山中ヒコさんのレビュー一覧

500年の営み コミック

山中ヒコ 

♯夏の思い出

生まれ変わってもまた同じ人を好きになる…というお話もよく目にしますが、全然違う人を好きになることもある。
それでもいいじゃないか…そんな物語…

トラは、生まれ変わったわけではなく、アンドロイドのヒカルBはオリジナルの光とは別物。
それでも好きになる…大好きだった光とは似ていなくても…。

それでもいい。
それでいい。
自分の気持ちを大切にしたい…そんな物語です。

物語のキー…

1

500年の営み コミック

山中ヒコ 

設定は美味しいけど読み応えが薄い

 題材はとても良かったと思うんですが、主人公の感情の表面を撫でただけで終わってしまったような気がします。これだけ壮大な設定なのに、どこにも感情移入を深くする余地がなかったというか。この作品は、現代と250年後の未来、さらにそこから250年後の未来、と3つの時間軸があります。ですが、どの時間軸でも説明と、主人公とその想い人の話を他人事のように聞かされているだけのような気分でした。1巻という短さの中に…

6

エンドゲーム 1 コミック

山中ヒコ 

養父に恋する苦悩

 主人公の男の子が、自分を養子として引き取ってくれた男の人に恋心を抱く話。

 主人公の男の子は、母一人・子一人の生活環境の中で、母親が亡くなり、施設に引き取られた後、現在の養父に引き取られた。
 彼は、施設にいた主人公・克哉の下に現れた絵描きの青年で、優しく克哉の話を聞いてくれていた。
 そのことから、青年・透に好意を抱いたまま大きくなった克哉だったけれど、そこに突然、実は母親の死が、ひ…

1

初恋の70%は、 コミック

山中ヒコ 

若いってすばらしい

学生時代を思い出す、王道の片想いBLでした。

初恋の70%がかわいくて面白くて。

最初は見た目から入り、妄想までしてしまうけど、中身を知り…身体だけでなく人としても惹かれていくって、一目惚れの1番楽しいところですよね〜

陸上部こ杉山くんがほんとに好みで、主人公の春日部くんと同じ気持ちで舞い上がったり妄想したりして甘酸っぱい気持ちになれました。

ぴゅあっぴゅあな可愛いBLをあ…

4

いつかお姫様が 小説

久我有加  山中ヒコ 

人を選ぶ作品

設定はとても好きでした。
ただどうしても受けが攻めを好きになるのが早すぎると思ってしまいました。出会ってから好きになるまでの日数がきっちり明記されてしまってるので、どうしても自分の中で誤魔化すこともできず、最後まで違和感がありました。
(最後には受けが攻めに惹かれた理由のようなものがあったので、意味もなくスピード恋愛というわけではないです。)
気にならない人は全然気にならないと思います。

3

いつかお姫様が 小説

久我有加  山中ヒコ 

印象的なタイトル

表題作と続編の中編2作品、どちらも開士(受)の視点で進みます。

読む前は尻切れトンボのように思えたタイトルが、読み終えてからは「いつかお姫様(開士)が王子様(市村)と出会う」にも続けられますし、ちょっと傷ついていた市村へ「いつかお姫様が現れる」という希望にも読めて、印象的で良いなと思うようになりました。

見つめあう表紙イラストも素敵でした!
内容はコミカル程ではないものの、明るく可愛…

2

王子と小鳥 コミック

山中ヒコ 

何度も読み返す

甘さと切なさに異国のスパイスでとても素敵な一冊。
山中さんのはかなり覚悟してから読まないと心を痛める本も少なくないのですが、これは切なさのバランスが良いので何度も手に取ってしまいます。
アラブの王子様と奴隷の日本人という凄い設定です。良い!
王子が素敵すぎでした(吐血)
ええもうパーフェクト超人です。欠点は次男って事だけ。あなたが長男だったらかの国はさらなる発展を…いや、そうなるとスズキと…

4

王子と小鳥 コミック

山中ヒコ 

王子が素敵すぎる

借金のすえに異国の奴隷市場で売られ、奴隷になった日本人の圭一。競り落としたのはハーリド第二王子。

アラブ攻めだけど、一般的にイメージされる傲慢俺様なアラブ攻めじゃありません。
言葉が通じない二人が、言葉の上達とともに少しずつ惹かれあっていくのもいいし、圭一のことを愛するようになった王子はベッドを共にしながらも手を出してこないところもいい。奴隷ではなく一人の人間として尊重していて心砕く様が読…

5

500年の営み コミック

山中ヒコ 

どんなに美しい矛盾でしょうか…

これも改めてのレビューです。

寅雄と光の長い長いラブストーリーです。
感情移入してしまうと本当に涙が止まりません。

その人は、その物は、たったひとつしか存在しないからこそ愛しくて美しいんです。そして儚く散りゆくものだから…自分がどれだけ破滅の道へ進んでしまうのだとしてもそれは愛しいと思う人こそが抱えることのできるものが矛盾だと思うのです。
最初の悲劇もなにもかもスッと胸のなかに入っ…

6

涙三滴、薔薇の花びら コミック

山中ヒコ 

再会シーンに涙しました

王子と小鳥の続編、ずっと読みたかった作品でした。 初めて読んだ同人誌なのですが、ものすごく感動しました。 短いページで二人が一緒にいる場面は本当に少ないんです。 ラブラブしているわけでもない…なのになんでこんなに暖かい気持ちになれるんだろうか、とても不思議です。

スズキとハーリドが再会するまでの謹慎期間、二人はどんな思いで過ごしていたんだろう。 手紙を抱き締めながら眠ったりしたのかな…

5
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