木下けい子さんのレビュー一覧

好きだからキスしたの? コミック

木下けい子 

胸がちりちりしたあの頃へ

もう何でしょうね。
この胸のときめきとざわめきは。
まるで自分が初めてお付き合いしたときのようなもぞもぞした感じや、一緒にいると嬉しいのに胸の辺りにぐるぐるしたよく分からない感じがあったのを思い出しました。いつも浮かれているのに、いつも居心地が悪いみたいな。
懐かしいあの感じをこんなにリアルに思い出せるとは思いませんでした。

前回想いが通じ合うまでも長くかかりましたが、今回もなかなか胸…

8

ろくでなしと俺 コミック

木下けい子 

幸せっていいなあ。

中学の同級生美里と15年ぶりに再会した北方

美里は書けない小説家で金も家もなく北方が一番優しいと押しかけてきます。お礼は身体で払うとどっちもいけると。

北方と再会してから力がわいてきた、これは恋だ!と。

北方はお人好しですね。何だかんだで泊めてご飯も作ってあげて。
北方の作るご飯を食べてる時が一番幸せって言う美里が可愛いです。顔だけはきれいらしいですがこんなになつかれちゃあ落ち…

2

巡り合うよベイビィ コミック

木下けい子 

こんなツンなら喜んで!

先にドント・クライ・ベイビィを読んでしまってました。

優柔不断でお人好しなゲイの高校の先生筧と、そこの生徒の空也のお話。

先生のキスシーンを生徒が見てしまうパターンですね。
こちらはその件で生徒から先生にちょっかいを出す話ではありません。

筧先生は駄メンズ好きなのか?メガネイケメンに振り回されてます。

空也はシングルマザーの母が恋愛に走ってほったらかされ気味なせいか、冷め…

1

リアリストによるロマンチシズム コミック

木下けい子 

普通で素直が一番必要

大学の准教授の戸高と就職の決まらない大学生名波

戸高は大学にテレビに雑誌の取材など多忙なハンサムで理屈っぽいリアリスト

名波のお父さんが戸高と同じ大学の教授で彼の数少ない友人で、名波は家事や人の面倒をみるのが好き。

アシスタントを探してる戸高に父からうってつけと紹介され面接を受けることに。

この名波の素直で普通で可愛いところに戸高はだんだんやられちゃったんですね。
戸高も…

1

召し上がれ愛を コミック

木下けい子 

愛はロボットに心を吹き込むのだ

始まって5ページの股間のモザイクならぬキラキラに目を奪われた瞬間、もうハマってました。

人付き合いが苦手と言うより、もはや人というものを理解していなさすぎて人付き合いが出来ないタイプの笹川。珍しく上司に食事に誘われて内心浮かれていたら、上司の目的は単なるコミュニケーション上の注意だったことに落ち込んで、翌朝目覚めてみたら隣には…。

マンションのお隣さん同士の話です。
笹川の隣に住む俊…

2

今日も月が綺麗 コミック

木下けい子 

すべての鬱憤や疑問をすっきりさせてくれた神短編集

この短編集は神短編集です。
出版から5年も経っているので未読の方は少ないかと思いますが、もしいらっしゃったら絶対読むべきです。攻めの顔色を窺う受けにはうんざり、惚れた弱みに付け込むのは最低、友達同士でかきっこまでは100歩譲って分かってもキスする意味が分からないと思っている方には超絶おすすめです。
今までの溜まり溜まった鬱憤や疑問がすべてすっきりしました。

【今日も月が綺麗】神!!
こ…

5

俺の知らない俺の恋 小説

火崎勇  木下けい子 

記憶喪失もの



中編2本です。「俺の知らない俺の恋」「俺の知らない彼の覚悟」
どちらも受け視点

<表題作>
サラリーマンの赤羽(受け)は事故で‪一時‬的に記憶を失い社会人4年目にして気分は大学生に戻ってしまいました。
2か月の入院を経て復職するのですが、慣れない仕事に苦労することになります。
仕事もさることながら、部屋に男の恋人がいた痕跡を見つけ動揺するのです。
職場の皆は赤羽の状況を把握…

1

リアリストによるロマンチシズム コミック

木下けい子 

良い子ほどだめな大人に引っかかる

出だしがちょっと「逃げ◯」のようで、もしやあれはこの作品を参考に!?なんて思ってしまいました。

なかなか就職が決まらない名波は、父の紹介で人気経済学者の戸高のアシスタントの面接を受けに行くことに。面接中、出現した害虫(ご◯◯り)に慌てふためく戸高を笑ってしまった名波。
「落ちた…」と思っていたら…。

イケメンな天才ほど実は孤独なものなんですね。
才能に人が寄って来る。人がお金を連れ…

2

君とハルジオン コミック

木下けい子 

鶴の恩返し

あのとき助けていただいた鶴です。
とは言いませんが、そういうお話でした。

唯一の肉親である父親の葬儀の日に押しかけてきた借金取り。
何も分からずに戸惑うハルに「僕はハルくんの友人です」と言う弁護士が現れたが…。

見覚えのない大人、だけど「ハルくんは天使のようだった」と何か知っている様子の瀬尾。
当然警戒しますよね。頼りたい状況だけど、胡散臭い。

瀬尾の回想シーンで読者には事…

2

隣の彼 コミック

木下けい子 

大人の階段を登ってほしい少年

何かを諦めた大人と、青臭い少年の話でした。
もうふたりともめんどくさすぎて、最終的には何が何だか分からなくなってしまいましたよ。

好きだった後輩に想いを告げることのないまま、後輩は自分の妹に惹かれて義弟になって、子供もできた。行き場のない想いは憎しみに変わって、後輩たちの死を願った。
八乙女の事情は分かるけれど、まあ、めんどくさいです。
絶対に埋まらない穴が開いた大人、しかも自分で埋め…

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