小椋ムクさんのレビュー一覧

愛になるまで 小説

杉原理生  小椋ムク 

ジレジレ×義兄弟もの=ベストマッチ

読んでて思い浮かんだのが「表面張力」という言葉です。
両片思いなのにすべてが壊れてしまうのを恐れて、ぎりぎりのぎりぎりまで兄弟から逸脱しないように振る舞う二人……。

杉原理生先生お得意の焦れ焦れ&ぐるぐるが、こんなに義兄弟ものと相性がいいとは思いませんでした。
ベストマッチな気がする。
義兄弟は、家族への罪悪感とか葛藤とかで悩みに悩んでナンボよ!って人に読んでほしいです。

お話は…

2

LOVEラブ 小説

遠野春日  小椋ムク 

若さ故の青さ。正にアオハル!

……キャラクターも作者様も。

若い二人の恋模様v
私はなかなか好きでしたv

甲斐酷いな〜と思いつつも、
あんなに好かれたら気になるよなーと。
そして甲斐に嫌われまいと耐え続ける佐伯。
可哀想だけど、
好きな人と一緒に居られる幸せに盲目状態。
甲斐の酷さと佐伯の卑屈さが、
駄目な人はダメかと。

私は甲斐が佐伯に的はずれな優越感で冷たくしてしまうのも、
ゲイである後ろ…

1

キャッスルマンゴー 2 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

納得のいく焦らし方

 2巻で自分の中の評価が一気に上がりました。前巻では2人の関係の始まり方にもやっとしてしまいハマりきれなかったのですが、一旦そこを受け入れてしまえば、2巻は共感できるシーンも多く、話の展開にとても引き込まれました。

 甘さは終盤までほとんどなくて、万の苦悩にかなりページ数を割かれています。母が入院したことで、ホテルの管理、家事、入院費やお見舞い、弟の面倒などをすべて抱え込むことになってしまっ…

1

キャッスルマンゴー 1 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

思っていたよりいろいろと特殊

 悪くはないけど、安直な展開に感じなくもないシーンがちらほらあったので、とりあえず1巻はこの評価に落ち着きました。AV監督×ラブホの息子というありそうでない、興味深いキャラの組み合わせ。ただし、万がまだ高校生なので、こんな環境下でも性的な絡みはほぼありません。そこは良かったと思います。

 ただ、2人の関係の始まり方がかなり特殊で、ここをすんなり受け入れられるかが結構重要な鍵を握ってくるんじゃ…

2

バズる男と営業の彼 小説

夕映月子  小椋ムク 

ネットとリアルの狭間で

夕映さん、初めての『電子専門』です。
最初に書くのもなんですが、ストーリーとは直接関係ないけど、電子書籍に対する夕映さんの感じ方が書かれているあとがきが面白かったんですよ。結構昔からBLを読んでいる身としてはちょっと感慨深いものがありました。

主人公の但野は印刷会社で働くクローゼットゲイ。
簡単に体の関係を持つことに拒否感が強くて、小奇麗な見た目から何度かお誘いがありつつも全くの未経験。…

2

バズる男と営業の彼 小説

夕映月子  小椋ムク 

注:リア充・ノンケ感、かなり強めな攻めです。

作者さま買いです。
仕事で疲れ果て先方からの返事待ちのタイミングで
何かビタミン的なものを摂取したいと、それは私の場合BL本なので、
電子専門・新刊として発売されたこちらを購入。
ちょっと高い気がきましたが、大好きな夕映さんのお話、
これは紙では売ってないんだなという思いが後押し。
読みたい時にすぐ買えていいですよね、電子。

さて内容ですが。うーーーん…?
と思わないこともなか…

9

バズる男と営業の彼 小説

夕映月子  小椋ムク 

SNSでしか本当の気持ちを晒せない、そんな受けは良かったけど……

電子書籍専売の単行本で7話からなる長編で177Pあります。

あとがきで「内容も文章も電子書籍向きにしてみた」ということで、LGBTもOKな恋愛系SNSで2万人のフォロアーがいるクローゼットゲイの但野(受け)が主人公です。
彼視点でお話が進みます。

ゲイだけどあくまで普通に恋をして1対1の誠実な付き合いをしたいと思っている但野。
だけどゲイ専用アプリは露骨で即ヤリのようなものばかりだ…

12

狼頭の魔法使いと折れ耳の花嫁 コミコミスタジオ限定特典小冊子 吾子の冒険 グッズ

是非手に入れて読んで欲しい

本編の夜狼と淡雪の子どもが生まれてからの領地での城でのお話になります。
二人の子どもの吾子視点です。

城には沢山の人が集まって夜狼も淡雪も吾子を構ってくれず、使用人によって乳母が来るまで部屋に閉じ込められてしまいます。
悲しくなった吾子は窓を開けて手摺に手を掛けて空を見上げると火龍に乗ったじいじがやって来ます。

本編最後に夜狼に強請っていた火龍にです。
思わずクスってなりました。…

1

狼頭の魔法使いと折れ耳の花嫁 小説

成瀬かの  小椋ムク 

魔法使い、ケモ耳好きな人には読んで欲しい作品

夜狼は獣頭の魔法使いで最初はダラダラとしたオヤジなんですが、森で淡雪を拾ったあたりから物語が加速度に面白くなって来ます。

淡雪目線からの話では、淡雪がただの幼な子では無いのだろうとは読者は薄々気が付きます。

そして淡雪を父親の元に帰してからの夜狼の活躍と正体にはワクワクが止まらなくなります。

淡雪の父親をギャフンと言わせたい王様も一役かって、夜狼が淡雪を迎えに行く辺りはもうニヤニ…

1

キャッスルマンゴー 2 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

キャッスルマンゴーの繁盛を願って

1巻からの続きから始まります。
夏祭り以降、急に素っ気なくなった十亀に困惑する万。
母が倒れ、部屋はボヤで焼け、満身創痍の万だけどもはや頼れる人はなく…という切なすぎる展開。

人を頼るということは、相手が自分に好意がないとできない…という万の気持ち、少し分かります。
だからこそ、肝心な時に急に素っ気なくなった十亀に腹が立ちました。
万も万で、相当な意地っ張りですけどね…

万の状…

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