total review:268403today:11
ようこそ!ゲストさん
無料会員登録
ログイン
ログイン 無料会員登録
19/50(合計:495件)
丸木文華 鬼嶋兵伍
渋茶
ネタバレ
丸木さんの既刊リストでどれを読もうか迷った中で、見つけたのがこの一冊。 表紙からして濃ゆい雰囲気が漂っているものの怯む事なかれ。 読了後に見直すと、まさしく話通りのど直球だなと感じ入る絶妙さなのだ。 母校の文化祭で女装メイド姿の男子・敦(受け)を女の子と間違えてナンパした失敗大将こと、健児(攻め)。 その場限りの恥ずかしい失敗談になると思いきや、運良く(悪く?)予備校でもバイト講師&生徒として再…
丸木文華 笠井あゆみ
165
複雑でほの暗くて病んでいて謎だらけのお話でした。 たろうや菊子の童謡のようなページが謎で何の意味だろうと。 学がとても不憫でした。 霧の館から出られず母に逃げられ父に毎晩罵られ暴力を受けて、体は育たず精神も健やかとはいえない状態で、でも館にしか居場所がなくて。 裕太郎がなぜそこまで学に執着するのか。幼い頃から性的な接触や願望を持つのか。 二人が二人だけの関係に深く沈んでいきど…
なんとか読み終えました。 与が可哀想で辛くて佐助に救われて蜜月を過ごし、すっかり山に慣れてしまった与が自分の落ちた谷底を見に行こうとしたところで、行くな!嫌な予感しかしない。やっと幸せになれたからここで読むのをやめてしまおうかと悩み、しばらく置いておきました。 与の怪我の治りなど不思議な気がしていましたが、佐助は鬼だったのですね。 最後まで与の村を殲滅したのが佐助なのかは謎でした。 …
丸木文華 門地かおり
麗音
マザコンといってもお母さんが好き過ぎて…というのではなく、愛を与えてくれなかった実の母親ではなく自ら創造した慈愛溢れた天使のような母性像に対してです。 美しかった実母の面影を持つ天使のような理想の母親を思わせる同級生への病的な執着です。 タイトルからどんなストーリーなのか想像できませんでしたが、読んで行くと主人公の身の上に起こった悲劇や日常の小さな出来事が誰の仕業かは想像つくのですが、行き…
クロスクロス
読みやすく雰囲気のある文章。過度ではないが時代考証もきちんとなされており、すんなりとこの世界に入れる。不憫な受けと攻めが出会い、お互いの傷を癒しながら愛を育んでいくお話。エロも濃厚で様々なプレイが楽しめる。(木に括りつけたのは多少、可哀相だったが)方言も楽しめ、ファンタジー要素もあり、最後まで飽きずに読むことができた。体格差萌え、方言萌え、時代物萌えと様々な萌えに溢れているので嵌る人も多いのではな…
ひろ@
割引で安くなってたので購入してみました。 丸木さんの作品はちょっと癖のあるダークな印象のものが多いイメージですが、これは気軽に軽く楽しめる感じです。 受けがもっとビッチな誘い受けかと思ったんですが、普段は積極的だけどエロに対しては意外と奥手でした。 むしろその辺は攻めの方がガツガツしてて思ってた感じと違いましたがこれはこれで有りだなと(笑) エロは女装だったりソフトSMだったりといろい…
とおるる
不憫な生い立ちをした受けが、生まれ育った村から逃げる最中に怪我をして、攻めに助けられる話。 攻めも不憫な人なのですが、実に朴訥としていて優しくて良い。 その攻めが、ある事件の後、受けを愛するあまりに小屋に閉じ込めるようになり、荒縄で柱に縛り付けていくようになるくだりは読んでいて興奮しました。 また受けの過去にも嫉妬するようになり、人間らしい感情を芽生えさせていくのですが、それが別の不幸も…
丸木文華 相葉キョウコ
読む前は、本作が人気作であること、そして「フェロモン探偵シリーズ」の第1巻であるという情報だけを得ていて。 フェロモン探偵という言葉のイメージから勝手に「フェロモンむんむんの男臭い探偵が、様々な美女をコマしたり時には美少年を食っちゃったりしつつ、事件を解決する話」なのだと思っていました。 もちろん主人公のフェロモン探偵は攻め、探偵になる前は捜査二課の刑事、年齢は三十代後半。 聞き込みのために…
芸術性についてコンプレックスとトラウマを抱えている受け。 そんな受けの前に、圧倒的な才能を持つ攻めが現れる、という物語。 羨望と嫉妬心と仄暗い優越感というキーワードが好きなので手に取りましたが、その他にもミステリ要素があっておもしろかったです。 受けのトラウマの背後にある受けの秘密や、字体も違っている思わせ気なモノローグ、そして臭わされる攻めの秘密……そんな謎がいい刺激になって読み進めら…
丸木文華 乃一ミクロ
モンスターペアレントならぬモンスターフレンド、というところがポイントのこのお話。 確かに身勝手なモンスターペアレントみたいに、身勝手に愛情注いで勝手に守ってるところがモンスターだなと納得。 そして作風は、途中までは丸木先生には珍しいコメディタッチだったので「おやおやおや?」と思っていましたが、後半は安定のホラーテイスト。 なのにラストでスッキリとした読了感を味わえるという、一度で二、三粒おい…