綺月陣さんのレビュー一覧

背徳のマリア 下 小説

綺月陣  AZ Pt.(AZ Pt ) 

数十兆個からなる愛の果て

好みか好みではないか。評価が分かれる作品が好きです。
正直、上下巻共に萌えという言葉がこんなにも似合わない作品はあるのだろうかと思うのです。
人によってはいたるところに劇薬がごろごろと落ちているような、かなり人を選ぶ特殊設定と展開のオンパレード。
ディープ中のディープというか、2023年現在の商業BL小説の新刊としてはまず積極的には出版されない題材なのではないでしょうか。
設定も展開も狂気…

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背徳のマリア 上 小説

綺月陣  AZ Pt.(AZ Pt ) 

異色作

BL小説というジャンルの中に一石を投じた異色作でもあり、意欲作でもある1冊かなと思います。
人によっては大地雷があちこちに埋め込まれていそうな設定のオンパレードといったところですが、人間の狂気をも孕んだ執念と情念の描き方が濃厚で、非常に読み応えのある1冊でした。
話が面白ければなんでも来いな方はぜひ。面白いですよ。

まず、こちらの上巻でメインに描かれているのは表題作ではなく、主人公が異な…

2

スイートホーム ~友情があって愛に成る~ 小説

綺月陣  椎名ミドリ 

電子で復活♡

作者買い

電子版のみ特別SSがついて復刻‼️

現代物です。
受けの碧くんがスパハニ、ツンデレで可愛かったです♡

碧くんは隣に住んでます。って言われてもおかしくないくらい、普通の男の子の恋愛のお話しなんですが、攻め様が好きで好きで甲斐甲斐しく身の回りの世話をして、でも素直になれなくてぶっきらぼうな物言いになってしまって…
でも、綺月先生の文章力の成せる技ですね。
ぶっきらぼう…

1

罪と罰の間 小説

綺月陣  AZ Pt(AZ Pt. ) 

良質な人間ドラマ

「こんな作品が読みたかった」を叶えてくれる、非常に胸が躍る作品でした。
鼻持ちならない男の転落人生なのかと思いきや、こうも面白く、そしてこんなにも萌えさせてくれるのかと。
良質なメンズラブ。いえ、人間ドラマが描かれています。
ストーリー重視で読まれる方におすすめしたい1冊です。
刺さる人にはものすごく刺さるのではないでしょうか。

プライドが高く、高慢かつ傲慢無礼。息をするように無自覚…

2

プラネタリウムの輝夜姫 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

中秋の名月より光り輝いている♡

作者買いです。

私は油断していた…
吸血鬼はベジタリアンがシリアスだったのでまたシリアスだろうなと油断していた。
ラルーナですよ!!
「沼の竜宮城で海皇様がお待ちかね」を出版したラルーナ文庫ですよ!

ーーーここからネタバレーーーー

平安時代くらいのパラレルワールドと思われる月からやってきた輝夜くん(受け)
その世界には稚玉族(地球)と月族(月)が生息していて月族には兎組、…

4

プラネタリウムの輝夜姫 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

ほっこり優しい世界

現代のプラネタリウムで働く攻め様の元に異世界からやってきた地球外生物の受けちゃんと護衛のうさぎ。

協力して元の世界に戻る方法を探すが…というお話

攻めの智登世は一人暮らし。家に連れて帰り当面の衣食住の面倒を見てあげます。受けの輝夜と護衛うさぎの宇佐吟(響きと字面が好き‼︎笑)は現代の食べ物に興味津々。また綺月陣先生が絶妙なポイントを突いてくる庶民的メニュー登場に唸りつつ読みました‼︎

1

龍と竜 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

かわいい

龍と竜どちらも可愛かった。

竜の弟の颯太くんの描写が上手くて、周りを警戒してた子どもが心を開いていく様が良かったですし、やはりこちらも可愛かったです。

イザコザについてはやや物足りない印象でした。
子どもが危険な目に合う状況にハラハラはしましたが、敵の策略がチープなのであまり盛り上がれませんでした。

極道が絡んでいたことでややこしくなってしまいましたが、龍と竜の関係は純愛と言う…

0

吸血鬼はベジタリアン2 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

読後に想像を掻き立てられます

2人と1匹で旅する生活を始めたトニー達。初めての場所、初めて見る文化、初めて食べる食べ物。全てが閉ざされた雪山の生活とはうって変わって賑やかで楽しそうでした。もう、この幸せが永遠に続いて欲しい!まだ3分の1位しか読んでないのに、話はここで止まって欲しい。祈りながらも、やはり止められない方向に話は進んで行きました。幸せそうなのに、読むのが怖くなってくる…これも演出の1つなんでしょうか?!そうですよね…

5

「吸血鬼はベジタリアン2」コミコミ特典小冊子「月夜の庭園舞踏会」 グッズ

ヴァンに恋した少女の物語です

本品は『吸血鬼はベジタリアン2』のコミコミ特典小冊子です。

本編幕間、オーモンド公爵令嬢視点のお話です。

ヴァンを怒らせてしまったレディ・オーモンドは
謝罪をしようと深夜に彼らの部屋を訪れますが、
母親の叱責の声に慌てて部屋から離れます。

しかしながらそれは母の叱責に驚いたからではなく
客人の耳に届いたであろうことを恥じたのです。

花婿候補を探す年齢に達していながら

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吸血鬼はベジタリアン2 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

明かされた過去に埋められていた真実

今回は500年生きている吸血鬼と
攻様により同族となった吸血鬼のお話です。 

受様が自分のルーツを知ろうとする顛末と
本編幕間の短編を収録。

受様は農作物を育てるのが得意な両親とともに
雪解けを知らない極寒の山で暮らしていましたが
両親は7才の時に亡くなります。

それからは1人で野菜作りをして暮らしていますが
500年を生きている吸血鬼でベジタリアンを目指す攻様が
受…

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