加東セツコさんのレビュー一覧

溶ける コミック

加東セツコ 

なんか怖い

先生の作品の一番の特徴は何かと考えたら、雰囲気。
お話や設定がそう突飛なわけでなくてもどこか個性的です。
トーンを多用しない、くっきりと綺麗な線画に独特の間。
行間で訴えてくるというか。
そして今まで読んだ加東作品のどれも、たとえキャラクターが若くても
なんか大人!という読後感。

こちらもそれは当てはまるのですが…

まず設定的が個人的にダメでした。自分でもびっくり。
医者と…

3

午後11時、きみとふたり コミック

加東セツコ 

色気立つサラリーマン!

表題作が好きです。
失恋した係長から匂い立つ色気。加東先生の真骨頂です。
就業態度を見てくれていたことが嬉しいのだと酒井は言ってきて。どんどん近づいて来て…
元カレとのことで傷付いた堀尾さんの心を癒して包み込んで行く酒井。
いわゆる修羅場にも静かに対峙する酒井がカッコいいんです。(緊張してたかとは思うけど。)

サラリーマンのシャツの皺すら色っぽい、モダモダ短編と。
もう一つ、加東先…

2

恋のはじめ コミック

加東セツコ 

「恋のはじめ」とそのスピンオフが同時収録。学生の恋とオトナの恋。

加東先生には珍しい中編と、そのスピンオフが同時収録という贅沢な一冊です。
表題作「恋のはじめ」「恋のつづき」は共に世間ズレし過ぎなお坊ちゃんの初めての恋。
お坊ちゃんはフツーならスパダリ予備軍になるべく育てられた筈なんですが、驕ったところがまるで無くて、屈託の無い誠実な青年。バイト先で知り合って、何かと面倒を見てくれる貧乏学生の内藤に好意を持ち始めます。ただ、世間知らずなあまり、上手に好意を伝…

4

ランチはふたりで コミック

加東セツコ 

表題作よりも。

表題作よりも。
同時収録の「デイドリーム」が可愛くて好きです♡大学生のマチは、誰にでも素直になれない不器用な性格。自分でも嫌になってしまう…そんな自分を色々と気にして構ってくれる、大好きな院生、相澤先輩にすら素直になれない。ある日の午後、先輩に甘えている夢を見た。夢の中なら甘えられるのに…
先輩の名前をつけた猫たちがコロコロと可愛らしい。先輩の胸に頬を寄せて甘えてる、妄想だか夢だかのマチがとっ…

5

忘れもの コミック

加東セツコ 

艶とセンチメンタルと。

何故か、表題作の「忘れもの」は巻末に。
ですが、何となく全編を通して、何処かに「忘れもの」をしている様な。センチメンタルな気分が漂うショートストーリーです。一つ一つの物語の相互関係はありません。

冒頭の「帰り花」。書道教室の先生である昌継さんの和服姿で乱れる様が本当に色っぽいです。加東先生のサラリーマンのスーツ姿もいいんだけど、和服姿もときどき見る設定で。艶かしい。特に、澄也くんを想って……

2

Only mine コミック

加東セツコ 

セリフが少ないだけに緊迫感すごくて。

表題作はビックリです!ドライバーにとって。特に真面目な新妻さんにとっては抵抗があった筈。いくら優しいイケメンだからといって、そんなに簡単に流されちゃって…

同時収録の「思いめぐらす」は加東先生には珍しいラスト。

「ぼくの自慢の恋人です」はBLには多いテーマ、親しい人たちに恋人が男性だと伝えにくいという話。シリアス味は無く、ほのぼのかな。

いつもの様に。セリフが少なく、表情やふとし…

3

お届けします コミック

加東セツコ 

じわじわと、恋に成るまでを描いたショートストーリーたち。

出てくる人、出てくる人、揃いも揃って、不器用な人たち。
コミュ障なのか。不思議ちゃんなのか。カプの一方が常識人だったりするので、衝突事故の様に、巻き込まれる様に、恋に落ちて行く。
表題作は、配達先のぶっきらぼうな男が配達員に好意の示し方が分からなくて…変な態度を取ってしまう話。意識し過ぎて、もぅどうしたらいいのかわからないんだろうけど…

同時収録の「思うがままの」が短過ぎですが。可愛いで…

2

灯を落としたあとで コミック

加東セツコ 

美しいテーラーの青年、訪れた社長に喰われるの巻。

店を訪れた社長に(余裕の無い感じで)ヤラレてしまう、美青年。
もちろん同意の上なんですが。
大人の筈の社長の必死感が良いです。加東先生ならではの美しい筆致で、いつもながら緊張感のある展開。社長は忙し過ぎて、こんな風に心を揺さぶられたことが無かったんだと思います。
加東先生の作品はいつも。潔いほどに説明が無く。まるで詩を読んでいるような美しさで迫って来ます。なので、登場する人物の心情は推し量る…

2

思うがまま コミック

加東セツコ 

不思議の国のサラリーマンたち。

加東先生ならではの、端正なスーツ。サラリーマンたちの短編集。
表題作は小さなサイキック。あまりにも日常的に溶け込んだ超能力なので、例えなのかな?と思うほどの。「仕事がうまくいった」「(好きな)村上が誘いを受けてくれた」と、「俺が超能力者だから。」と無邪気に喜ぶ秋月。え?本当に?超能力って一体…
そして、村上の身に起こったこととは…
秋月に圧されて、受け入れる村上がドエロいです。尻から太腿にあ…

2

溶ける コミック

加東セツコ 

セリフの無いページの緊張感。

加東先生の、綺麗な中にもリアルな肉感の感じられる、カラダとカラダがエロいです。
首が太いんだか、顔が小さいんだかのスタイルの良さにも見とれます。白衣。スーツ。
セリフの無いページの緊張感、心情や説明の極端に少ない表現にも唸るものがあります。
ですが…今作は極端過ぎて。攻めの五十嵐先生が欠陥人間過ぎて(または不思議ちゃん?)。志鶴さんで無くてもドン引きです。いや、ドン引きだからこそ、恋に落ちた…

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