total review:270045today:55
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
22/23(合計:223件)
吉田ゆうこ
キリヱ
何よりカメラワークに惚れました。 台詞も少なめで、収録作二作どちらも短かい映画を見ているようでした。 どちらも、読んだ後の切なさがたまらないです。 特に表題作は、加害者への気持ちが愛情へ変わっていく流れが自然で見事でした。共依存、たまらないです。 「ノンフィクション」は書き下ろしもあって、このまま二人は纏まるんだろうなあと思うので安心なのですが、表題作の二人の今後が心配で。 寄る辺の…
ネタバレ
吉田ゆうこさんの漫画は、カメラワークが映画的で最近気になり出して読んでいます。 初めて読んだ長編ですが、未来くんがふらふらと4人の人と関係を持つ話です。 純粋で悪く云えばおばかな未来くんが、最終的に幼馴染みの元に落ち着く話であれば……まあ、ありですかね。 無意識に貞操観念の薄い子の話は好きですが、この手のネタは短編の方がいいかなあと思いました。 最後があやふやで終わるんでしたら星は二つかも…
牡丹燈篭
プラチナ文庫&CannaComics応募者サービス小冊子「ANNIVERSARY BOX」です。小説11編、漫画19編を収録。そのうち、本編既読の『従者にあらず』と『くろねこ屋歳時記』の番外編を読みました。 【小説】『従者にあらず』番外編「魔法使いと小さな呪い」椹野道流 疫病の流行から半年後。パン屋のホルガ―と魔法使いのロテールは毎日のように夕食を共にしています。しかし今日のロテールの様子…
雀影
子どもが恋を知り、変化していくお話。 この繊細な雰囲気は結構好きです。 でも、評価を迷う。 未来の幼馴染みで今は同じ家に住んでいる日平が、未来と3人の男との交際を見ているうちに、未来への気持ちに気付いて結ばれる。 読後の最終印象は、そんな風に単純でわかりやすいハッピーエンドのようだけど、 未来が付き合った相手が、3人とも気持ち悪いというか、 そんなのと付き合う未来の「生来のものなの…
茶鬼
ファーストコミック『悪玉』でちょっぴりしょっぱ痛い作風がとても印象的で好みな作家さんの2冊目は、前回は短編集だったのからまるっと1本のお話。 その内容は、このタイトルに挙げたそのものだったのではないでしょうか? いくらか前回よりは痛さは軽減されているものの、そのお話には少し棘があるような。 読みながらチクチクと心の奥を刺激してきます。 主人公達の心の成長が、ほのかかすかに自分たちの青春期を…
水上
珍しい、オレンジの表紙に受けのピン絵という表紙が気になって購入しました。 ここでの神評価の多さに期待して読みましたが、良くも悪くも同人誌の延長、という印象を受けました。 ここの神評価の数字はちょっと疑問です。 辛そうな表紙から、もっとえぐいのかな、暗いのかな、と思っていましたが、想像以上にあっさりでした。内容にも突っ込みどころは少なくないです。『悪玉』は、人物描写や設定を細かくじっくり書…
お話の方も、繊細。 表題作の「悪玉」は、微妙にテレビの連続ドラマっぽいストーリー。 後半の「ノンフィクション」はTVドラマに出演中のタレントさんのお話。 どちらの作品も、登場キャラたちの動きや佇まいが、年若いアイドルタレントさんの演技がたどたどしい感じに通じる物があって、絶妙に連続ドラマっぽくて、生もの系や中の人系の薄い本みたいなドキドキ感が味わえる。 これがもし、本当に中の人系とか生もの…
木葉
前作「ルールの染みた身体」がお気に入りだったわたしとしては、待ちに待った2作目・・・! とても楽しみにして読みました。 結果、想像以上におもしろかった。 でも、前作の繊細な雰囲気とはほぼ正反対の雰囲気になっています。 前半、「悪玉」。 背表紙にもかいてありますが、森崎くんの万引きを誰かに言わないかわりに羽良多さんが「暇潰しに付き合って」といって付き合うお話です。 最初の方は羽良…
表紙買いした作品です。 そしてなぜか2冊持っている作品でもあります。 どの作品も少ししっとりした雰囲気です。 いちゃいちゃしたり、甘々が好きな人には少し物足りないかもしれません。 この本の中で一番お気に入りなのは、「パートナーシップ」という作品です。 私立駒淵学園に転校してきた、古池里くんと高木諭くんのお話です。 勉強第一に頑張ってきた人には、高木くんの言う一言がぐっとくるので…
marun
表紙イラストが悲壮感漂わせてる雰囲気がぴったりな内容でしたね。 奥深い作品で人間の弱さをもろに浮き彫りにしているようなお話でした。 しかしながら、シリアス系は苦手で悲しみの残像が残る中に微かに感じる恋の ほの温かさと言う雰囲気が個人的には萌えを感じないのです。 ズーンと重苦しい設定がなかなか気分を浮上させてくれない、ラストに感じる切なく 感じる二人の心の交差が明るい未来を個人的には感じ取…