夜光花さんのレビュー一覧

鬼花異聞 小説

夜光花  水名瀬雅良 

次巻への助走。

前シリーズと同じ世界観ということですが、私にはちょっと遠めに感じた番外編。
時間軸は【堕ちる花】より前とのこと。

幼少期に神隠しにあって【まっさらな赤ん坊】の心となり帰ってきた兄:泰正の純粋さを魅力ととるか、もどかしさを感じるかは読み手次第だと思うので評価は分かれるかな、と思います。

ちなみに私は後者(笑)

兄が真っ白なので【禁忌】に囚われるのは弟:衛だけなんです。
根が真面目だからか、すっ…

4

鬼花異聞 小説

夜光花  水名瀬雅良 

仄かなスピンオフ感

花シリーズの番外編と言うか、仄かに感じるスピンオフ感のある作品で
花シリーズと同じ世界観を持っているけれど、こちらはどちらかと言うとほのぼのです。
それは受け様の天真爛漫な性格が前面に出ていて、禁忌のきの字も無い感じ。
強いて言うなら天使か神の子、作品では山神の子なんて表現されているけれど、
これが1番当てはまる、流石夜光先生と言う感じの作品。

花シリーズで、出てくる尚吾ママの身代り…

3

サクラ咲ク 小説

夜光花 

花吹雪せんぱーーーい!?

イラストのないカバー、箔押しの題字、もちろん中にイラストは一切なく。
そっか、、、『忘れないでいてくれ』のスピンオフ、そう朝南かつみさんへの追悼の意味もあったのですね(涙)
読んでいる間、自分で勝手に頭の中で朝南イラストを想像して、きっとこのシーンにはこんなイラスト、主人公たちはこんな、あの人たちは・・・とそんな空想も働かせて読みました。

前作はサイコメトラーの清涼と刑事の秦野が主人公で…

9

サクラ咲ク 小説

夜光花 

失われた過去を取り戻す

「忘れないでいてくれ」のスピンオフ、イラストが無いから、朝南かつみ先生の
イラストを思い出しながら読むと感慨深いものがありました。
「忘れないでいてくれ」の人の記憶を消す事が出来る守屋清涼の悲しい記憶を消した人物
前作では名前だけの登場だった催眠術を使う花吹雪先輩がいよいよ姿を現します。
気になる存在だったので印象に残っていたのですが、今回は主役です。
そして受け様は前作の受けで、能力者…

11

鬼花異聞 小説

夜光花  水名瀬雅良 

ファンタジー多め

もう一つの花シリーズということで、堕ちる花シリーズのスプンオフです。
名前から想像できたように鬼沢村の隣村のお話し。
スピンオフで兄弟ものとはいえ、前作とは全く違った兄弟なので、あくまで別物として読んだ方がよいかもしれません。
特に主人公の受け様に対しては、好みが分かれると思います。(作者さん自らあとがきに書いてました。)
前作の花シリーズはサスペンス色が強かったと思うのですが、今作はファ…

5

君を殺した夜 小説

夜光花  小山田あみ 

攻めの思いが重い!(好きです!)

それぞれのキャラクターに共感する部分がありました。
特に主人公の幸也(受け)の屈折した気持ちは、苦しくなる程、伝わってきます。

昔は助けてやる位に思っていた泣き虫?な聡(攻め)が、勉強でも体力的にも自分を抜き、周囲から比べられる度、劣等感が重なって、聡に対して優しく接することが出来ない。
離れたくても「幸也が好きだ・・・」と付いてきたり、尊敬していた父親の口からは「聡くんは良く出来た子だ…

4

火曜日の狂夢 小説

夜光花  稲荷家房之介 

素敵な人に性別は関係ない

充と大智は互いに尊敬し、惹かれあってる感じがしました。楽器の上手い人って性別関係なく素敵だから、憧れが恋愛感情になっていくのもわかります。恋になる前ですが、大智の気持ちを知りつつ充はドライでした。奏者として尊敬し好意をもっている相手だから嫌悪感を抱かなっかったんじゃないのかな。

素人に楽器をかすと悪くなるというエピソードもリアルでした。自分の楽器は家族みたいなもの、触らせたくない気持ちとか共…

1

蒼穹の剣士と漆黒の騎士 小説

夜光花  山岸ほくと 

普通にファンタジー作品として楽しめる

ファンタジー作品にBLが含まれるような内容でおもしろかったです。
夜光先生は文章がうまいので世界観に自然に入り込めます。
また、現実社会と世界観は違っても問題があるのはどこの世界でも一緒というか、陰謀があったり、王の不況を買ってはいけないだとか、他民族とうまくやっていく為のノウハウだったり、そういう所は同じなのでスッと内容を把握する事が出来ました。

今回の受は鳥人です。人間の容姿に鳥の羽…

4

君を殺した夜 小説

夜光花  小山田あみ 

苦しいほど 壊れるほど 愛してる

設定と構成が素晴らしすぎる。
作中に出てくるキャラと脇役全員きっちり役割を果した。

執着攻めお好きな方にとってはたまらない一作。
「好きになってくれないのが分かったから、別に死んでもいい、一生お前を縛ることができるならーー」
自分を追い詰めて、受けさまを追い詰めて、報われないと分かっていても、この病的なほどの想いを諦められない。
攻めさまは狂おしいほど、祈って、求めて、ただただ、受け…

8

ラブシッター 小説

夜光花  周防佑未 

夜光さんにしては異色?

夜光さんの小説が好きで
いつもちょっと不思議な事があったり、
一ひねり、二ひねりあるという印象なんですが、
今回のラブシッターは結構ストレートな恋愛小説でした。

ご本人もあとがきで言っておられますが、犬が途中で話し出すとかなかったです。(笑)
陽斗が不思議といろいろなところで捨て動物と出会ってしまうという事だったので、最初はソッチ系かと思ったのですが・・・

椚はなんとも分かりや…

4
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