小石川あおさんのレビュー一覧

食べないの? おおかみさん。 コミック

小石川あお 

たくさんの人に読んで欲しい!!優しい物語。

表紙の印象から、獣人BLかな?ぐらいの知識で購入しましたが、期待をいい意味で裏切られました。

生贄で狼のウルのもとにやってきた太郎。ウルは太郎を自分の子どものようにあたたかく、優しく育てます。2人の住む場所には人魚や妖精がいたりファンタジーな雰囲気満載です。

ウルの太郎を思いやる優しさが、逆に太郎の気持ちを傷つけて涙なしには読めませんでした。

赤ずきん、キツネのお客様、美女と野獣…

4

食べないの? おおかみさん。 コミック

小石川あお 

ハードカバーで出してほしいくらい最上級な物語

〖DMM電子書籍〗
修正 : -
カバー折り返し : 著者コメント
カバー下 : あり
帯 : なし
裏表紙 : あり
カバーデザイン : コガモデザイン
電子限定特典 : 4コマ漫画「溺愛-生け贄時代編-」「太郎の勝ち」「うわき?-花嫁編-」「どっちが好き?」
備考 :
四言 : “神”の評価じゃとても足りない。“いいね”ボタンがあったら何万回でも押したい。この先何度だって読…

5

棘の王様 下 コミック

小石川あお 

美とは、ただそこにあるだけで正なのだ。

物語はBLあるあるの様に淫靡では無く。意外にも深淵なるテーマを孕んで終息して行く。
「美」とは。ただそこにあるだけで完全なる「正」なのだ。
小石川あお先生の物語は、寓話的なメッセージを込めて愛を語るのだろうと予想していたんだけど。これはそれよりも些か哲学的、文学的な匂いもしていて。つまりはやはり、少々難解だ。
幾つか枝分かれして行く結末が予期されたので、ハラハラして読んだのだけど。
多分中…

5

棘の王様 上 コミック

小石川あお 

美しい花には棘(トゲ)がある。閉ざされた心に棘(イバラ)姫。

傾城の美女と言われた母の失踪。それを調べているらしい黒田。
その母より美しい息子、絢。

「食べないの?おおかみさん。」に感動して、小石川あお先生の既刊を遡っているんだけど、やはり新刊の出来が素晴らしいのもあるし。まず、新刊はとにかく優しいのだ。
新刊に比べるとどれもこれもちょい小難しい。圧倒的な説明不足と過剰な匂わせ。
何となくそうだろうな、と予想はつくものの。
このまどろっこしさに…

5

食べないの? おおかみさん。 コミック

小石川あお 

まるで絵本の様な美しさ

初読みの方でしたが、美しい絵とストーリーに引き込まれました。大人になったら食べてもらえる、美味しくなると信じていた生贄の太郎。太郎をでろでろに甘やかすオオカミ男のウル。他にも妖精や人魚などまるでおとぎ話。ピュアな太郎は、それはもう大切に育てられます。足の先から頭のてっぺんまで手入れをされ、可愛くて丸呑みしたいほど溺愛。そして、ウルが大好きなとっても良い子。読めば心があたたかくなります。この二人のこ…

3

ご主人さまとけだま コミック

小石川あお 

涙無しには読めない

「食べないの?オオカミさん。」がとても良かったので読了。

けだまの可愛さと健気さにノックアウトされてしまいました。そしてご主人さまである千草の抱えた損失感がとても切ない。

けだまがご主人さまに傘を持って行くシーンがとても健気で、家に居ないけだまを心配して会社に戻るご主人さまが、折り畳み傘をズボンの後ポケットに入れていたのにキュンとしました。

自分を捨てた人間を恨めずに出来損ないの…

4

こじかくんと鳩教授 コミック

小石川あお 

ぶきっちょな大人の初恋奇譚

最新刊の「食べないの?オオカミさん。」を読んで、小石川あお先生の既刊を遡っている最中です。やはり。どの物語も寓話的な雰囲気を纏っている様。けれど、最新刊の甘さや感動は、此処にはまだ無い。なんて、思いながら。

本作は、奇譚と言ってしまって良いほどに不気味さを伴う。世にも奇妙な物語。
ちょっと難解だったりもする。
鳩谷教授は、背中に鳩の羽が生えている。そのせいか、いつも猫背になっている。地味…

3

それは食べてはいけません。 コミック

小石川あお 

麗し弱虫ヴァンパイア。

「食べないの?おおかみさん。」を読んでから、小石川あお先生にハマりたくて。既刊をポツポツ集めているのだが。そこはそれ。やはり既刊なので、最新作のパワーには勝てない。勝てて無い。むしろ、最初から読み続けているファンは先生の成長を見て喜んでいるのだろうなぁ、と羨ましくなったりして。
本作は色々説明求む!と言いたげな短編集である。
表題作は、小石川あお先生ワールドとも言うべき、寓話的な。BLにはあり…

4

食べないの? おおかみさん。 コミック

小石川あお 

あなたの糧になりたい

生贄として狼に捧げられた人間の子供と、その人間を大切に育ていつか自分の元から逃げ出してほしいと願う優しい狼の話。

まるで美しく切ない童話を読んでいるようでした…とても好きです…!!!

「おとなになったら食べちゃうんだって」
ってセリフが作中にあるんですが純真無垢な少年からこの言葉が出てくるのはとても残酷に思えます。
しかし当の本人はそれが心から幸せだと思っている…
このコマすごく…

5

「食べないの? おおかみさん。」電子限定特典 グッズ

かわいいが勝ち!

確実に涙した本編終了後、ほっこりさせてくれるおまけ4コマ。
何と言っても私は「生贄時代編」が好き!
これは本編のあらすじをコミカルにサクッと描いているんだけど、
狼であるウルが、太郎を何不自由なく育て、贈り物攻撃。そして…。
「この後100年溺愛した。」
ハタで「ゾッ」としている、小太、佐助たち狸。この子たちはずっと優しく2人を見守って来たから。本編でもウルにぴゃっ!と、驚いていたり、「…

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