六芦かえでさんのレビュー一覧

約束 小説

可南さらさ  六芦かえで 

もう一度恋愛する

この作品、学園のシリーズものになるのですね。でも全然単発でOKでした。
高校時代を描いた「夏の章」
その後の再会を描いた「冬の章」の2部構成。

奔放な女優だった母親の私生児として生まれたために、他と交わらないようにして生きてきた高校生・吉井が、寮で同室になった二ノ宮と恋人関係になる話が「夏」
せっぱ詰る想いが盛り上るまでの高校生活の話のエンドはとても驚きの結末がありました。

そこ…

6

約束 小説

可南さらさ  六芦かえで 

ありきたりだけど切なくて甘い

記憶喪失モノでありきたりな展開なんですが、好きな気持ちが切なくて思わずウルって
きたりもするお話でしたね。
個人的にもしかしたら涙もろいのかもと思う所ではありますが・・・。

内容的には高校の同級生同士で同じ寮の同部屋の二人が主人公たちです。
受け様は男好きのスキャンダラスに塗れた三流女優の隠し子と言う事で幼い時から
いい加減な母親にさほど愛されず、更にその母親のせいでマスコミに追いか…

8

約束 小説

可南さらさ  六芦かえで 

記憶喪失・再会もの。

『告白』のスピンオフになりますが、単に同じ学園を舞台にしているという程度で(一応前作のキャラクターも冒頭のみ顔出し程度には出て来ますが)、前作を読まなくてもまったく支障ないです。わざわざ『スピンオフ』にする必要があったとも思えないくらいです。

可南さんは個人的に当たり外れが激しい(しかもハズレが圧倒的に多い)ので最近はほとんど買っていません。たまに新刊でよさそうだと思うものがあってもいつも迷…

10

ココロに咲く花 小説

絢谷りつこ  六芦かえで 

正直者のレベルをかなり超えてます

取りあえず甘い作品、攻め様のオーバーリアクションと外国人顔負けの口説き炸裂、
それを言っているのがホテルのマネージャーでいずれは支配人になる人物だと思うと
微妙な所ですが、ホテルのロビーで花の手入れをしている受け様を見た瞬間に一目ぼれ状態みたいになり、いきなり綺麗だ可憐だと言いながら、下手をすればセクハラと思える行動。

そんな攻め様に圧倒されつつも、苦手意識を持ってしまう受け様は、実は姉…

5

巫女はあやうい恋のとりこ 小説

柊平ハルモ  六芦かえで 

なんとも浅いな~。

柊平さん、決してキライじゃないし、結果的には作家買いに近い状態ではあるんですが(最近はほぼ外してるんですが、なんか思い切れずに惰性で買ってしまう・・・)、正直なところ好きな作品はホントに少ないんです。

初読みの『とまどいの行方』がものすごく好きで(いい・よくできた作品というより、単に非常に私好みだった。今でもしつこく読み返す)、過去作含め作家買いするようになったんですが、実際好みと言えるのは…

1

貴公子は恋を夢みる 小説

黒崎あつし  六芦かえで 

ぞっとした。

読みながらイライライライラ・・・こんなに気分が悪くなるのもそうはないと思うくらいどうしようもなかった。

とにかく、キャラクターの誰1人として共感も感情移入もできないし、魅力のカケラもなかったです。

それでも、天来(受)はその中ではまだマシな方でした。あくまでもマシな程度で、好みのタイプとはまったく違いますが、他のヤツに比べれば我慢できる範囲です。単に相対的な問題かもしれませんが。

2

はじめての恋わずらい 小説

間之あまの  六芦かえで 

これぞ王道BLファンタジー

リアルやシリアス、深い心理作品と、最近これがBLなのかと思えるほどの力作が
ちらほらお目見えしているが、今回のこの作品のように、絶対リアルにありえない
BL設定で激甘ブリの作品は逆の意味で大好きだったりします。
色々考えなくても、こんな受け様絶対ありえないけれど、何故かに二次元的に萌える(笑)
読み応えのある作品も良いけれど、この手の難しく考えないでありえないファンタジー
BL世界を気軽…

5

はじめての恋わずらい 小説

間之あまの  六芦かえで 

あま~いお話

初読みの作者さんです。古書店という点とイラストに惹かれて
購入しましたが、あま~い作品でした。
甘い溺愛系の作品は嫌いではありませんが、
ありきたりな設定が羅列されているように感じ、
あまりに特筆することのない作品に感じてしまいました。
あらすじを読んでしまえば、それ以上の驚きがあるようには
思えませんでした。

古書店を継いだ直史は、書店の常連である聡馬に助けられつつも、
書店…

4

河童の婿入り~千年の命、百年の恋~ 小説

加納邑  六芦かえで 

ホロリときました。

攻め様は千年の寿命ある河童。
刺激ある人間世界に1人で生きており、酒と女を堪能している高校生です。
受け様は余命10歳と宣告され明日生きられるかも分からない状態で休みがちではあるものの攻め様と同じ高校の生徒です。

少しでも身体にいい所へと家族で都会から地方の山間の町に引っ越し、攻め様と出会います。
受け様は残り少ない寿命の中で、初めてのキスやエッチ、友達、家族以外との外出、初恋と失恋な…

1

愛をなぞるマリアージュ 小説

柊平ハルモ  六芦かえで 

キラキラしたタイトルですが

「愛をなぞる」というタイトルがピッタリな作品でした。
愛を信じられなくなった攻の心を溶かす
健気だけれど芯の通った受の物語。
この受が、健気なだけだったら、こうも楽しめなかったと思います。

両親を亡くし、叔父夫婦に養ってもらっていた千郷は、
叔父夫婦の工場の窮地を救うため、
資産家である死んだ父親の実家に頼ることに。
しかし、父親の実家を継いだ当主・誠志郎は、
1カ月妻として、…

1
PAGE TOP