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木原音瀬 麻生ミツ晃
とも蔵
ネタバレは皆さんがしているので、感想だけ。 木原作品としては異色でしょう。 なにより設定がおしゃれ。 華やかな世界を舞台にした、華やかな香りを持つ登場人物。主人公の兄や高久透も、華やかな人物として描かれていて、主人公の葛藤を助長していきます。なにげに社員達の役割がいいですね~! ですが木原さんらしいと思うのは、華やかな世界が地道なものとして描かれている所です。一つ間違えば浮ついてしまう…
麻生ミツ晃 木原音瀬
楓花
ネタバレ
藤島さん退院後。 藤島さんの回想が合間に挟まる形で透が忘れてしまった2人の過去の因縁が分かります。 …悲惨です。 大人のエゴに振り回されまくりです。 何というかもう透が不憫すぎる。 実母は育児放棄気味だし、連れて来られた先では散々な扱い。 父親は会おうとはせず、藤島母は本宅に近づこうものなら怒り狂う。 学校行く以外は倉から出るな!で風呂にも入れてもらえない。 おかげさまで不潔す…
木原音瀬 宮本佳野
さくらは
芸術を仕事にしている人、しようと思っている人には読ませたくない一品。 それほど心に来ます。 後味は悪い方かと。 題が、青春の終わりですからね、切ない話でした。 最初のあいの、うたは心にじんわりと来るいいBLだと思います。 途中やっていることが何もかも上手くいかないのは解って、先は読めるんですけど、 木原がよく表現しているむき出しの愛が痛いくて愛おしい。 攻めのあいのうたは率直…
木原音瀬 日高ショーコ
cryst
壊れた柴岡は普通を擬態して生きてきた。その裏で、「心の闇」なんてない。そこにはその人自身があるだけだと言う。ならば、柴岡の行動の中に柴岡自身がある。そのことに気づいた河瀬は少しずつ柴岡を理解していく。 破綻して見える柴岡の行動は、かつての恋人に対する深く複雑な思いとそれに反する河瀬への思いがタナトスとエロスとして軸をなして、もつれながら柴岡という人と物語を構成している。 普通でない自分自身を禁…
木原音瀬 祭河ななを
たぬき0414
もう戻って来ない6年間の日々。 自分を好きだと言ってくれた透はもういない。 そして訪れたのは、恐れていた現実。 自分を憎んでいる、記憶を取り戻した透。 この6年間の記憶をまっさらにした透。 藤島を思うと、このどうしようも無い状況が ほんとうに心苦しくなる。。。 一方、記憶を取り戻した透は 自分を裏切ったことによる藤島への憎悪、 それらが募るなかで、 離れたくない 離さ…
ユッキ
暫く木原作品と距離をおいてましたがcoldシリーズ番外編となると久々に心踊りました。暫く距離おいて良かったと改めて実感しました。水のナイフやloopが好きな方にはたまらない一冊だと思います。海賀卓子「スタンダードレヴュー」にも通じる年下(攻)の一方的な歪んだ一途さに嫌がりながらも深みに嵌まる(受)の変化を存分に味わいました。楠田が秋沢を見付けた時から全てかそうなる様に動いてたとしか思えません!秋…
yoshiaki
COLDシリーズで既読なのは、本作以外は「COLD SLEEP」「COLD LIGHT」のコミカライズ版のみです。 ただ、この3冊を読む限り、登場人物は少しずつ重なり合っているものの、ストーリーは(これまでのところ)完全に独立していて、相互に影響し合う部分はなさそうな気がしています。 過去作が多いので読むのを躊躇っている方は、思い切ってこの本から読み始めてみることをお勧めします。(ただ「COL…
ぴえぴえ3号
COLD3部作で透の友人として登場した楠田のスピンオフ。 前作の、特に3作目COLD FEVERでは重くて暴力的な描写が続く中、透の友人でよき理解者の楠田はいたって普通で常識的で善人で、もうなんというかCOLDシリーズの良心というか。おもーいストーリーの中、楠田君登場シーンがある意味癒しになってましたが、今回はそんな楠田君がメイン!もちろん透や藤島さん、あとは別スピンオフ?の「同窓会」の黒川も登…
紫ゆかり
木原さんの作品はまだ数を読んでませんが、読んだ中でも断トツにこの作品が好きです。数ページ読んだだけで物語に惹き込まれ、秋沢が出てきてからは更に心持ってかれました。 この作品は、COLDシリーズのスピンオフですが、ドラマCDから入って原作小説未読。前作で脇役の楠田は、人当たりの良いヘテロのイメージしかなく、まさか主人公になるとは!!驚きでした。 実を言うと、特典ペーパー欲しさに予約はした…
視覚的にくる暴力表現は小説では出来ませんし、話が原作より上手くまとめあげていると思いました。 結構飛ばしている感じもあったので原作も併せて読むことをお勧めします。 また、違った感情が湧いてくるのではないのでしょうか。 どう話が上手くまとめあげていると言いますと、 木原音瀬さんは心理描写がとても上手く、最後の方になってくると(私の場合は)泣き疲れて萌えるどころでは無くなります。 今回こ…