椹野道流さんのレビュー一覧

右手にメス、左手に花束(3) 耳にメロディー、唇にキス 小説

椹野道流  唯月一 

まさかのカミングアウト

シアトルに移り住み、現地で結婚式まで済ませて幸せに暮らす江南と篤臣。
そんな二人の元に篤臣の父親の訃報が届いた。
急遽帰国することを決意する二人だったが、この日本行きには思わぬ波乱が待ち受けていた?!
篤臣の実家を訪れた江南が篤臣の母親にまさかのカミングアウト。
そこに江南の両親も乗り込んできて……果たして二人の運命は?

シリーズ三冊目はまさかのカミングアウト編。
とはいえ、二人の…

1

楢崎先生とまんじ君 2(表題作 それなりに平穏な日々) 小説

椹野道流  草間さかえ 

ほのぼの~。

1巻に引き続き、出来上がった2人の馴れ初めやエピソードを友人に語って聞かせるという導入からの回想なので、妙な安心感を持ったまま読めます。

過去の、とある一日のお話。
「うっかり」と「不運」と「ハプニング」がどっと重なって大層な目にあってしまって、精根尽きて帰ったまんじを待っていたのが、無断外泊にキレて女を連れ込んだ先生という…、ダメ押し追加点のようなきっついオチ。
あるよね~、こういう、…

0

右手にメス、左手に花束 小説

椹野道流  加地佳鹿 

まさしく名作

ドラマCDが面白かったので小説に手を出しました。
神の名にふさわしい名作でした。

数年間にわたる親友づきあいの末に結ばれるというよくあるといえばよくあるストーリーです。
一冊での時間経過がめちゃくちゃ早いんだけど、切り取ったエピソードがどれも秀逸で、攻めが想いを募らせていく過程がよく見えるんですよ。しかも、攻めの気持ちなど何も気づいてない受けの一人称なのに、読み手には「分かる」のだ。
これがねー…

7

楢崎先生とまんじ君 小説

椹野道流  草間さかえ 

忠犬は無敵なんだな(笑)

ちょっとストーカー寄りなアプローチも、忠犬だと「ワンコ一途!」の一言でおさまるところがBLマジック(笑)

出来上がっている2人の馴れ初め回想なので、これといった緊張感やドキドキはまったくないんですが、その分安心して楽しめました。

ただ…、前シリーズを読んでいない人は眼中にないってかんじの疎外感をヒシヒシと感じてしまい、実際未読の私は終始居心地の悪い思いをしました。

ちょっと不親切…

4

魂読者(ソウル・リーダー) 特別書下ろし番外編 グッズ

好みを知るのは義務と権利?!

本品は『魂読者』の番外編で
応募者全員サービスの書下ろしペーパーです♪

A4版の二色カラーペーパーに
本編終了後、
ほのぼのとした二人のデート風景が
両面印刷されています。

日曜日の昼下がり。
文房具を買おうと町に出た湖は、
人波の中でも目立つ長身に声を掛けます。

振り向いたのは一ケ月前から
恋人関係になった神崎です。

長身の神崎に話しかける為

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魂読者(ソウル・リーダー) 小説

椹野道流  吉村正 

得たモノと失ったモノ

今回はある契約で人の心が読める手を持つ男と
理学療法士を目指す料理上手な専門学校生のお話。

受様との出会いで生きているだけだった攻様が
人間らしい感情を取り戻すまで。

受様は理学療法士を目指す
医療系専門学校の新入学生です。

受様は兄は父の中華料理店を継ぎ
自分は家業以外を選んだ後ろめたさから
学費も生活費も自力で稼ぐと親を説得、

地元から離れた専門学校に入り

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楢崎先生とまんじ君 2(表題作 それなりに平穏な日々) 小説

椹野道流  草間さかえ 

日常に潜む些細な過ち

本シリーズは受様の同居人で定食屋の健気なアルバイトと
医大付属病院消化器専門のクールな内科医カプの話です。

本作もメインは前巻同様、
『茨木さんと京橋君』の受様が
二人の過去の一大転機となったを聞き出すお話と
攻様の妹がやってくる短編の二本が収録されています。

二人の過去の転機となった出来事は
攻様が受様のマンションに転がり込んでから
八ケ月が経とうという秋の頃に起こります…

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魂読者(ソウル・リーダー) 小説

椹野道流  吉村正 

新しいシリーズの始まりです

魂を読む者=ソウルリーダー、そのまんまなんですが、ファンタジー展開がいかにもラノベっぽくて、中々に面白く読めました!
シリーズになるみたいなんで、これからがちょっと愉しみな作品です♪

主人公は実家が中華料理屋で、理学療法士を目指して上京している、とっても真面目で前向きで好感度の高い青年・湖(うみ)
彼が料理の腕を見込まれバーでバイトすることになり、そこでカードを使った占い(ソウルリーダー…

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楢崎先生とまんじ君 2(表題作 それなりに平穏な日々) 小説

椹野道流  草間さかえ 

逃げのちーちゃんと呼びたい

クールビューティー・楢崎先生と一家に一台欲しい、典型的なワンコ・まんじ君のお話です。

スキスキ攻撃しまくりのまんじ君と、好きなクセして認めたがらない先生の相変わらずの日々なのですが、今回は、ある事情でまんじが家出しちゃったからさぁたいへんになっちゃった先生が、襲い受けちゃうことになったお話がメインです。
(あとがきによると、これは先生の人生最大の黒歴史だとのこと。)

そこに“いばきょ…

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妖魔なオレ様と下僕な僕 小説

椹野道流  唯月一 

タイトルとは裏腹にしっかりしたストーリー

初めて読んだのはずいぶん昔ですが、しっかりとした設定とストーリー、なにより二人の考えや感情の人間らしさ(片方は妖魔ですが)にすっかり惹かれてしまったのを覚えています。

ストーリーは他の方々が説明してらっしゃるので省きますが、この物語の魅力は主人公二人のキャラだと思います。

唯我独尊で、平安時代の若い頃には荒っぽい子どもそのものであった司野(攻)ですが、一人の陰陽師に躾を受け、情緒を学び…

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