綺月陣さんのレビュー一覧

背徳のマリア 下 小説

綺月陣  AZ Pt.(AZ Pt ) 

上下巻を読み終えた人しか分からない、このクソデカ感情…

 上下巻を読み終えました…。頭がグルグルしています。あまりのディープさに疲労感がすごくて…。過去にこの本を読んだ同志達に親近感すら覚えます。
読書体験といえど、インパクトは大きかった…。
人は思いっきり選ぶ作品です。

BLというジャンルで語っていいのか迷うところですが、愛において形に拘り続け、人の道から外れた男達の壮絶な本能の闘いの物語でした。今でこそLGBTと問題が語られますが、この作…

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吸血鬼はベジタリアン 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

新しいBLレーベルに期待!

 このご時世には珍しい新しいBL小説レーベルの立ち上げ第一弾の作品という事でこの本を手に取りました。

 雪山の上に一人で暮らしている青年トニー。この青年の畑は悪条件、悪天候にも関わらず色鮮やかな美味しい野菜が育つのは何故…?

トニーが大人になる事を頑なに拒む理由は何故…?

という謎を呼ぶ展開で読み進めました。
吸血鬼ものの設定です。ほのぼの話が進みますが、終盤に急流滑りがある展…

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吸血鬼はベジタリアン 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

孤独な吸血鬼と人間の出会いの先にあるものは?

吸血鬼のヴァンと、両親を亡くして雪に覆われる山小屋で一人野菜を育てて生きているトニーのお話し。孤独に耐えられず、死にたいというヴァン。野菜を食べて、吸血鬼の力を弱めようとしていました。そこに美しい野菜を売るトニーと出会います。
気さくなヴァンは日に日にトニーと仲良くなります。トニーの作るサラダはみんな美味しそうで、食材や鍋を持って訪問してくるヴァンはだんだん元気を取り戻します。一方トニーはあと数…

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昨日の敵は明日の恋人 小説

綺月陣  紺野けい子 

バチバチで甘々

婚活パーティーにお互い代理で嫌々参加した2人が出会い、まるで運命のようにその日にベッドまで…
急速に燃え上がる2人だけど、実はライバル企業の社員同士で…
…というリーマンロミジュリスタイル。
受けの一世は駅の東側にあるファッションモールのプランナー。
攻めのタキは、駅の西側の老舗百貨店の企画担当。
現実を知った2人は激しく反発し合うけれど。
タイトル通り「昨日の敵は明日の恋人」であり、…

1

殉愛 小説

綺月陣  周防佑未 

電子版短編への私見

電子版には紙に未収録の短編がある、という事で購入。
改めて既読の「殉愛」と「メビウスの環」を再読したけど…
重い、重い…
こちらは紙の方でレビュー済みですが、このドロドロがどこか懐かしく今令和の時代の新たなドロドロを読みたい気分になりました。
時代も生活様式も変わったけれど、人の心はそこに沿いながらも変わらない核があると思うから。
さて、電子版限定収録の2編について。

「一通の手紙…

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「推しアイドルのマネージャーになりました」「吸血鬼はベジタリアン」虹の色文庫・アモール文庫創刊記念フェアコミコミ特典小冊子 グッズ

それぞれのその後になります

本品は『推しアイドルのマネージャーになりました』と
『「吸血鬼はベジタリアン』をセット購入して頂ける
コミコミスタジオ限定特典小冊子になります。

巻頭の『推しアイドル・・・』番外編をご紹介します。

天瀬が優成と付き合い始めて2カ月が過ぎます。

2人は徒歩圏内に住んでいるものの
天瀬が優成のマンションを訪れたのは
今日で3回目です。

初のテレビ出演から少しづつ仕事も入…

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「吸血鬼はベジタリアン」コミコミスタジオ特典ペーパー「覚めない夢」 グッズ

夢に見るのは

本品は『吸血鬼はベジタリアン』
のコミコミスタジオ特典ペーパーです。

本編後、雪山を降りた2人のその後になります。

僕の足はどこ? 腕は? 目は?

トニーは夢の中で失った手足を探し回ります。
石で叩き潰された右目もどこかに転がっているかも
早く拾わないと踏まれてしまうのではないかと
闇の中を這いまわります。

やつと眼球を見つけたと思ったら
身体を踏まれ、横取りされ…

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吸血鬼はベジタリアン 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

死にたい吸血鬼と大人になりたくない孤児の出会い

今回はベジタリアンを目指す吸血鬼と
野菜作りに定評のある孤児のお話です。 

攻様と出会った受様が狭い世界を飛び立つまでと
彼らの仲間となった動物視点での番外編を収録。

受様の両親は農作物を育てるのが得意で
雪解けを知らない極寒の山でも美味しい野菜を作って
親子3人で暮らしていました。

受様は知らない事は全て2人に教えられて育ちますが
受様が7才の時に熊に襲われ亡くなりま…

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吸血鬼はベジタリアン 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

仄暗いダークファンタジー

500年以上生き続ける吸血鬼と村人と離れて山小屋で一人暮らす青年とのお話。

雪に囲まれた静かな山小屋が舞台。終始仄暗いイメージでお話が進みます。
アニメの世界昔話(古い…)のような世界。
途中までは2人の利害が一致した共同生活が暖炉の火のように暖かく幸せそうに続き、読んでいて幸せな気分になりました。

その後村人絡みの事件が起き、残酷な描写があります。
でも本当に怖いのは死でも吸血…

9

吸血鬼はベジタリアン 小説

綺月陣  亜樹良のりかず 

心の準備が必要でした

これは読む人を選ぶ作品じゃないかな…。
終盤はどえらい展開に陥り、気持ちがシューーン…としました。そのあとハピエンだったとしても、なんかモヤモヤしました。


タイトルが不思議系。
どんな内容なのか簡単なあらすじを読んだとて、詳しくは知らないから読んでみたいと手に取りました。

簡単に言うと吸血鬼ヴァンと野菜を栽培・販売している少年・トニーとの恋物語です。

タイトルにあるベジタ…

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