木原音瀬さんのレビュー一覧

Borderline 小説

木原音瀬  小野浜こわし 

やっぱり、神だった

電子書籍版を購入。
神評価です。さすがです。

本作の一部については、合同誌で読了していました。
それは、実力派3人の作家様がフタナリというテーマで描いたもので、読み応えのあるものだったのですが、この作品だけ中途半端感が半端なく、イマイチとレビューさせて頂きました。
いつもの木原節がなく、単に企画だけで触りを描いただけにとどまっており、まったくパンチがきいておらず、ガッカリしたのですが、…

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NOW HERE 小説

木原音瀬  鈴木ツタ 

あはは、と思う…

木原音瀬さんの作品ですが、痛いとか胃がキリキリするとか、そういうのじゃないです。し、しかしコレは…めちゃくちゃ普通、普通だけど普通じゃない。
なんじゃそりゃ、ですが、この受けのオジサン、おじさんなんです。BL小説に出てくる場合「オジサマ」なはずなんです(笑)
決して社長でも士業でも医者でも大富豪でも、そして組長でもない!

仁賀奈は51歳の経理部部長。いやぁ、自分より歳下なんですが!確かに…

0

Borderline 小説

木原音瀬  小野浜こわし 

これもファンタジーなのか?

最初に、この作品も痛くは無いです。いや、現実と照らし合わせて想像を広げると別の意味で痛いかも知れないけれど。

いや、受けのジャック、好みなんですよ。男らしい受けって好物だし。雄だけど受け。。。そしてオッサン。。。垂涎。

ですが、BL小説って幅広いよね、と思わせる仕掛けとファンタジーで逃げ切る木原音瀬さん(笑)
私はファンタジーってもっとふわふわ、綺麗とかカワイイとかだと思ってましたけ…

6

箱の中(文庫版) 小説

木原音瀬 

神! BLとは

木原音瀬先生、初読みの作品です。

全体的に物語としての完成度が高く、豚箱から始まるストーリーは惹かれるものがあり、読んでいる手が止まらない程面白かったです。
全体的に暗い作品でしたが、そのダークさに垣間見える喜多川の愛や執着心は純粋ながらも怖いものがありました。
自分的、箱の中と詐欺師編の話がしっかりしていて好きです。
檻の外は少し早足だった印象があり、穂花殺害事件は少しこじつけ感があ…

2

月に笑う 下 小説

木原音瀬  梨とりこ 

上下巻の感想です

最初、学生モノかな…とおもいましたが。
足掛け十年以上。路彦と山田の関係が変化しながら最後、エンディングに向かっていくまで一気に読み進められるのは、さすが木原音瀬さんです。

いじめられっ子で、良いとこの坊ちゃん的な路彦ですが、山田と出会ったことから自分で立つ、というのか自立というのか、そういう気持ちを持ち始めたような気がします。きっかけは窓から飛んだ人の死を目にしたこともあったでしょうが、…

1

Borderline 小説

木原音瀬  小野浜こわし 

ムンムン強強受と恋する棒

同人誌版はkindle unlimitedで読んでいましたが、改めて表紙を見てこちらを少し読んだだけで「ああ〜〜〜」と心の中でのたうち回るような濃厚な世界観でした。
敵国からの拷問で女性器(に似た植物作用)をはめ込まれた軍人ジャック。このパワー設定に頼り切らない、ガレとの温度差ある会話とシリアス(ヘンテコあり)脱走劇。面白かった〜〜!
文章のムンとした熱気が暑い日にピッタリ。台詞の端々から伝わ…

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黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

子供が出来、父性が生まれて、ダメ男が健全に幸せになるお話

よかったですー。
本書は3本立てになっていて、幼馴染みの勇(ノンケ)に子供の頃からずっと片思いをしている邦彦のお話「黄色いダイアモンド」(過去作)と、勇の息子・俊一が中学一年生の時の、彼をとりまく同級生や勇との関係を丁寧に描いた「歯が痛い」(書き下ろし・過去作に加筆修正)、中学生の時から俊一に恋をしている悠生のお話「十年愛」(書き下ろし) という構成になっています。

まず、勇のことから語ら…

2

黄色いダイアモンド 小説

木原音瀬  鳩屋タマ 

カナリーダイヤ

黄色いダイア=カナリーダイヤモンド。
  イエローダイヤモンド:
  ≪希望≫を象徴するパワーストーン。心を明るくして、前向きに生きるパワーを与える

粗筋に、共感できる部分は少なかった。
幼馴染の勇への気持ちは、憧れでもなく、恋愛だと気づいた邦彦
勇が結婚して、子供が生まれて、妻と死別。

勇が他人と恋をして幸せになる・・
勇に踏まれる足下の支え石でも良いと満足する邦彦。
励…

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Borderline 小説

木原音瀬  小野浜こわし 

発想がすごい

面白かったです。しかも後味が良い。メリバっぽいのも多い木原さんにしては安心のラストでした。木原作品に興味はあるけど痛い怖い後味悪いかも?と二の足を踏んでる方にもおすすめしたい。

何がすごいって帯にも書いてるから言っちゃうけど、ふた◯◯設定。よくあるような中性的な受けでなく見た目も中身も立派なおっさんの強強受け。挿絵イラストがこんなにピッタリハマる話も珍しいです。素敵でした。ふた◯◯と言うより…

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Borderline 小説

木原音瀬  小野浜こわし 

相変わらず色々考えさせてくださるなぁ

いやー、みなさんのレビューが大層面白いですね。
こんな風に感想が多様にばらけるのも木原さんのお話だからなんだろうな。

『痛くない』と思っていたんですよ、本当に最後の方まで。
で、書下ろしの『Birthday』のラストで途方もなく胸が痛んじゃってね。
種類としては、鈍器で殴られたような痛みでも、鋭利な刃物で切られた痛みでもないんだけど。強いて言えば慢性病みたいな痛さかな。大騒ぎするほどで…

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