夜光花さんのレビュー一覧

灼熱を呼べ 小説

夜光花  ひたき 

ミステリと恋愛の絡め方

夜光花さんの作品で、現時点ではこれが一番サスペンス要素と恋愛との絡み具合の出来が良いんじゃないでしょうか。あ、ファンタジー要素有りは抜いて、ですが。

冒頭は夜の高校に竜治[攻]が友人と共に忍び込むシーンから始まります。
そこが裕也[受]との真の出会いと言っても良く全体を通しても意味のあるシーンなのでちょっとじっくり読んでおいた方がいいかも。
裕也が地味系メガネ受で職業が調律師というのも好…

2

天涯の佳人 小説

夜光花  DUO BRAND. 

夜光先生の?

好きな夜光先生の作品なのに、積読本の中からやっと手に取りました。
・・と、既読作とは随分と色が違う風なのにちょっとびっくりしてしまった!

心も体も実年より幼い主人公の達央は、津軽三味線の重鎮の祖父を師事し勤しんできた。
その祖父亡き後、世話になった人を通して出演したコンクールで失敗はしたものの、主催者の浅井にその才能を認められる。
借金で失踪中の父以外家族の無くなった達央は、父からのハ…

3

リアルライフゲーム 小説

夜光花  海老原由里 

設定はトンチキ

人生ゲームっぽなボードゲームなんですが、止まったコマに書いてる内容を本当にやらなきゃいけないというまさにリアルライフゲーム!それを友人4人がやるというちょいトンチキ設定なストーリー。
コマ指示の内容も高い絵画を買え位はまだ可愛いもので、未開発の国に学校を建てろとかも出てきちゃうんですが、実際に建てちゃうんだからにんともかんとも。
コマ命令の指定をこなすまでゲームが中断するので、その間に4人のそ…

5

姦淫の花 小説

夜光花  水名瀬雅良 

執着エロエロ兄の絶倫プレイ!

前作『堕ちる花』の続編。読んできました!!!
皆さまと同じになりますが…エロいっ!!!とんでもなくエロエロですw
引き続きサスペンス臭漂う世界観の中、尚吾(兄)と誠(弟)の恋模様も描かれていきます。

今巻は前巻で弟への想いを遂げた尚吾の執着心が猛烈に育っていきます。
コントロールが難しいほど、誠への独占欲に苛まれる尚吾。
病み傾向なキャラだなーと思ってましたが、2巻ではヤンデレ確定。…

2

堕ちる花 小説

夜光花  水名瀬雅良 

独特の仄暗い世界観

なんとも言えない…日本のホラー映画のような雰囲気を感じながら読み進めた本です。
夜光花先生の作品の匂いは、やはり独特に香ります。
ミステリーというより、この作品はホラーっぽい匂いでした。なにせBLに沼が出てくるという!
少し寒さを感じる展開の中に、対比するような熱く濃厚なエチシーン。
毎度普段BL作品では感じることのない感覚を呼び覚ましてくれる夜光先生です。

村の謎を引きずりつつ、誠…

4

愛を乞う 小説

夜光花  榎本 

最悪の出会いから

あらすじ読んでこれはどんな凄い陵辱物なのか~!!と思っちゃったんですが意外といっちゃ何ですが最初の設定自体はハードですが、恋愛内容はなかなかゆっくりじっくり純愛してます。

男の子なら子供が出来てやっかいな事にならないからと息子に性処理用に子供を買う一輝の父、息子がどんな目に合うか知りながらも金の為に子供を売る春也の両親。
そんな胸くそ悪くなりそうなシーンから話は始まります。

春也に対…

1

薔薇の血族 小説

夜光花  奈良千春 

まだまだ気になるこの続きv

吸血ゾンビ?なる魔の者が登場して薔薇騎士団と闘う。
そのアクションシーン満載の作品は2巻に入り、何やら主人公・相馬啓の血筋の謎もほのめかされ、また不死者(アンデッド)のトップのアダムもいよいよ登場して、更にヒートアップしてまいりました。
そして何より、1巻目ではラブがまだ見えなかったのですが、この巻で動きがv
啓の薔薇騎士としての能力は、本当の相手としかしなければ、性交をすると弱まるとか消え…

2

堕ちる花 小説

夜光花  水名瀬雅良 

初読みでした

夜光先生は私にとって初読み。
異母兄弟物です。実は兄弟物って背徳感が強すぎて辛いので私はイマイチなのですが、これはサスペンス要素が強く、その分LOVEの部分が少なかったからか、そして誠(弟)の天真爛漫さもあいまって、背徳感がそれほどは無かったです。
兄は最初に弟とそうなってしまったことを悔やみ避けるのですがそういった意味では兄の方が背徳感に悩むタイプだと思います。

章ごとのタイトルの単語…

3

束縛の呪文 小説

夜光花  香坂あきほ 

夫婦喧嘩は犬も食わないと思います

高校時代からの恋人であるはずの義隆と喬一の、俳優とカメラマンになってからも続く恋の駆け引き(?)のお話でした。

いい男で俺様で、よくモテて飽きっぽくて、知らないうちに俳優になっていた義隆。高卒と同時に義隆に告げずに渡仏し、時々帰国してはスルリスルリと義隆の腕から逃げてばかりいる喬一。
初めのうちは単に、美人でしたたかな喬一(受)に手のひらの上で転がされている、俺様な割に間抜けな義隆(攻)の…

2

夜を閉じ込めた館 小説

夜光花  小山宗祐 

舞台がいかにも

夜光花さんの中では一番ミステリーっぽい作品だと思います。
BL要素部分を取ってしまえばミステリー短編集に収録されていてもおかしくない位にミステリーしてます。
といってもBL要素+ミステリーだからたまらん訳ですが!ばふー!

智洋[受]はドールハウス職人としてずっと仕事場に閉じ籠もっていても平気な人見知りで他人との接触はあまり好きではないタイプです。彼が幼い頃にその別荘に居た事があるという印…

3
PAGE TOP