木原音瀬さんのレビュー一覧

ROSE GARDEN -ローズガーデン(1) 小説

木原音瀬  禾田みちる 

天使と悪魔と人間。その違いはどこにあるのか?

読む前はファンタジー好きだし、読みやすいかな~と軽い気分で手に取ったのですが、とても心に残る作品でした。個人的に2冊セットで(特に2巻が)神の中の神です。挿絵もとても綺麗で幻想的な異国の世界にぴったりで、好きです。

--(以下ネタバレと感想が含まれます)--
1巻は主にウォーレンの過去とカイルとの出会いの話です。

祖母とケンカをした男の子スネアは、魔物が住んでいるという森に飛び込んで…

5

月に笑う 上 小説

木原音瀬  梨とりこ 

上下まとめての感想です

木原さんの作品なのに、これは痛くない!
そう思ってしまう私は立派な木原ジャンキーかもしれません。
辛いだけのお話ではなく、くすっと笑えたりほっこりする箇所もある。
そういった意味では、「こどもの瞳」「薔薇色の人生」なんかとひと括りにしたいなと。

中2の路彦は、同級生から夜の公園で激しい暴行を受けているところを、4つ年上のチンピラの信二に助けられる。
そんな出会いから10年間にわたる二…

9

夜をわたる月の船 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

どし-ん…

木原さんの作品を読むぞ。読む。読むんだからね。と覚悟して読み始め、ものの5ページで決心は挫けそうになりました。体調も万全だったのに。
約1年半振りに読む木原作品ってのもあると思う。
いくら覚悟はしてても、そうだ、こういう感じだわよ。と、忘れてる部分も多かったですもの。
パンチが重くて、喰らったときにも相当な衝撃があるのに、あとからまたじわじわボディブローのように効いてきて、どうしようもないで…

10

ROSE GARDEN -ローズガーデン(2) 小説

木原音瀬  禾田みちる 

1,2まとめての感想です

たまたまでしょうが、木原作品の英語のタイトルの作品は、苦手だと気づきました。
この天使は・・・いや、正直参りましたよ。
木原さんお馴染みの、好きになれる要素皆無のキャラが、この天使カイルなんだもの。
ここまで傲慢で利己的で甘え腐ったカイルのいったいぜんたいどこがいいのさーウォーレン!という自分の叫びも、また毎度お馴染み。
でも、叫びながらもどこかうっとりしてる自分が怖い。
真っ向からのフ…

4

LOVE HOTEL キャッスルマンゴー 2 特典ペーパー グッズ

ツンデレって良いものですね!

十亀がこんな風に言葉責めするのは
そりゃそうかと納得なんですが
(今回のはわざとなんですけども、普段しててもおかしくは無いw)
思いの外、万がデレて可愛い!!

「言いたくない」なんて言いながら
結局は素直に恥ずかしい言葉を言っちゃうとか、
最後「好き」って呟いてくれちゃったりとか。
「もう一回、普通にするか?」に
「うん」と言って自分からキスしたりとか!!
もう、十亀に惚れて…

3

POLLINATION 小説

木原音瀬  金ひかる 

いちばん痛いかも

『FLOWER』で叩きのめされ、救いがあると信じで読んだこちら。
ところがこれがまた、読めるのか最後まで??と自問の連続。
・・・読めましたけどもね。辛かった。
BLなのに読んでてしんどい。それでも作品として面白くて途中で投げ出すことなどできない。
辛いばっかで幸せはどこにもないのにやっぱ読んじゃう。なんだこれ、何スパイラル?(´Д`)
人ではないとワタシが烙印を押した谷脇が、自閉症の…

7

FLOWER 小説

木原音瀬  金ひかる 

救いがなくてびっくり

どうしよう、また1ナノも好きになれない人物の登場だよの、木原本。
最後まで心が交差しないままで終わってしまい、えーなにーこの話~~~!と、呆然としてしまいました。
なにが伝えたいのか、けっこう必死に考え、掴めないままにPOLLINATIONへ。
きっとここに答えがあるのかもと一縷の望みをかけて・・・。

0

WEED 小説

木原音瀬  金ひかる 

痛いったらない

なんとなく、そこはかとなく、痛さを予感して手にしないままで、よーし読んでみっか!と体調万全日を狙って。
最近だんだんと嗅ぎわけができるようになってきたな~木原本のイタイ匂い。
何しろ最初からレイプ。もうどうしようかと(笑)
でもお話が面白くてやめることができないってのが、すごいとこです。
しかし、いくらエリート医師で地位も名誉もあるんかしらんけど、それはないだろうという人間性の若宮と谷脇。…

1

COLD FEVER 小説

木原音瀬  祭河ななを 

3部作まとめての感想です

痛い痛いとは聞いておりましたが、はて?全然じゃん。と思ったのは『COLD LIGHT』まで。
ここで終わりでいいじゃないか!幸せなお話で美しくまとまって、これでいいじゃん!
でも3部作。
私も2巻で読むのを終わらせとくかどうか、けっこう葛藤がありました。
ところが『~LIGHT』のあとがきで、まず『~FEVER』の内容を書きたかったから、前2作があるというようなことを書かれておりましてねえ…

7

こどもの瞳 小説

木原音瀬  街子マドカ 

感動した!

2話収録されてますが、どちらもラスト・・・けっこう泣けました。
就職したての頃、貧乏で生活が困難な時期があったもので・・・や、ワタシの話ですスミマセン。
そのトラウマがあり、どうも貧乏ネタは読むのがものすごく辛いので、今回もアチャー(ノД`)と思っていましたが、生活苦から抜け出せた主人公岬にホッと胸をなでおろし、そこからの展開がまた面白くて、ぐぐいっと引き込まれて一気読みでした。

子供の…

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