吉田ゆうこさんのレビュー一覧

いけない子 コミック

吉田ゆうこ 

月夜のような静けさ

吉田ゆう子先生作品が持つ"ほの暗さの中にある何か"みたいなものが好き。
今作も先生ならではの独特の空気感がすごく出ている作品だと思います。

1人の俳優の死から始まる物語。
周辺の人々が口々に「良い俳優だった」と語り、椿の最愛の恋人であり、幹がマネジメントを担当していた斎藤天馬という人。
しかし、彼の姿はほぼ0と言っても過言ではないくらいに登場しないんですね。
椿の…

1

いけない子 コミック

吉田ゆうこ 

マイナー調ブレンドで楽しむ芸能モノ

ハンサム敏腕芸能マネージャー×ダイヤの原石美少年
ってなるとすごいキラキラ感なのに、

二番でも良いからとすがる死んだ恋人の知人×恋人の死を受け入れられない魔性受
ってなるとすごいヘビー感。

この全く異なる波長を吉田先生が上手に掛け合わせてくれました。
脅威のブレンド力……。

正直要素だけを取り出すなら、
芸能モノとしては、出会いが葬儀って暗すぎるし、死んだ人の話ばっかりし…

9

いけない子 コミック

吉田ゆうこ 

不思議な空気感

試し読みで気になったので購入してみました。

椿の独特な雰囲気がとにかくすごかったです。
『天馬はちょっと留守にしてるだけ』と言っていたのは天馬が死んだ事を理解しているけど信じたくなくて言っているのかと思ったら、5話でやっと死んだ事を理解していて本当にわかってなかったのかと驚きました。

天馬が幹さんは男の好みが一緒だから椿に会わせなくないと言っていたのがよくわかりました。天馬が亡くなっ…

0

いけない子 コミック

吉田ゆうこ 

2020年末ギリギリに揺さぶりをかけられた

今年のランキング(個人的にも)が出揃ったなんて、まだ早かったみたいです。すごい。引き込まれて涙が出ました。
試し読みですぐ、“何か違う”作品だと分かると思います。
タイトルで想像出来ないのが少し残念です。

ストーリーは人気俳優の天馬が事故で亡くなり、通夜に現れた恋人の椿と、マネージャーだった幹が出会うところから始まります。風変わりで不思議な魅力のある椿に幹が演技をすすめ、天馬を含む三人の…

3

いけない子 コミック

吉田ゆうこ 

ダークさと、ほっこりのバランスが絶妙。

作家買い。
吉田さんの、シリアスというかダークな、というか。そんな独特な世界観が非常にツボなのです。

今作品も、そういったそこはかとなく漂うダークな雰囲気は満載。満載なのですが、読後は心がほっこり温かくなる、そんなお話でした。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。




主人公は人気俳優・斎藤天馬のマネージャーである幹。
人気絶頂の中、天馬が事故死したシーンから物語は…

5

いけない子 コミック

吉田ゆうこ 

独特の雰囲気は健在

吉田先生らしい、不思議な雰囲気の業界ものです。
事故死した俳優とその恋人、マネージャーの三角関係のようなストーリー。


人気俳優・天馬の恋人だった椿は、彼の死後、マネージャーの幹に会います。
天馬の死を受け入れられていない椿と、椿に役者の才能を感じてスカウトする幹。
次第に幹は椿に惹かれていきくのですが、いつまで経っても椿の一番は天馬で……と、いうお話。

椿は天馬の死を理解して…

3

ボクはH コミック

吉田ゆうこ 

いっくんグッジョブ!

あまり期待せずに読みましたが、わりと気持ちよく読みました。

自分が傷ついたからといって、他人に同じ事をする攻めは理解できません。
かといってあゆむの様に自分がこんなだからというのも理解できません。

しかし、いっくんは攻めにとてもいい事を言ってやりました。
そう自分のやった事は無くなりはしないのです。

誰もかれもが同じ事があっても同じ思いをするわけではないし受けとめ方も人それぞ…

0

ボクはH コミック

吉田ゆうこ 

ワガママなお姫様

絵柄が苦手なんだけど読むうちに気にならなくなってくる…っていうレビューをHEARTYでも書いてましたし、その他のところもかなり近い印象を受ける。吉田ゆうこ先生のなんどでも描きたいテーマなんだろうな。

◾︎長谷川×あゆむ
読んでる間にあゆむの印象がだいぶ変わります。
タイトルは1話目ぐらいにしか関係してこないのが謎。
花井も長谷川もイニシャルHだね。多分そういうことではない…そういうこと…

0

ドリームランド コミック

吉田ゆうこ 

夢に貴賎なし

 高収入のバイトの面接に行ったら、内容がAV男優でした、というBLではありがちな導入なのに、吉田先生が描くと最初からすごく引き込まれ、卑猥な空間のはずなのにどこか品も感じるような、不思議な世界観の作品でした。お人好し過ぎるくらいの越久村には好き嫌いが分かれそうですが、彼はまったく人を疑っていないわけではなく、自分が騙されている可能性も僅かながら認めた上で、それでも未来の自分が幸福を感じられる方に賭…

1

悪玉 コミック

吉田ゆうこ 

小さな罪から大きな贖罪に

◆悪玉(表題作)
 冒頭の展開でもう面白そう、と思わせてくれるのはさすが吉田先生。万引き現場を押さえられてしまった優等生・森崎がどうなっていくのか、すごく気になって。警察や学校に突き出さない代わりに、一緒に映画を観るような健全な遊びに付き合ってもらったかと思えば、フェラをお願いするなど健全なばかりでもなかったり。未成年の森崎は初めてフェラさせられた後泣くんですが、これは己の愚行のせいで他人の性の…

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