木原音瀬さんのレビュー一覧

COLD FEVER(新装版) 小説

木原音瀬  祭河ななを 

どうしていいかわからなくなる

木原先生の作品はすべて読ませていただいておりますが、本作が1番心に残っています。

この作品を読んだ多くの読者さんは「痛い」とおっしゃいます。
私も心が痛かったです。ですが、痛みよりも「どうしていいかわからない恐怖」をより強く感じました。
暴風吹き荒れる台風の最中、外に出されたような気持ちです。
透や藤島さんと一緒に嵐の中に放り込まれてぐるぐる回されたような、もう何が何だかわからないとい…

0

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

二人の行く末は、地獄?

このFRAGILEは、ちるライブで木原音瀬先生の特集をしていたとき、白米さんが紹介していました。とても興味唆られるプレゼンだったので、購入して読んでみることにしました。

うまく言葉にできないのですが……もう色々しんどい、やばい、って感じです。

〜以下、ネタバレあります〜






  

ぶっちゃけると、前半部分(監禁、ドックフード生活、暴力)などは全く平気だったの…

2

箱の中(文庫版) 小説

木原音瀬 

最高です!

BL小説の中でベスト3に入る神作品です!

お恥ずかしいのですが、BLは、
漫画ばかり読んでおりましたが、この本に出会い、
BL小説の奥深さと、面白さを知り
BL小説にはまるきっかけになりました。

実在するのでは?と思うような
リアルな人物描写と、心の描写の数々に
圧倒されました。

不器用な攻めによる
受けへの並々ならない愛情とその表現の仕方が
胸を打ちます。

1

秘密(文庫) 小説

木原音瀬  たえ 

やはり止まらなかった

大変遅ればせながら、『箱の中』を拝読したのは最近のこと。
そこからは木原作品にどっぷり浸かり、数作品を経て今作を拝読しました。
当たり前ですが、どの作品も素晴らしさに唸りました。
ここまで書くのか…と。

今作も読みだしたら止まらなくなってしまうことはわかっていましたが、やはりそうでした。

木原作品を読むたびに、容赦がない、といつも思います。
サラッと読み流す事ができずに没頭する…

3

アオイトリ 小説

木原音瀬  峰島なわこ 

紆余曲折を経て手に入れた青い鳥

再読したのでレビューします。
木原先生は「箱の中・檻の外」「美しいこと」「FRAGILE」など、数作品拝読しています。本作は評価が高く、試し読みも面白かったので読みました。

こちら3章に分かれています。

【アオイトリ】
受けの河内(Ω)視点のお話。
オメガバースの小説は初めて読んだのですが、さすが漫画よりも設定が詳細でわかりやすいです。
とにかくこの章は、これでもか!って言うく…

3

捜し物屋まやま 小説

木原音瀬  穂積 

1巻を再読し、改めて白雄の執着を思い知りました

3巻を読んでいるときに、とにかく1巻を再読したくてたまらなくなりました。
白雄の和樹への執着について、どの程度本人が自覚しているのかを確かめたかったのです。
1巻を再読して分かったことは、もうそれは遙か昔からずっと、きちんと自覚をしていた、ということでした。
そおかあああー、と深く納得するに至りました。
白雄が実母と和樹を比べて和樹をとった時に、こんな大事なことを私は見逃していたのかと自分…

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吸血鬼と愉快な仲間たち 4 コミック

羅川真里茂  木原音瀬 

蝙蝠カワイイ!

木原音瀬先生の原作小説は未読です。
さすがですと言わざるをえないストーリー。一気に読んでしまった。
ぜんぜんまだBL未満なのにこんなに尊いキスシーンはじめて見たってくらい良かった。(実際は口に滲んだ血を舐めてるシーンなんですが)
そしてそして半吸血鬼の攻めアルベルトの蝙蝠姿が可愛すぎるんですよ〜〜!人間姿バージョンの時はスーパーイケメンなのに外国人ならではのカタコト日本語が萌える。これはずる…

2

捜し物屋まやま 3 小説

木原音瀬  穂積 

一般のレーベルかつ非BLにしてこのクソデカ感情

シリーズ3冊目ともなればキャラクターも立っているし、内容的に延々続けられそうでもあるので、完結と聞いて意外に思いました。
2巻のメインは光と光のママの事件でしたが、3巻はそのことも絡めての白雄のルーツ。そして芽衣子がたくさん活躍しました。
軽重や陰陽のバランスが良くて読みやすく、謎解き含み、不思議能力含みで、楽しかったです。
私は酷薄かつ俯瞰的な白雄視点がとても好きで、作品の白と黒のバランス…

3

さようなら、と君は手を振った コミック

木原音瀬  深井結己 

切ない 

誠一ザマアの展開。
男女の恋愛だって、想うようにはいかない事もあるし、
まして、同性同士の恋愛なら 
啓介のように自分の気持ちに蓋をする別れは多いと思う

二人は従弟。
芦屋誠一:着飾ることに価値を置く雄鶏男 
生き方は勝手、その場のムード次第の自己本位。

氷見啓介:旅館の跡取り息子 
近眼 心優しい美貌の男子


誠一は、美貌の啓介を無理やり犯す。
そして「高校を卒…

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捜し物屋まやま 3 小説

木原音瀬  穂積 

寸止めBL

いや〜〜、、このシリーズ大好きだったから完結って寂しい。
続きはぜひBLレーベルでお願いしたいです!!!

全体としてはちゃんと一般文芸なのですがw、白雄と和樹の関係性は、いつもの木原レーベルの極北BLなのよ!!っていうところがとても好きでした。そして萌えました…。このふたりのやまなし、オチなし、いみなしをもっと読みたい欲求があとからあとから押し寄せ、、寸止めBLだわ~と思ったのでした。

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