木原音瀬さんのレビュー一覧

MUNDANE HURT 小説

木原音瀬  井戸ぎほう 

扉絵の肌色率…。

あとがきによりますと、十年以上前に雑誌に掲載された作品をかなり改稿された作品のようですが、どれくらい加筆・修正されたのでしょう。西崎のセリフやモノローグの言葉遣いが、アレっ?ていうくらい今風に感じました。木原先生のセリフ回しに抱いていたイメージは、饒舌というよりは必要最低限。個人的にはそこが魅力の一つだったのですが、こんなに軽やかでセリフ+モノローグが前に出てた感じだったっけ、と少々困惑。古めかし…

6

MUNDANE HURT 小説

木原音瀬  井戸ぎほう 

クズはクズのまま

がこの作品のテーマだとあとがきに書かれていました。
読み終わってみるとまさにその通りで。
クズの主人公・西崎の視点で話は進んでいくので問題から目を背け色々な人のせいにしている見苦しい言い訳を読んでいると「こいつクズだな〜」と思いつつも確かにこの言い分は一理あるかも、こいつも可哀想っちゃ可哀想かなとも思いましたが...
最後の長野の「お前には、データを持っていかれたって気づいた時の俺の気持ちな…

5

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

性格の悪い美しい男の末路

実は、初・このはらなりせ作品。(木原さんが活躍し始めた頃、私BLから足を洗ってたので・・・)

皆さんのレビューを読んで、何かコレはヤバそうだ!と思い、購入。

結果、すごい衝撃。
うーわーやーばーいー。
これは、後引くわ!

パワハラする下らない上司・大河内。彼が痛い目をみるのは、ある意味当然かも。(ゲイを犬以下みたいに言うしね。自分が犬になって反省させられるのは、必然なのかも・…

5

MUNDANE HURT 小説

木原音瀬  井戸ぎほう 

受けに挽回のチャンスを!

いつになったら受けが改心するんだろう?と思ってページをめくり、めくり、めくり、あれ?もう残り少ないけど・・・となり、結局いいところ無しで終わってしまいました・・・( ̄□ ̄;)
あとがきを読んで、特に次の刊が出るわけでもなさそうな雰囲気なので、「ちょっと待って」って感じです。
受けもやればできる子だと思います。
木原先生、お願いですから受けに挽回のチャンスをあげてください。
そして長野を幸せ…

13

MUNDANE HURT 小説

木原音瀬  井戸ぎほう 

クズ過ぎる受けにウンザリ。。

久しぶりに読んだ木原先生作品。
お約束ながら?受けがボコボコになってて惨めで痛々しいです。。
クズ人間が改心するって流れは嫌いではないのですが、この受けは本当にクズだなーって感じです。
自分のやったことを棚に上げて攻めを責めるとか、何様だ!と本気で腹が立ちました。
攻めも攻めで、ドMか!と。
性悪過ぎる受けを全く好きになれなかったのと、愚鈍な感じの攻めも何を考えているのかよく分かりません…

9

FRAGILE 小説

木原音瀬  高緒拾 

ヤバい小説ですね

友人から「木原音瀬」はいいよ。心に来ると言われ、まずはこれから読んでみました。文庫サイズでお値段も手頃だったし……。でも後悔。

ちょっ…、これ何?

あり得ない!ドッグプレイですよ、それも好きだった男をマッパにして首輪つけて、精○かけた犬缶口だけで食べさすんですよ!

ある意味心に来たーっ!!!!!

……斬新すぎて

あとから友人が「一番ヤバいのから引いたね」だって。
い…

9

MUNDANE HURT 小説

木原音瀬  井戸ぎほう 

神かしゅみじゃないか安定の二極

下記全部ネタバレです。
初見の方にオススメできるのかという点で見るとやや微妙。
97年本誌掲載作の改稿とのことで、もとは約20年前、大層に言わせてもらうと四半世紀前の作品ということらしいです。違和感はほぼないですが、発売延期が続いたところを見ると、リメイク作業が結構大変だったのかなあと思いました。ラストがあまりラストっぽくないというか、ここで止めておかないとまたずるずる続いてしまう;という畏れ…

30

MUNDANE HURT 小説

木原音瀬  井戸ぎほう 

BLのお約束はない1冊

評価のとても難しい1冊。主人公の受はクズとしか言いようがなく本当に性格が悪い。何か困難があるとその原因を他者のせいにして、心から反省するということがない。つまり共感しにくい人物であるということ。
対して攻は寡黙で少し言葉足らずな部分があって、これまた理解をしにくい。
それでも物語には魅力があり最後まで一気に読み終えた。結末もはっきりと白黒ついたモノではないが私はその曖昧さが良いと思った。主人公…

21

美しいこと 上 小説

木原音瀬  日高ショーコ 

完全に一方通行の片想い

久しぶりに、隅から隅まで一言一句読み返しました。変わらず「神」評価でしたが………あれ?最初に読んだときほど痛くない!笑 木原音瀬さんのタフな作品の数々に鍛えられたおかげでしょうか。

ノンケのサラリーマン2人がお互いに完全に一方通行の片想いを繰り返して、2年という歳月をかけて恋人同士になる物語の前編です。本作には、二人が出会った夏の夜から、紆余曲折を経て最悪な気分で迎える翌年の夏までのお話が収…

28

秘密 小説

木原音瀬  茶屋町勝呂 

胸が詰まるような2人

まず、茶屋町勝呂さんの暗い色合いの、切り絵のような表紙・挿絵の迫力が凄いです。題名の「秘密」との相乗効果で、追い立てられるような、色のない作品世界が迫ってきます。

(ネタバレ注意)

知的障害っぽい攻めと統合失調症っぽい受けの物語。
攻めの杉浦充の障害は、実際はディスクレシア。識字障害というものです。知能指数的には決して劣ってはいないけれど、その違いのわからない厳格で権威主義の父親から…

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