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10/54(合計:532件)
和泉桂 円陣闇丸
fandesu
ネタバレ
『抑圧されて育つことがどれだけ不幸を生むか』について深く考えさせられた物語でした。 それもねぇ、今作の主人公である貴郁は、養子に入った和貴に捨てられまいとするあまり自分で自分を縛ってしまっているから、他者からの力によって抑圧されているよりもたちが悪い。 そんなことを思っていて、ハタと気づいたのは、このシリーズは清澗寺家の淫蕩な血を巡って展開していますけれど、実は『家』というものに抑圧され続ける…
いやー、面白かったです。 上巻の感想にも書きましたが、私はこの第2部の方が好きみたい。 弘貴と泰貴の双子兄弟が様々なすったもんだはありますが、それらを軽やかに(特に弘貴!)飛び越えていくのが小気味よかったです。 それと同時に、彼ら第3世代が飛び越えた清澗寺家の呪い(と言って良いのか?)を和貴の世代がどうして超えられなかったのかが、より良く解った様な気がするんです。 やっぱり戦前には『家…
続けて読むと体力を消耗する様な気がして、だいぶ寝かせてしまっていた『清澗寺家シリーズ』。 終戦直後から始まる第二部は、私的には第一部よりも非常に好みでした。 もう読んでいる最中、ウキウキして仕方がなかった。 あとがきで和泉さんは、ここからでも読めるように書いたとのことですが、このシリーズを目一杯楽しむためには絶対第一作から読んだ方が良いと思います。 その方が「え、あの人がこんな感じで絡んで…
和泉桂 笠井あゆみ
さぼ
電子書籍で購入。 挿し絵、あとがきあり。 あらすじもレビューも読まず、作家買い。 もちろん、短編集ということも知らずに購入しました。 表題作を読み始めたところで、「しまった(汗)」と苦手な中華ということに気付き、読書意欲が下降。 さらに、内容も最初の数ページで結末が予想でき、そのわりには特筆すべき事件も起こらないし、中弛み感半端ないし……で途中で挫折。 積ん読本に。 で、削除する…
てんてん
本品は『狼の末裔 囚われの花嫁』の コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。 本編後、臨月が近づくシオンのお話です。 臨月が近づいてきたシオンは あれこれと思案がとまらず なかなかゆっくりできません。 対するキリルは 最高の医師と産婆を揃えたし 無事に生まれるだけで嬉しいのだから それ以外はあとで考えればよいのだと 大らかにかまえています。 そんなキリ…
和泉桂 金ひかる
今回は「金狼帝」と呼ばれる大国の皇帝と 皇帝の愛妾となる定めの王子のお話です。 領土拡大による攻様兄弟の確執を絡めて 攻様が運命のつがいの受様を手に入れるまでと 受様が新しい命を授かる後日談を収録。 この世界には男女としての性別だけでなく アルファ、ベータ、オメガの性があります。 アルファは容姿端麗、頭脳聡明で すべてに君臨し、指導者に多く見られ 男女ともに女性とベー…
あーちゃん2016
表紙買い。オメガバースの苦手な部分が多かったため中立にしました。本編240P+後日談14Pほど+あとがきです。 鎖国をしている島国マディアは、代々、隷属している大国ラスィーヤへ王族を愛妾として送り込んでいます。今回代替わりしたラスィーヤ皇帝の元へ送られるのは、オメガの王子シオン。長い船旅でラスィーヤに向かったのですが途中で海賊に襲われ・・・と続きます。 攻め受け以外の登場人物は クマ…
勝手な行いで申し訳ないのですが私は和泉さんに『昼ドラの女王』という二つ名をつけています。 ジェットコースターに乗っているかの様な数奇な運命に弄ばれる受けさん。 幾人かの男性の間で翻弄されるけれど、彼が想うのはただ一人の人。 けれども、彼に恋情を迸らせる想い人以外の男性の心情も理解しちゃう。だから、相手に酷いことをしてまでその男の下から逃げ出せなくて、引き離された想い人とはなかなか結ばれない。…
ポッチ
作家買い。和泉さんの新刊はオメガバースもの。 オメガバースものであること、タイトルや金さんの描かれた儚げなイメージの表紙から、健気薄幸受けさんのお話かなと思いつつ手に取りました。 ネタバレ含んでいます。ご注意を。 主人公は小国・マディアの王子であるシオン。 王子という高貴な身分でありながら、彼は冷遇されている。なぜなら彼はオメガだからだ。 判断力もなく…
chikakumaco
オメガバースだし。ちょっと時代感は謎で、架空の国、架空の時代感なんだけど。 中世ヨーロッパの気分も少し。国の領土を争っていたり。 その為に政略結婚が行われたり。海賊がいたり。 冒険活劇的な要素もあったりして。中々の盛りだくさんな展開です。 貧国の王子、シオンはとても美しく聡明なのだけれど、Ω性に生まれたことで、 幼ない頃から王室では疎まれていた。 子供の頃から、大国への愛妾として差…