褒め言葉)なんなんだこのカコイって加賀乙彦の「フランドルの冬…
一穂ミチ 青石ももこ
ネザドワ
初めての一穂さん作品です。 「is in youは」受け視点、後半「is in me」は功視点です。 is in youは高校時代の一束の不安定さやこの時代特有のキラキラした感情にきゅんときました。帰国子女としての不安や体のこと、圭輔に対する気持ちなど一束の気持ちがすごく胸にしみこんできました。 だからこそなのか、13年後の話にきゅんとは出来なかったような。 一束の気持ちが分かりにくか…
東雲月虹
ミチさんには毎度毎度「まいりました」と言いたくなります。 ミチさんは高校生とか大学生とか位が一番書きやすいのかなって 勝手に思い込んでいました。 今までの作品は結構若い登場人物が多い気がしていたので。 ところが今作はガツンとおじさんです。 ちょっと度胆を抜かれました。 私はBLでのオヤジ好きですが、 まさかミチさんのオヤジを読めるとは…。幸せ。 年を重ねたからこその余裕とか…
前作から気になっていた栫ということで、読む気は満々で 買ったのですが、なんとなく、恐くて手を付けれなかったのですが、 やっと読めました。 前作からの世界観が生きていて、 純文学の小説を読んでいるような印象をうけます。 また、砂時計職人ということで、砂や砂時計により 世界観を表していることが、この心象を作り出してくれているのだと思います。 救いのある物語ではありませんでしたが、…
一穂ミチ 金ひかる
久しぶりに読み返しました。 一読目は、私も名前を混同してしまって、 「あれ?どっちのセリフ?」みたいに何行か前をたどったりして なかなか物語自体を楽しめる余裕が無かったというか。 それでも、読後しばらくその世界に浸れるのがミチさんの魅力で。 余韻がすっかり冷めて、どんどん色んな作家さんの作品を読んだり ミチさんのも読んだりしていたのですが、 同人誌がないのをあえて読み返そうと、こ…
千寂
初めて読んだ一穂さんの作品でした。 まず驚いたのが、言葉の透明な美しさ。どこか不安定に揺らめいて、読者の感傷を揺さぶるような。 その言葉に乗せて綴られる高校生の二人は、本当に繊細です。傍からみれば些細なことで戸惑い、揺れて、どうしようもなく自分の感情に翻弄される。心地よい痛みに胸が締め付けられました。 そして十三年後。経てきた歳月に比例して、二人とも確かに変わっています。特に一束の、しなやか…
雀影
失われた物があまりにも大きすぎて、歪になってしまった人たちが、 失われたことを受け入れて、 ずっとそこにあった物と、あらためてであうお話。 砂時計が象徴する、完全なる対象、流れる時。 一穂さんの作品は、テーマとモチーフの結び付け方にいつも感心します。 この作品は、特に。 BLとして、エロい萌えどころは希薄です。 でも、このお話は、BLじゃないと成立しそうもない。 「萌」…
橙子
はじめは「meet,again.」という題名にオシャレだなあという思いしかなかったのですが、紙をめくって、この本の中の世界に引き込まれるにつれて、この題名の意味がわかってくるようで、胸が痛くなると同時にとてもぞっとしました。 このお話は、少しだけ人とちがった、いわゆる「超能力」をもった母親を交通事故で亡くしてしまった嵐くん(受)と、失踪してしまった一卵性双生児の兄を持つ機械のような栫(攻)の…