一穂ミチさんのレビュー一覧

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

セックスレスの事情を読む

セックスは気持ち良いから、セックスが日常になるはず。
そんな単純じゃないのが、この作品でした。

したい人としたくない人の同居ペア2組が説明されていきます。
したい方の男2人が同じ会社の同期。
それ以外は、住む所、暮す相手(男同士・男女)、仕事は別課だし、接点はない。
それが、間違いメールから、何の気なしに平坦に語った悩みが2人を近付けます。
相手の行き先が見えない苦悩や、それぞれの…

13

ベイビーリップス グッズ

ずっと読んでいたい…♡

佐伯・静・西口が、三人で飲んでいる冒頭
(この時点でニヤニヤが止まらない!)
佐伯の毒舌が絶好調で何より。
西口の言葉遣いにダメ出しして
「お前はきょう、『まじ』を十二回、『超』を五回口にした」「四十男のボキャブラリーかそれが」「言葉が人格を作るんだぜ、気をつけな」等バッサリ。
西口、静に助けを求めたり、どうにか反論してみるも、口で勝てる筈もなく。
延々続く口論を横目に静が一言「あー、…

3

Overtour 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

「永遠にかけた小屋の鍵」と十和子の涙の意味

この新聞社三部作、私は本当に大好きで、
こうやって同人誌でその後を読むのを楽しみにしています。
今回の話はなんと、圭介&一束と良時&密&十和子の、
2カップルの絡みという夢の豪華版(笑)
こんな話が読めるのが、本当に同人誌の良いところだと思います。

出張で東京本社に行く事になった一束。
担当者と打ち合わせを終えた後、成り行きで良時に本社を案内してもらうことに。
そして、密と一束の…

1

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

一穗ミチ先生×竹美家らら先生!読まずにおれませんです!!

いや~~!いつも、チルチルレビュー読んでは、新作購入するかを悩み考えてました!ハズレに当たるのも、悲しいし、購入資金も限られてるし、名作でも好みとは、違う場合もあるし…色々と、参考にさせていただいております!!…そして、そろそろ自分も恩返しの、人柱?!に突入してみようかと……しかし、マンボウは、基本、作者様応援型のレビューです!あんまり役に立たないような…今作は、それぞれの背景をはしょっても、今ま…

15

ふったらどしゃぶり 初回限定特典書き下ろしショートストーリー グッズ

恋する男、一顕

本編の後日談。
古いボロマンションに引っ越した整の元へ訪れて一緒に過ごしている一顕。
確か、整は和章と暮らしている時、和章がテレビが嫌いで見なかったと記憶しているのだが、一人暮らしになってそれが解禁になって彼はテレビやDVDを楽しむ生活をし、付けっぱなしで寝てしまうことも度々あるようだ。

そんな彼が見ていたのは社交ダンスの青春映画
(背景がアパートの屋上で白と赤のネオンサインという描写…

7

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

生々しくて新鮮

blの懐深さと云えばそうなんだろうけど、この作品の面白さはblではないと感じた。山本文緒の小説の様な日々の生活の中にひっそり潜んでいる屈折した心やそれに伴う性の苦しみ。表題作の[ふったらどしゃぶり]に関して見れば、これまでblでは描かれる事が無かった女性目線での苦渋が書き綴られていて萌えも何も感じなかったけど一作品としては読み応えありました。好きなだけではどうにも行かず、曝け出すのもままならない2…

18

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

現実とファンタジー

同棲している恋人からセックスを拒まれて、不満があるのにどうしようもできないでいるセックスレスの男と、
好きな男と一緒に住んでいて「好き」という言葉は返してもらっているのに、自分を束縛するように側にいるのに片想い状態で抱いてもらえない男。
背景に、セックスレス、射精障害などの精神と肉体の問題を提示してやけにリアルを置いているのに、主人公達の結末はファンタジーだ。
この差がどうにも自分的にしっく…

20

ふったらどしゃぶり When it rains, it pours 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

緊張感溢れる傑作

WEB小説マガジン「FleurーBlueLine」から、文庫が創刊。
その第一弾二冊のうちの一冊。
WEB連載はずっと読んでいたので、ストーリーは知ってっていたが
書き下ろし&王道コンビの竹美家先生の挿絵も期待できるし、
何よりも紙で縦書きで読みたい!(昭和の子なのでw)と楽しみにしていた。


一顕(かずあき)は、雨の音がうるさいマンションで恋人と暮すサラリーマン。
恋人のかおり…

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Tiny Boat 小説

一穂ミチ  竹美家らら 

佐伯密という人物

一穂ミチさんの新聞社三部作が、とりわけ『off you go』が格別好きです。
それはひとえに佐伯密という人物が好きで堪らないため。
辛辣な言動の影に見える情の細かさや、危うさを孕んだ強さから目が離せない。
なので、こうして番外編シリーズが続いていることが本当に嬉しいです。


『ハイファイ・ローファイ』
新聞社見学に来た少年に、良時の面影を見る佐伯。
ボロカスにけなしつつも、懇切…

7

ハートの問題 小説

一穂ミチ  三池ろむこ 

大好きです^^

ちょっとしたトラウマを抱えている主人公(受)を攻が
一生懸命に支えようとする姿がとてもよかったです!
ワンコ攻もえた~( ´////`)
いつもの一穂さんの作品とちょっと雰囲気が違ったんだけど、
二人とも一生懸命に生きて恋をして
お互いが大切になっていく様子がとても丁寧で
やっぱり一穂さんの作品好きだな~って思いました☆
お姉さんもとてもよいキャラで読んでいて気持ちがよかったです。

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