陵クミコさんのレビュー一覧

夏雪 小説

真崎ひかる  陵クミコ 

『雪』CPの2年後。

『雨・雪』シリーズ・『雪』CP2作目です。

このシリーズに限らず真崎さんの、というより『王道』のパターンでしょうが、めでたく思いが通じてCPになったら当て馬の登場です。それ自体はまさにお約束の範囲ですし、うわぁというほどではないんですけどね。

佑真(受)に言い寄る当て馬・筒居は、完璧ないい人過ぎず、しつこ過ぎず(いえ、読んでて『しつこいよ』とは思いましたし、個人的にはまったく好みじ…

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慈雨 小説

真崎ひかる  陵クミコ 

『雨・雪』シリーズ・『雨』CP続編。

前作『白雨』が大好きでした。
続編のこちらでは、なんとか8年の別離を越えてまとまった2人のその後になります。前作ほどではないですが、結構好きですね。

どうしても『恋が成就した後』というのは、何もなければ単なるあまあまの日常になってしまうのでストーリーを動かすためにアレコレあるのはお約束なんですが、それにしても詰め込み過ぎで忙しかったです。

那智(受)の母親の再登場がいちばんの山か…

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白雨 小説

真崎ひかる  陵クミコ 

とても切ない再会もの。

これは真崎さんでもかなり好きな作品なんです。

それぞれリンクした『雨』『雪』シリーズですが、私は『雪』CPの方はそれほどでもないんですね。いえ、決してキライじゃないですが。でもこちらの『雨』CPは大好き。

再会ものです。高校時代に愛し合って、別れて、8年後に再会して・・・
この高校時代のストーリーで、そのままハッピーエンドって作品は結構ありがちなんじゃないかと思うんですが(あるいは…

1

淡雪 小説

真崎ひかる  陵クミコ 

『雨・雪』シリーズ1作目・『雪』CP。

このシリーズ、こちらのCPより『雨』CPのほうが好きなんです。こちらがダメとまでは言いませんが。

高校生同士(年下攻)のなんとも切ないラブストーリー・・・なんだけど、いろんなものを詰め込み過ぎて消化不良な感じがしました。

『雨』CPもてんこ盛りなところは同じなんですが、あちらよりなんというか『切なさ』の演出がわざとらしく感じてしまったんですよ。メロドラマ過ぎというのか。

こ…

1

眠り姫夜を歩く 小説

染井吉乃  陵クミコ 

あまり入り込めず

結構前なのですが、染井吉乃さんの「虹の入江」シリーズにはまり、
とても好きな作家さんなのですが、今回は、どうも
登場人物を好きになれず、設定もなんとも突拍子のないよいうに感じてしまい、
楽しむことができませんでした。

シリアスめなのですが、おとぎ話のような雰囲気もあって良いと思います。
高校生の光岡は、トラウマから夜あまり眠ることができず、
夜になると、昔会った少女を探すために、

3

指先がすれ違う 小説

小中大豆  陵クミコ 

もうちょっと早く素直になれていたら

最初読み始めた時はこれどうなるんだろう??と思ったけどうまく丸まってたと思う。
入社当初から同期の溝呂木が好きな小塚。
後輩が好きな溝呂木。
社員旅行で寝てる後輩にキスしてる所を見てしまい、口止めとして嫌がらせする。
ある日セフレとホテルを出た所を溝呂木に見られ、そのままホテルに連れ込まれて犯される。
そして逆に脅されるようになるが…。
小塚が性格悪いとは思わなかったです。
実は後輩…

2

眠り姫夜を歩く 小説

染井吉乃  陵クミコ 

初恋の相手を探し求めて

教師と生徒のお話なのですが、禁断ものかと思ったら意外な展開が待っている。
受け様は幼い日に出会った少女ともう1度逢いたくて毎夜朝方まで散歩といいながら
人探しをしている、それに過去に隣で眠っていた母親が突然いなくなった事がキッカケで
夜に眠れなくなってしまったトラウマもある。

眠れぬ日々を過ごしながら人探しをしていた受け様は中途採用で教科担任になった
教師の攻め様に徘徊していたところ…

4

こねこねこね 小説

早瀬亮  陵クミコ 

感覚は賢者の贈り物?

既刊『ザクザクザク』の続編で、前作を読んでなくても読めるような内容ですが、
やっぱり攻め様の大好きな赤い『あれ』のこともあるので合わせて読むと楽しさ倍増。

前作では攻め様のザクと受け様のザクを掛け合わせたようなタイトルでしたが、
今回のタイトルは攻め様のモデラーで使うパテを捏ねる『こねこねこね』と
攻め様が受け様に対して抱く願望の一端が掛け合わせてあるようなタイトルです。
前半の攻め…

5

おとなり 小説

月村奎  陵クミコ 

軽いお話過ぎるような・・・

読むタイミングを間違ったかな?とも思ったのですが、
ちょっとライトすぎるお話のように思いました。

友達カップルとケンカップル、お好みはどっち?
というのが帯の煽り文句だったのですが、
どちらのカプも、「ん!?」と思ってしまうカプだったことが、
我ながら切ないです。

この2カプは、お隣同士の家の兄同士、弟同士がカプなのですが、
2つの家の父親同士が、とても仲が悪い。
弟同士の…

1

愛情契約 小説

秋山みち花  陵クミコ 

結構シリアスめ

シリアスな展開のお話でした。
愛人ものは定期的に読みたくなるジャンルなのですが、
2人は一時期兄弟だったりと、
秋山さんらしい作品を読めたように思います。

大学院生の透里は、母親の入院により、経済状態が厳しくなったことから、
一時期弟だった海里にお金を工面してもらうために、会いに行く。
まだ幼い頃の透里と海里は、連れ子の再婚同士だったのですが、
兄ができたこと。弟ができたことを

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