六芦かえでさんのレビュー一覧

真白に綴る愛しさは コミコミスタジオ特典SSカード はじめての看病 グッズ

凜のお返し

本品は『真白に綴る愛しさは』の コミコミ特製イラストカードで、表面
が文庫本カバーのカラーイラスト、裏面に番外SSが掲載されています。

SSは本編後、高槻が風邪をひくお話です。

高槻が風邪を引いた日。38度以上の熱は生まれて初めてという高槻に凜は
はりきって作った卵がゆをレンゲで差し出します。

嬉々とした凜に『あ~ん』を強要される前にと高槻はかゆをがつがつと
かきこみ、凜は…

2

真白に綴る愛しさは 小説

伊勢原ささら  六芦かえで 

少しづつ近寄っていく2人にうるうるです

今回は元商社マンのガラス工房職人と話せない元妻の弟のお話です。

攻様視点で元妻に押し付けられた弟がかけがえのない人になるまでと
受様視点で恋人同士になってからの後日談を収録。

攻様は10才の時に良心の経営していた町工場が不況の煽りで倒産し、
どん底の生活の果てに両親は心中を選び、残された攻様は貧乏な
生活には二度と戻りたくないと決意し、努力を重ねます。

一流の国立大出て総…

6

真白に綴る愛しさは 小説

伊勢原ささら  六芦かえで 

多幸感に包まれる

伊勢原先生の投稿作品を大幅改稿したお話とのこと。波長が合ったのかお話に入り込めて、良かったので萌2にしました。スカイラウンジのシーンは読み返して涙ぐんじゃったです。健気な子はそんなに好きではないはずだったのに。伊勢原先生の雰囲気ぴったりだなあと思う繊細なガラス細工のようなお話、攻め視点本編260P超+結ばれてから10日後の受け視点SS14P。

東京での商社勤めを辞め、長野のガラス工房に弟子入…

6

真白に綴る愛しさは 小説

伊勢原ささら  六芦かえで 

似たもの同士

思った事を上手く言葉に出来ない攻めと、幼少期からの虐待で言葉が話せなくなった受けが出会いゆっくりと愛を育てて行くお話でした。

都会でのエリートサラリーマンとして美しい妻も居た攻めは、他者と同調せず利己的な人間関係しか築かなかった為に上司の罠に落ちて失脚してしまいます。貧しい子ども時代から無理をして頑張っていましたが、付き物が落ちたように全てがどうでも良くなりました。
会社を辞め妻から離婚さ…

3

約束 小説

可南さらさ  六芦かえで 

甘く幸せな記憶が切なく辛い

評価は神寄りです。

お話は大きく2つに分けられました。
~夏の章~は高校時代編で、
~冬の章~は時を経て再会するとなっています。

可南さんの作品の健気受けがすごく好きなので
この作品も涙ダパダパ流しながら読み終えました。
特に後半の切なさが堪らない…。

目の前にいるのに、いない。
同じ人物なのに、まったくの別人。

そんな淋しさや苦悩が切々と語られ、
身を刻むよう…

2

真白に綴る愛しさは 小説

伊勢原ささら  六芦かえで 

季節感を感じる優しい物語

東京砂漠に疲れ果てた元エリートサラリーマン・高槻と、
彼のもとに預けられた心に傷を抱えた少年・凛の再生とリスタートの物語です。
とても優しくて穏やかな気持ちになれる作品で、
期限つきの関係が切なさをプラスしてくれます。

凛は17歳ですが、高校にも行っていません。
亡くなった母親の愛人に虐待されていた過去を持ち、
言葉を発することができなくなっています。
こう書くととても不幸な少年…

9

真白に綴る愛しさは 小説

伊勢原ささら  六芦かえで 

孤独だった心が、愛を知るまで(※地雷注意ですよ!!)

挫折を経て雪深い山奥で暮らす孤独な男と、深く傷つきすぎて自身の殻に閉じ籠ってしまった少年。
二人が移ろう季節の中で、ゆっくりゆっくりと心を通わせ、やがて本当の愛を知るまでー。
切なくもとても優しくてあたたかい、素敵なお話でした。

こう、二人の日常をひたすら丁寧に綴って行きと、派手な展開なんかは無いんですよね。
ただ、傷ついた心がゆっくり癒されて行く様だったり、二人の気持ちが少しずつ通い…

19

好きで好きで好きで 小説

高遠琉加  六芦かえで 

微かに感じるずるさと歯痒さ

2010年刊。
2004年刊行b-boyノベルズからの加筆新装版らしい。
高遠さんの小説って攻め受けの感情の掘り下げにぐっとくるものがある。
作者あとがきにある通り、受けの片思いをじっくり読める貴重な話だが、それぞれの未練の連鎖で最後まで読ませる引力はさすがだとは感じた。

苦しい胸の内の告白を受け入れてもらえず物別れしたまま、5年後に偶然に再会してしまった三浦と堂島。
しかも堂島は三…

1

きみを見つけに 小説

うえだ真由  六芦かえで 

身代わりものです

忘れられない元恋人の身代わりにしようとした攻め。
何もしらずに身代わりにされた受け。

いつ事実がバレてしまうのかというドキドキ&緊張感、そして両者どちらの気持ちも丁寧に描かれている構成で良かったです。

学生時代に付き合っていた恋人のことがどうしても忘れられない佳明(攻め)。
ある日、かつての恋人に瓜二つな遙斗(受け)を見つけて交際を申し込みます。

顔はそっくりなのに、性格がか…

3

優・等・生 小説

五百香ノエル  六芦かえで 

初期作品のようです

あとがきにあるように、初期に書かれた作品のようで、最初は少しもってまわったような書き方が気になります。

男子校の寮が舞台。先輩が好きだけどいいだせず、乙女チックな良が主人公。イケメンでモテモテの先輩は女子と付き合ったりしている。が、良の気持ちに気付き、あまり本気でなかった他校のマドンナと別れ、くっつくまでの話。

最初良の同室だった結城は、プレッシャーのため精神を病んでおり、良のストーカ…

0
PAGE TOP