木原音瀬さんのレビュー一覧

恋について 小説

木原音瀬  大竹とも 

恋とは何だろう

 姉の結婚式プロデュースに感動して、ブライダルコーディネーターの職に就く朝霞と、彼の最初のプロデュースしたカップル笹川のお話です。

 笹川夫妻は結婚式に戸惑うのでも、喜ぶでもなく淡々と打ち合わせを行い、何かが欠けたまま結婚式当日を迎えます。

 朝霞と笹川が再会した後に、朝霞はこの結婚が偽りの、形だけの結婚であることを打ち明けられます。笹川夫妻に欠けていた恋愛感情が分かった時点で、「恋っ…

2

美しいこと 下 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

クズすぎる人間描写がすごい

激しく友人にオススメされたため、読んでみました。

ある程度BLには感情移入をして読みたいところがあるのですが、受けキャラの松岡がなぜそこまで攻めの寛末にこだわるのかあまり腑に落ちてきませんでした…というのも寛末がクズすぎて…!
寛末が人間的に素晴らしいという描写をされたのは上巻の最初のほうだけで、物語が進むにつれて、ただの煮え切らない優柔不断男にしか見えなくなってきたので、松岡が寛末に苦し…

5

秘密(文庫) 小説

木原音瀬  たえ 

スーパー攻め様志向への挑戦

◆あらすじ◆

劇団員の恋人を殺し、死体を冷凍庫に隠している大学生・啓太(受け)。死体のある部屋に帰りたくなくて、啓太はゲイバーで声をかけてきた充(攻め)のアパートに転がり込みます。
ところが、充もまた秘密を抱えた男。
読み書きができない充は、そのせいで弁護士の父親に全人格を否定されて家出、アルバイトで生計を立てているものの、心の傷は癒えないまま。
そんな、お互いに精神の極限状態にある二…

21

キャッスルマンゴー 2 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

すれ違いも回り道も

会いたい、会いたい、と思う気持ち。
けれど子どもにはそれが分からず、大人は後ろめたく思う。
そして会えないまま。

距離を置いたら、いつか忘れるのでしょうか。忘れたら、いつか本当の幸せが見つかるのでしょうか。切なさがないのが、本当の幸せなのでしょうか。愛する人の幸せを1番に考えるのが、本当の愛なんでしょうか。

そんなことではないと分かるために、必要だったんですね。

説教部屋大賞…

1

キャッスルマンゴー 1 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

最初の嘘が、嘘。

【キャッスル】敵に攻め込まれた際の防衛拠点として建てられた軍事施設。
【マンゴー】ウルシ科マンゴー属の果樹、またはその果実。

2つの心はつながっているのに、すれ違って。
子どもではない子どもと、大人ではない大人。
同じなのに違うと思い込んで、弟のためだとか義理だとか。
一緒にいる事が心地よく何より幸せな事だと、早く自覚してほしい。

ジャンルや設定、萌えツボ関係なく誰が読んでも合…

2

さようなら、と君は手を振った 小説

木原音瀬  深井結己 

積み重ねていく時間の中で。

改めてこの本を読んで、どうにも自分が木原さんの描くダメ男が好きなようだと気付いてしまいました。

どうしようもないほどに自分勝手な男・誠一。
昔、恋をした男・啓介が東京に出てきたのをいいことに、それまで放置していたくせに都合のいいように使って。
気持ちなんて昔のようにはなくて、ただ利用しているようでしかなくて。
それでも、何も言わないのをいいことのどんどんどんどん。
どこに気持ちがある…

6

美しいこと 下 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

痛ましく愛おしい松岡、読み応えのある後半

人は人の何を愛するのか……

松岡は有能で見栄えもいい営業マンだが、人に言えない楽しみを持っていた。
週末になると女装して街を歩き、美しい自分に向けられる視線に愉悦を感じているのだ。
ある日トラブルにあってボロボロだった「彼女」に、
ただ1人手を差し伸べ助けてくれた冴えない三十男寛末。
彼は女装姿の松岡に激しく恋をして、松岡もまた寛末に惹かれていく……
「おばあちゃんになっても子供に…

13

「熱砂と月のマジュヌーン」初回限定封入特典 グッズ

ここからを膨らまして欲しかった…!

本編はアレな部分が長すぎてう~んだったけど、
この小冊子で糖度補充です。
私的にはココの部分がもっと欲しかった~!
まぁでも読めてよかったw

本編ではファウジの目が見えなくなっていましたが、
小冊子では回復の兆しがあるようでホっとしました。
なんか視力まで奪うとかやり過ぎだと思うの。
受けさんがどんな性格であっても、
その結果あそこまでの仕打ちを受けるのは納得いかなかったなぁ。…

4

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

人間ドラマとして面白いが……

名作の誉れの高い本作品。
日高ショーコさんの挿絵も美しく、今度こその思いを込めて読みました。
今度こそ……というのは、私は木原作品が苦手なのです。
でも、これだけBL界で人気の作家さん、
きっとどこかでその良さに開眼するのでは?という期待もあり……

              :

読み始めは、快調だった。
木原作品は、登場人物のキャラに最初から躓くこともあるのだが
この作品…

4

美しいこと 下 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

一気に読めました

女装して出会った男に惚れられ、自分も惚れる。
でも男だと告白すると離れる相手。
追いつ追われつじれったい恋。

なんてリアルな物語なんでしょうか。
リアルBLという感じでしょうか。
実際いくら素敵な人で一目惚れしても同性だとわかれば離れるよね。
気持ち悪いし。
その点、寛末は正直者です。
どう考えても彼の反応は正しい。

でも、むかつくんですよね。
その正直さというか鈍感さ…

4
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