木原音瀬さんのレビュー一覧

NOW HERE 小説

木原音瀬  鈴木ツタ 

こんなオジサンどこにもいない

作中で50歳→51歳になる純粋であるがゆえに逡巡する経理部長と、自分勝手な思い込みから予想外の悲恋を味わう29歳→30歳になる営業係長の愛が実るまでのお話。ハッピーエンドとなるまでにドタバタな展開なのですが、さすが作家さんの文章力で無駄がありません。
お話の途中まで、この弱弱しいオジサンが立ち直れないくらいに貶められるのかと思うと気の毒で読むのが怖いくらいにドキドキしておりましたが、心配無用でし…

4

キャッスルマンゴー 2 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

涙涙で・・・

最初は好きだなんて嘘だった・・・
弟から引き離したい一心でついた嘘。
でも、いつの間にかその嘘が本当に・・・

これでもかと言うほど、不幸が降りかかる万。
お母さんの病気、火事、お金・・・・
高校生の万には重すぎる。でも、人を頼らず自分でなんとかしようと
もがけばもがくほど、悪循環で・・・
お母さんが入院中はホテルは休業しなければならず金銭的な問題に頭を抱える。
仕方なく夜間のみ…

5

あいの、うた 小説

木原音瀬  宮本佳野 

この文体を評価します

木原作品としては、あまりレビューもついておらず神評価も少ないために読む前の期待はなく本を入手後もすぐに読まずにおいていました。サラッと読みたいなという気分の時にページを開いて読みだすと、おもしろくてスルスルと進んでしまいました。
「あいの、うた」は、感情のまま自分を偽らずに生きているボーカリスト(作詞作曲もする)と極小?音楽雑誌エディターとのジワジワとつめてゆく愛の話。正直にそのまんまのタイトル…

6

キャッスルマンゴー 1 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

万+悟=マンゴー

息子の名前、万(よろず)+悟(さとる)=マンゴー
亡き父が残してくれたラブホの名前は子どもたちの名前一文字づつ。
学年トップの成績の万とAV監督のゲイの十亀。
万の実家のラブホテル『キャッスルマンゴー』が舞台です。

ラブホ、AV、ゲイときたらエロエロのBLを想像しがちですが
このお話は違います。
評価が高いので読んでみたら、思いのほか泣けてしまいました。

最初は弟に近づけない…

5

美しいこと(文庫版) 小説

木原音瀬 

BLを次のステージへ

はぁ~。噂は聞いていたのでいつかは、、とおもっていたお話をやっと読みました。
なんでもっと早くに手に取らなかったんだろうと後悔してもしきれない、、
知らないでいた時間が空虚と思えてしまうほど!!
皆様にとっては、今更でしょうが、書かずにはいられないのでお付き合いくださいませ。


こんなにも切なくて、
登場人物たちの幸せを願いながらページをめくった物語は
かつてない、です。
人を…

4

是 -ZE- ファンブック コミック

志水ゆき  新也美樹  北沢きょう  橋本あおい  未槻直  雨隠ギド  カキネ  三池ろむこ  立野真琴  木下けい子  ねぎしきょうこ  阿部あかね  小椋ムク  津守時生  門地かおり  夏目イサク  南野ましろ  麻生海  二宮悦巳  草間さかえ  北上れん  小鳩めばる  藤川桐子  金ひかる  木原音瀬  栗城偲  一穂ミチ  久我有加  榎田尤利 

色々な是が楽しめます

ドラマCD付きで、志水先生の描き下ろし漫画もバッチリ収録されています。
描き下ろし漫画では玄間×氷見カップルと守夜×隆成カップルが同じ温泉宿で遭遇・・・!?という展開になっております。
例の如く氷見と接触して、これまた例の如く玄間の怒りを買う隆成。
彼は本当に懲りないですね(笑)

ゲストの作家陣が書かれた漫画や小説もそれぞれの個性がでていて読みごたえがあります。
二次創作のアンソロジ…

0

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

あああああ

いや~微妙でした。
同作家の別作品でがっかりしたので汚名返上で評価の高い本作に手を出しましたが、やはり微妙。
人間の尊厳を奪うストックホルム系統は好きで、キム・ギドク、鈴鹿ふみ等々、こういう展開そのものには堪らなくゾクゾクしますが、
どーしてこの作家はこう因果設定が下手なんでしょうねえ…

会社組織のパワーゲームの果ての無視、不当な叱責等々のメンタルイジメ。
確かに腹は立ちますが、こん…

6

キャッスルマンゴー 1 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

感化

されやすいので所々でほとほとと涙しながら読みました。

あらすじなんかは他所で細々と聞いておりました。気になって手にしてみました
イラストはとても綺麗で読みやすいです

ただ初心者にはオススメしません、というのもBLについて、そしてBLとリアルゲイの違いをちゃんとわかっている、尚且つそのファンタジーさを受け入れてから思慮が深くなっているような人でないと(つまり腐歴が長く数多の作品を読んで…

10

夜をわたる月の船 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

狂気が上滑り

木原さんは凄まじい執着心や理不尽さを描くのはとても上手くて引き込まれるんですけど、それらは狂気的であってもやはり狂気とは似て非なるものではないかと思います。それこそ人間らしい生活をしなくなった柴岡は「狂ってしまった」と言えるのでしょうが、私個人的にはこの場面はあまりしっくりきませんでした。柴岡の経歴的には説得力があるかもしれないけど、物語の進行的に説得力に欠けると感じました。好きな場面は柴岡が外に…

2

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

素晴らしい!

この執着堪りません。

2
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