木原音瀬さんのレビュー一覧

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

こころを持っていかれます

BL初心者です。去年からコミックスを読み始め、現在200冊ほど。今年から小説を読み始めました。そして、腐の先輩がたから名作と名高いこちらの作品にあっさりとノックアウトされました。1日で上下巻、小冊子愛しいことを一気に読みました。そして、今もときどき読み返してます。ここでは上巻の感想を。
女装の松岡(受け)に純愛でじりじりせまる寛末(攻め)。だんだんと寛末を好きになってしまう松岡の展開にドキドキハ…

16

吸血鬼と愉快な仲間たち 3 小説

木原音瀬  下村富美 

そろそろBがLするのを期待してもいいですか

ますます目が離せない展開になってきました吸血鬼シリーズ3巻目。
登場人物はどんどん増えてゆき、この広げまくった風呂敷を一体どうやってたたむつもりなのか、その辺が非常に気になってきました。

今回も見事にBがLしてないです。
桃色どころ触れ合いすらも微妙。
通常BLではもどかしい恋愛の末に、相手におそるおそるそっと触れ……みたいな感じが結構ありますが、この作品に至ってはそっと触れるどころか…

3

吸血鬼と愉快な仲間たち 2 小説

木原音瀬  下村富美 

面白くってぐんぐん読める

BLって巻数表示がないものが多い中、非常に親切なタイトルでありがた~い吸血鬼シリーズ2巻。

あぁもう何だろうこれ……というような焦らしプレイです。
アルと暁の関係は遅々として進みません。相変わらず恋愛色ゼロです。
それでも二人の気持ちがゆっくり動いていくのが、何ともこそばゆくて良い。もどかしい感じも堪りません。
何よりもアルが可愛いんですが、それ以上にツンデレな暁がたまらなく悶えるほど…

3

吸血鬼と愉快な仲間たち 小説

木原音瀬  下村富美 

異色吸血鬼もの

~と愉快な仲間達、ってフレーズは割と良く聞く系なんですが、この作品ほどそのままピッタリなのもそうそうないな、と思いました。
表紙イラストから色々と期待しちゃいますが、桃色展開はありません。

アホで可愛い冷凍蝙蝠で日本にやってきた、米国産のアルと、人間嫌いな無口で無愛想、おまけに口は悪いけど情深いエンバーマーの暁を中心に、暁の数少ない友人で刑事の忽滑谷、葬祭センターの同僚や部下たちの、どたば…

3

NOW HERE 小説

木原音瀬  鈴木ツタ 

現実の50歳はもっと結構若いよね

枯れもの大好きな私でございますが、同じ年の差20歳でも、20歳と40歳だとビターラブな感じなんですけど、30歳と50歳になった瞬間、とてつもないオヤジのにおいがします。
そういったオヤジっぷりも、普通のBLなら会社社長で渋めのオジサマ筋肉質、みたいなキラキラ設定になるのに、この話ときたら

おしぼりで顔拭く
弾力がない柔らかい肌
ED寸前の遅漏

お、終わってませんかね……終わってま…

5

WELL 小説

木原音瀬  藤田貴美 

無理

※辛口注意※

何と言いますかね、最早地雷とかそういう問題じゃない。
絶対に読み返せないです、これはちょっと私は無理です。
BL小説としてのできあがりとしては、正直なところ中身無視した桃色だらけの小説の方が出来が良いと思います。
そのくらい、とりあえずBLではないと思いました。
じゃあ、かといってホラーだとかサスペンスカテゴリーかというと、それも何だか違う収まりの悪い話です。

人…

2

秘密 小説

木原音瀬  茶屋町勝呂 

面白くてどんどん進む

まさか一体誰がしょっぱなから冷凍庫に○○が入ってると思うよ?
という感じなのですが、これ…BLでよかったんですよね………?
な感じの読み始め。
序盤で謎解き出来てしまい、以後安心しながら読むことが出来ました。
とはいえ、お話は至って真面目。
純粋すぎるくらいに純粋な心を持った攻の杉浦と、卑屈で微妙に根暗な受の啓太。

このお話はそれぞれが持つ『秘密』に焦点をあてたものだとは思うんです…

5

リベット 小説

木原音瀬  藤田貴美 

蒼竜社さんありがとう

BL界では多分、よっぽどのことがない限りはNGネタ。
蒼竜社さんがまだ木原レーベルと言われてた時代に発行された作品ですが、この出版社さんと木原さんだからこそ世に出せた野ではないかと思います。

10t級の重さのテーマ、今回はエイズ感染者が主人公です。
軽々しく扱える題材ではないのを理解してて、それでも書いてしまうのが
この作家さんの凄いところだと思います。
正直言ってBL的ハッピー展開…

7

あいの、うた 小説

木原音瀬  宮本佳野 

ある意味現実的すぎて痛い

物語は始終淡々としていて、夢に破れた男達の話が延々続きます。
それはもうしつこい程に。もうわかったら、その辺で傷口に塩すり込むのはやめといてあげて……と思わず木原さんの背後から肩を叩きたくなるような気分。

いつものような痛い描写があるわけではないんですが、随所に出てくるセリフに、胸がクサっと突き刺されるような気持ちになります。
傷つくとかそういった感情ではなくて、せつなく優しい、そして歯…

3

恋について 小説

木原音瀬  大竹とも 

この表紙すごい好き

攻は何の取り柄もない地味でいけてなくて優柔不断な攻と、若干空回り気味で色んな意味で不憫な受。
何の変哲もない地味な設定なのに、最後まで一気読みしてしまう吸引力がありました。

とにかくね、すれ違うすれ違う。
もう何をどうやってどの辺のボタンを掛け違えたらこうなるのかって勢いで、見事なすれ違いっぷりでした。
そのすれ違いがまた切なくて、この冴えない攻を見てると、イライラしっぱなしなんですが…

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