吉田ゆうこさんのレビュー一覧

HEARTY コミック

吉田ゆうこ 

心の奥にある気持ち

攻めである、大学の先輩、本間さんは、嘘が上手で本心を見せないゲイ。今までうまく、世の中を渡ってきたんだろうな…ってそんな人。漫画を読む限り、本間さんはかなり下衆の部類に入るかと。
そんな人が、人を疑う癖のある、伊飼くんと出会い、変わっていく話。
伊飼くんは、とっても純粋で、純粋がゆえに人のことを疑って、愛とか恋とかについて、頭で考えてしまう。だけどそんな自分を変えたくて、嫌いな部類に入る本間さ…

4

HEARTY コミック

吉田ゆうこ 

嘘つきは嫌い

受けは攻めの「嘘」を見破ったところから話は始まります。
攻めにしてみれば「嘘」というよりは「処世術」ですが。
思ってなくても「ありがとう」
お世話になっていなくても「お世話になりました」
誰もが日常的についている嘘に近い、処世的なものなので、
攻めに対してそこまでの嘘つき野郎臭さは感じませんでしたが、
ただ、攻めのついている嘘って別に嘘をつかなくてもいい種類のつまんない嘘なんですよね。…

8

HEARTY コミック

吉田ゆうこ 

最近流行ってる

お顔大アップ表紙本。
今までの吉田先生のコミックスの表紙って、なんか頼りなさげにぽつんと立っているイメージがあったから、このデザインはちょっと意外。
でも、読んでみて納得。
伊飼の瞳の中に映る本間の後ろ姿って、確かにこのお話の肝だ。
本間が表に見せている顔の、その裏の本心を、しっかり見つめて見極める。
ストーリーの全てがここに集約されている。

ちるちるの作者インタビューに、途中から…

8

HEARTY コミック

吉田ゆうこ 

淡々としつつも暖かい

素敵な表紙と、ちるちるインタビューを拝見して気になった為、購入させて頂きました。


こちらのコミックスは、
世渡り上手な嘘つき社会人×素直で純真な大学生
のお話が丸々一冊ぶん収録されています。

余裕のある悪い大人に純粋な大学生が騙されて食べられちゃう、なんて言う単純なお話ではありません。
受けが振り回されているのかと思いきや攻めもまた悩み振り回され、正反対の二人かと思いきやどこ…

8

HEARTY コミック

吉田ゆうこ 

素顔を見せて

いつもどこかにチクっとした痛みのあるお話を描かれる
といった印象のある作家さんでしたので(だからではないですが、もちろん大好き)
今回の設定が、処世術に長け嘘もいとわない、いわゆる「ずるい大人」(?)の男性と、まじめで恋愛経験のない男子学生の組み合わせ
という設定を見たときに、ひょっとしてまたチクっとさせるのかな?と思いきや
それはそれは、とてもラストに向けて甘い優しい物語が待っていました…

12

いとしの未来くん コミック

吉田ゆうこ 

愛しいと気づくまで。

惚れっぽいというか、だめな男とかに好意を抱かれる未来。
そんな未来を心配している日平。
未来は気の毒な子ように思いました。
言葉の端々に、認めてほしい、自分いう人間を愛してほしいという
願望が見えたように思います。
最終的に未来は本当に自分のことを思ってくれる人を見つけ、
日平は未来と気持ちが通じ合って報われたんじゃないかなと思います。

ただ読む人を選びそうな作品だと感じました。…

2

いとしの未来くん コミック

吉田ゆうこ 

何度でも、未来くんに恋をする。

惚れっぽくて一途で純粋で、付き合う相手に合わせて自分を変えてしまう危うさや軽率さを見せる未来くんに、魅力を感じるかそうでないかで見方の変わってくる作品だなと思います。

作品の中で、未来くんは何度も恋をして失恋をします。未来くんはその都度相手のくれる愛情を欠片も疑わずまっすぐに摂取して、すくすくと恋愛をします。
BLの様式美で、当て馬に迫られた際に(攻めさんとのキスの時と違う…気持ち悪い…)…

3

プレイバック コミック

吉田ゆうこ 

映画的

はじめと都築が、初めて出会う印象的なシーン。
そこからカットを割ってはじめが安芸の家に押しかけるシーン。
こうやって、時間や空間を飛び跳ねていくのって、とっても映画的。
はじめと安芸が映画サークルで知り合ったり、
安芸の部屋の中のあれこれとか、
江ノ島デートとか、
小田急の旧下北沢駅とか、
これって全編、映画の画像で脳内にある物を紙に写したって感じ。
雰囲気は、とってもある。
ほ…

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プレイバック コミック

吉田ゆうこ 

プレイバック…

書きすぎてしまうと、大いにネタバレしてしまう気がするので緩めに感想のようなものを。
あらすじにあるように、出会い系で知り合った都築をすぐさま好きだと直感し、恋に落ちるはじめ。
温和な雰囲気を纏う都築ですが、都築には独特の観念があって、それによってはじめは不安を抱き苦悩するも揺れ動く気持ちを断ち切ることができずに、自分を好きだと告げてくれた安芸に寄り掛かります。
都築のやっていることは一見する…

6

ルールの染みた身体 コミック

吉田ゆうこ 

繊細だけどゆるい、見事なバランス

表紙に目を奪われて購入。パステルな色合いでも輪郭線が強い描き方が印象的でした。

短編を集めたものになっているのですが、どれも恋愛未満だけれど友達とも言い切れない、そんな関係性が描かれています。関係性だけで言えば、BLとは言い難いと思われるかもしれませんが、これは恋愛ありきでないと考えられない関係性だと思いますので、確かにBLだと思います。
こういった関係性を描くとなると、話としては結末らし…

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