木原音瀬さんのレビュー一覧

鈍色の華 小説

木原音瀬  ZAKK 

一度知った蜜の味にとらわれる男たち

しなびかかった蕾を咲かせてみたらとんでもない毒華だった…!
攻めのひとり・ヒューイの慧眼に恐れ入る。
ハイスペックな男たちが、冴えない男に翻弄されていくさまにスッとしたり、ゾクゾクしたり。


鶴谷は40代後半にも関わらず白髪の目立つくたびれた感じのする男。
そんな鶴谷がなぜか提携先の重役、ヒューイとダンに見初められる。
会社のため彼らに体を使った接待をしてくれ、と社長に命じられ…

18

鈍色の華 小説

木原音瀬  ZAKK 

毒花は必ずしも美しくはない

どんな花にも毒がある
それはたとえば、枯れかけの花でも 日陰に咲く花でも



他の方もおっしゃっていましたが、作品全体に毒の雰囲気が漂っています。

鶴谷と佐川
ふたりの男が雌に落ちていく様が、まるで自らの毒で首がしまっていく花のよう

そして
兎河とダン
気づかぬうちに、花の毒がまわり中毒になっていく


個人的には佐川がダンの女になっていく様が好きです。
計算…

12

薔薇色の人生 小説

木原音瀬  ヤマシタトモコ 

タイトルは捉え方次第かな

木原作品の飴と鞭マジック!

今作も上げられドン底まで落とされ、その後上げられたと思ったらまた落とされかけて。

なんか木原さんに調教されてる気分…
いえ、それが寧ろ快感で気付けば6作目なの
ですが(笑)


*以下超ネタバレあらすじ感想です。


6年前のモモちゃん…本当にダメダメで大変でした。
「絶望的」ってこの時のモモちゃんの為に出来た言葉じゃないかってくらい。

4

鈍色の華 小説

木原音瀬  ZAKK 

ファムファタール

木原 さんにしてはあまあまと言っていいのかなと思いました
普段がどれほどクズ人間ばっかりなのかと・・・
遅咲きの魔性、欲望に淡々と忠実な鶴谷がもうすごいです
体温低そうで未亡人で、ほんと旦那の葬式の夜に仏壇の前で押し倒されざるを得ない、みたいな人外の色気です
ヤバい
ダンと佐川はまあ鶴谷に比べたら普通です
佐川は通常運行なゲスですし自業自得ですし
でも、まあ収まってよかったね

10

片思い 小説

木原音瀬  伊東七つ生 

木原作品にしてはソフト……いやいや結構、毒があります

電子書籍で読了。挿絵有り。
そもそも「片思い」と「あのひと」の二冊を一冊にして改稿し、書き下ろしを加えた出版だった様ですが、電子では前編・後編の二冊で販売されています。
前編は「片思い」「恋は盲目」の二編で三笠と吉本のお話。後編は「あのひと」「それから」の二編は松下と門脇のお話で、三笠・吉本・門脇の三人が出てくる「同窓会」と松下・門脇の「おかえり」の後日談二編という、旧版に近い形になっています…

3

「鈍色の華」ビーボーイ応援店特典書き下ろし小説ペーパー グッズ

愛、あります

本編はあまさが無く、あまあま好きには少々物足りなかったんですが、こちらのペーパーで糖分補給させて頂きました!
これから買う方は是非ペーパー付きをオススメしたいです。
以下、ネタバレ絡んだ感想を…。

ダンの重い愛情が一方通行じゃなかった事にホッとしました。
浮気チェックのために覗いてたインスタで、まさか佐川の自分への愛が垣間見れるとはおもってなかったダンの喜びっぷりが可愛いです。

4

鈍色の華 小説

木原音瀬  ZAKK 

エロい>痛い

表題作と続編、そして表題作に登場してた攻めの一人でもあるダンと彼の会社社員とのお話がありました。

『鈍色の華』『鈍色の果実』
白髪が目立つ冴えない鶴谷が、取引先のダンとヒューイによって淫乱な性を目覚めさせます。
そしてその鶴谷の魔性さは自社の社長をも…。
初っ端から羞恥プレイ・言葉攻め・男体盛り・尿道攻め、とやられる鶴谷が不憫でした。
こんな可哀想な目にあう鶴谷がまさか秘めた物を持っ…

5

秘密(文庫) 小説

木原音瀬  たえ 

解説も含めて「神」

講談社文庫版では、伏見憲明の解説がついている。
それがまた素晴らしい。
買うときは、講談社文庫版をオススメします。

7

さようなら、と君は手を振った 小説

木原音瀬  深井結己 

神と中立はんぶんこかも…


啓介はいったい誠一のどこがいいだろう…と思いました(汗)。見栄っ張りで、わがままで、優しくもないし、機嫌が悪かったら暴力も振るったりするし…とにかくこの攻めは最悪で最低な人間でした。正直読みながら「タイトル通りの終わりが欲しかった」と思いました。だから前半読み終えてめちゃくちゃすっきりした!(笑)
でも後半読んでるとやっぱりちょっとモヤモヤするというか…。妻が急に離婚すると切り出すのが少…

4

鈍色の華 小説

木原音瀬  ZAKK 

痛くはないが、甘くもない

久しぶりの木原先生。
清々しいくらいにエロばっかりで愛がない。
愛しているのに報われない。
愛はないけど肉欲で離れられない。
打算で始めたはずなのに逃れそこなう。
表題作と続編とで、中年のさえないおっさん(魔性の受け)と金髪と茶髪のアメリカ人、日本の若いやり手社長、そして外資系会社のサラリーマンの、5人の男が登場するが、果たして一番の幸せを手に入れたのは、この中の誰だったんだろう。
最…

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