和泉桂さんのレビュー一覧

終わりなき夜の果て 上 小説

和泉桂  円陣闇丸 

欲しいのはあなただけ

清澗寺家シリーズの総まとめ(?)となる本。
今までのシリーズを読んだのがかなり前で若干記憶が曖昧に…。

和貴と深沢は一番好きな組み合わせです。
ですが、お話としては、前と同じことを繰り返してる印象でした。一区切り付いたと思ったのに、どうして同じ行動を何度も何度も互いに繰り返すのか…。
一重に和貴の境遇と容姿と性格の所為なんですが、それを乗り越えるにはまだ前回では足りなかったという事でし…

1

罪の褥も濡れる夜 小説

和泉桂  円陣闇丸 

淋しいという気持ち

清澗寺家シリーズ、ついに真打ちと言うべき三兄弟の父親、冬貴に漸く辿り着けました。
実は当初、育児放棄し放題の自分勝手な冬貴が主役のようでは恐らくのめり込めないだろうし、そんなに中身がない一冊なのでは、と軽い気持ちで読み始めました。

が、さすがは清澗寺家。
魔性と言われながらも、本当は愛され方を知らない、純粋でそれゆえに残酷、誰よりも淋しやがりやの男と、日本を主導する政治家にふさわしい優秀…

2

花盗人 コミック

金田正太郎  和泉桂 

設定の奥が深い

物悲しくてほの暗いけど綺麗な作品でした。

花屋の店員である水嶌はあるお屋敷に咲いていた綺麗な花をつい手折ってしまい、その事が館の住人・藤澤にばれて、お詫びに藤澤の館に花を生けに通う事になる…というお話です。
その藤澤ですが、夜に一人で庭に何か埋めていたり何やら怪しい…という少しミステリアスさを含んだ作品。
水嶌はそこで藤澤の過去に負った傷を知る事になります。

雰囲気はとても素敵でし…

2

蠱蝶の殉情 小説

和泉桂  笠井あゆみ 

中華風短編集

笠井あゆみさんの挿絵と毒姫という設定に惹かれて購入しました。
書き下ろし作品に同人誌作品を加えた中華風短編集です。
舞台背景は同じ中華風であっても多数のキャラ、そして様々なシチュエーションで笠井さんの挿絵を楽しむことができます。

表題作の「蠱蝶の殉情」は親の仇をとる為、毒で育った体を使って攻めを殺そうと男の身でありながら后にまでなったのに、あろうことか毒が全く効かなくて困惑しちゃう受けの…

4

蠱蝶の殉情 小説

和泉桂  笠井あゆみ 

短編集でした

初読みの作家さまでしたが笠井さんの描かれた表紙に釣られ購入してみました。BLの小説で短編集って初めて読みました。ので、2話目に入った時に理解するのにちょっと時間がかかってしまった…(恥)。全部で4話入っています。内容をざっくりと。

表題作「蠱蝶の殉情」
父親が一国の王である苓鈴。男ながら王女として生活しています。敵国を滅ぼすために、幼い頃から毒を体内に取り込み呼気からも体液からも毒を出せる…

9

彼氏(仮)? 小説

和泉桂  のあ子 

ドラマ性は低いけど、好きなパターン

内容ではなく、鎌倉(ただし地名は架空のものを使用)が舞台・・・という事だけで買った作品。
ゲイの主人公が自分の性癖で苦しんで悩んで、でも見た目も性格もなかなか良い王子様的な攻め様と思いがけず付き合うことになるものの、いじけて、マイナス思考のスパイラルにはまり、思い込みからすれ違い・・・でも、最終的には結ばれてハッピーエンディング!というパターンのお話が結構好きなので、これもまさにそのパターンの作…

1

タナトスの双子 1917 小説

和泉桂  高階佑 

欲しいのは、憎悪だけか?

いやあー。もう切なかった。久しぶりに読み終わりたくないと思った作品だった。

ビクトール!!私の想像をはるかに超えるいい仕事っぷりだった。下巻は、上巻をはるかにしのぐエロさ。それもこれも、ビクトールの鬼畜っぷりが発揮されたおかげ。 そのせいといっちゃあ、なんだけど、その餌食にされるユーリが気の毒といっちゃあ、気の毒だった。「いかせてください」「口でしてください」というところなんか、もう鼻血も…

4

タナトスの双子 1912 小説

和泉桂  高階佑 

歴史と萌と

この作品、歴史ものだし、軍服ものだし、イラストが高階佑さんだし。じっくり楽しめそうな要素がいっぱいだと思ってわくわくしながら読みました。

天使のように美しい容貌を持つ双子の兄弟ミハイルとユーリ。この二人が帝政ロシア末期の混乱の中、憎しみあう話。しかも憎しみあうことになる最大の原因はオトコっていうね。

双子のどろどろもさることながら、ユーリの副官であるビクトールが良かったなあ…

1

彼氏(仮)? 小説

和泉桂  のあ子 

ごちゃごちゃしてる

表紙のイラストの色使いとかが、綺麗でそこが気に入って購入してみた。
カラーイラストと中の挿し絵とはちょっと違ってて残念。だいたい、似たような構図で描かれていて動きが硬い感じ……。まあ、許容範囲以内か。

理央が気が利けて、とても、好い人に見える。
伊吹が返答に困ってるとすぐにフォローしてくれる。素晴らしい先輩です。

お試しで付き合う。勢いで伊吹が告白して理央が提案。ちょっと違うと思っ…

4

INNOCENT LOVE コミック

駒城ミチヲ  和泉桂 

過去を超えるために、必要なものは…

養護施設で育った七瀬。今はバイトを掛け持ちし夢は小説家。
取材のためと呼ばれたのはヴァナランド王国。
そこで待っていたのは自由を奪われた孤高の公爵、レオンハルト。
冷たいけどやさしい、そんなレオンハルトに惹かれる七瀬。
しかし眠るのを恐れるレオンハルト。そのために七瀬が出来ることは…
そして、なぜ公爵という地位があるのに自由がないのか。

国や言葉、過去を越えて出会った2人はどんな未…

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