夜光花さんのレビュー一覧

火曜日の狂夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

思い出の場所が二人を引っ張った?

新城の運命がどう落ち着くのかって発想・手段に驚いた1作目、バイオリニスト・紀ノ川の人物像に惹きつけられた2作目、3作目は…
ちなみに、『水曜日の悪夢』『金曜日の凶夢』はセットで読むのをお薦めするが、この話だけ気になった人はこれ一冊でも楽しめる仕様になっている。
前作に登場した新城、紀ノ川がチラリと顔出しするものの、今回の話には特に絡む事はない。

アルト公会堂の最後の演奏会を目前に、同じ日…

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金曜日の凶夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

紀ノ川よ、自身の耳の良さはいくら自慢してもOKだ!!

大抵のスピンオフ小説は前作からある程度独立した内容になっているから単独でも大丈夫なものが多いのだが、この小説の場合は先に『水曜日の悪夢』も読んでおいたほうがいいと思う。
本来の和成と真吾の運命、紀ノ川の将来が辻褄が合う部分が出てくるし、今回の予想外な展開もあっさり受け入れ易くなると思う。

何かしらの密命を受け紀ノ川に近付こうと画策する良麻。
先に前作を読んでいたので「この時代は」って一言…

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水曜日の悪夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

まさか、そっちの方向に引っ張られるとは!?

自分の場合、この小説は九割がた読んで真相が見えてきたところでようやく潜んでいた面白さに気付いたので、できる事ならばネタバレを見ていない状態で読んでもらうのをお薦めしたい。

見た目不愛想で取っつきにくい高校生×臨時の音楽教師。
真吾にバイオリンを教える立場の和成が年上受けとしても教師をしてもしっかりしていたので、彼をどうにかしたいという感情に流されていながらも、本来教師が持つ矜持は保たれてい…

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きつねに嫁入り -眷愛隷属- 小説

夜光花  笠井あゆみ 

なるほど、なるほど!なるほどね‼︎

前作から、有生の冷たい態度も慶次の鈍感さも、
どうしても引っかかって萌えなかったんですが、
今回はいきなり有生さんの初恋話からで、
すとんと納得させられました。

つまり前回からのアレは、
作者様の「嫌だ嫌だ」の、そういう無理やりプレイなんだなと認識!
そう思うと、前回程には拒否感は無く読めました。

そして、まち針たんの「二人はラブラブなんです〜v」な言葉もに、
今更ながら素…

6

眷愛隷属 -白狐と狢- 小説

夜光花  笠井あゆみ 

次に期待!

なんだろうなぁ……正直私は素直に萌えられなかった。

子狸の「ご主人たま〜」って言うのもアレだし、
信長、慶次兄弟が二十歳と十八というのも違和感。
慶次は感覚的に中学一年くらいに感じる。
いっそ、その(中一)年齢設定ならすんなり納得。
熱血といえばそうなのだろうけれど、悪く言えば幼稚な感じ。

何より有生が趣味じゃない。
かっこいいとは思うのだけれど、アレはないよなと。
無理や…

2

少年は神の花嫁になる 小説

夜光花  奈良千春 

お話、設定は神レベル!!

全巻読みました。
お話、設定はメッチャ面白かったです。神レベル。
しかしほんのたまーに文章が単調なところが気になり萌×2にさせて頂きます。一巻はそういうところはなかったですがね…
例えば「アーサーは~。アーサーは~。アーサーは~。」というね…細かくてすみません。

受けが子供を孕む話は避けていたのですが、気にならないくらいにお話は面白かったです。
アーサーが樹里に対してべた惚れになって…

1

薔薇の血族 小説

夜光花  奈良千春 

薔薇2作目 やっぱり怖い

イケメン二人からの溺愛3Pが大好き(とようやく気付いた)。大人買いはいいが、あまりに気になって一気読みしてしまった当作をGWに落ち着いて再読してます。夜光先生の書きっぷりって、私にはとても淡々と書いておられるように感じるのですが、ストーリーに劇的要素が多いのでちょうどいいのかもしれない。1巻でどひゃーな書き出しだったにも関わらず、それを乗り越え、なんとか高校は卒業しようと頑張る啓。当巻ではいよいよ…

0

七日間の囚人 小説

夜光花  あそう瑞穂 

謎の残り具合がちょうどいい

要(受)が主人公で、終盤までは要の視点のみで進んでいきます。

目を覚めると、勤め先のカフェのバイトである亮二と二人で白い部屋に閉じ込められている。
亮二は要に「男が好きだろ」と決めつけられ、誘われて跳ねのけたことがあります。
その亮二と真っ裸で閉じ込められたことに動揺しますが…という話です。

諸事情からゲイを嫌悪している要が、亮二に惹かれていく過程がお見事です。
そして抱かれてか…

4

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懐かしい10作品のちょこっとコミカライズ

小説Chara創刊10周年記念の小冊子。小説の一場面をコミカライズした10作品が載ってます。
このうち「DEAD LOCK」「二重連鎖」は連載されてコミックも出てますし、この小冊子から興味を持って購入した本もあったと思うとなんだか感慨深いものがあります。懐かしい!作品ごとにある「ツボ度チェック」も見事でした。

菱沢九月「年下の彼氏」漫画:穂波ゆきね
文庫114ページから。恋人となった二…

2

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イラストを元にしたショート12作品

いくつか抜粋しての感想です。

夜光花「甘い薬」 イラスト:松本テマリ
保健室でもらう薬に中毒になっていく様子を見せる高校生と、保険教諭の話。危険な薬と思わせておきながら…というオチが良いなと思いました。

かわい有美子「恋愛嗜好論」 イラスト:円陣闇丸
攻×攻というテーマどおりのイケメン二人のイラスト。ストーリーが進むごとに二人の関係性が明らかになっていくのが楽しくてニヤけた作品です…

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