木下けい子さんのレビュー一覧

隣の彼 コミック

木下けい子 

もう一冊くらいあると嬉しい

 田舎から東京のアパートに引っ越してきた松田の隣人は、八乙女という名の無精ひげの怪しい男。
 おまけに、子供が一人いるのだが、その子供は、八乙女のことを「パパじゃない」と言う。なにやら訳ありの家族に、松田は近づかないことにしよう……と思うのだけれど、端々で見せる八乙女の優しさや、弱さに次第にほだされていく……

 という感じの話でした。
 個人的には、子供を手放しちゃったりの山あり谷ありは…

1

君によりにし コミック

木下けい子 

しっとり読む本

 静かなBL。
 突然、大学教授の父親を亡くした大学生の大和。
 そこに現れたのが、とても印象的な男・小野寺と出会う。
 小野寺は、とても印象的な男で、大和には忘れがたい男になった。
 彼は、父の遺稿をまとめて出版するのを手伝ってくれる、というとこで、自宅に出入りを始める。

 そこで交流をするうちに、彼は父親に密かに想いを寄せていたようで……
 たまらなくなって一線を越えてしまった…

0

マガジンみみボーイ グッズ

マガジンビーボーイ2008年11月号のふろくなんだけど

稲荷家先生が何か描かれているらしいと知って入手。残念ながら百薔薇ではなかった(そりゃそうだよね、ビーボーイなんだから)ですが、思わぬ嬉しい出会いが多々あって萌です。以下、14作品 個々についてのコメント。1、4、8、13が好きでした。全部けもみみです。

1 モモつめシラップ テクノサマタ先生 24Pほど
  2Pカラー、兎たれ耳系可愛い子ニココと、ガキ大将っぽい三角耳の子のところに寡黙な迷い猫が…

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由利先生は今日も上機嫌 コミック

木下けい子 

六車くんが六車くんだからこそ

お気に入りの作品です。10年前に出版されたんですね。BLにはまった頃に買い何度も読み返しています。

実はこの頃の木下さんの絵はちょっと苦手なのですがそれ以上にお話に引き込まれました。

嫁ですね!由利先生のどんな我が儘も理不尽も聞いてお世話を焼いて。先生は六車くんをオモチャだと言いますが勝手に見合いをした六車にヘソを曲げてます。由利先生も可愛いですね。

先生に手をだされた時の六車の…

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トーキョートレイン(表題作 新宿ダーリン) コミック

木下けい子 

東京×電車×恋

東京の電車のオムニバスなお話ですね。

地方在住としては地名しかわからないテレビで見たりする場所とか路線とかが出て来て、登場人物が言っていた東京に生まれて育っただけでアドバンテージがあるというのをなるほどなあと思いました。
地方出身だからこそ必死で覚えるとか。

みんなさらっと読める可愛いお話です。練馬の王子様と用賀の騎士が続きのお話で印象が強かったです。
かっこよく口説くのですが相手…

1

性悪猫も恋をする コミック

木下けい子 

初恋にズームイン♪

木下先生の鉄板・私的に最強の“同級生もの”の本作、雑誌掲載時から「この感じ大好きだなぁ」と いつも思っていました。
永遠に平行線をたどって交わらないように見えた二人。彼らの気持ちの温度差が埋まっていく過程がコメディタッチでテンポよく、ちょっと変わった魅力的なキャラとともに描かれています。

「過去なんて くそくらえ
今が最高さ」と、押しも押されぬスターアナの地位を目指し、人生の勝ち組にな…

6

好きだからキスしたの? コミック

木下けい子 

蒼太の純情さにリアルさがあって良い!

キスも知らないくせにの続編です。
前半は綾瀬のいとこがひっかきまわします。綾瀬のことが好きなので蒼太に意地悪ばっかり。子供っぽいですね。
確かに蒼太は綾瀬のことを余り知りません。綾瀬が秘密主義というか、何でも話せばいいもんでもないし、言う機会を待ってたり、言う必要がないことだってありますよね。
蒼太はキスなんてしなきゃよかったって思っちゃいます。
蒼太も誰かと付き合うの初めてだし高校一年生…

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キスも知らないくせに コミック

木下けい子 

甘酸っぱい

高校生、学校、体育祭、通学電車、制服、転校生。

特にこれはという事件は起きなくて二人と親友といとこくらいが登場します。

優しくて明るくて性格が良くて弱音を言わない面倒見のいいと思われてるいい子の蒼太と一つ年上で1ヶ月遅れの転校生綾瀬のお話。

ごめんって言うなよとか、人の気持ちばっかり気にしてたら疲れるぞ気にするなって言葉に綾瀬が特別な存在になったのかな?
お年寄りに親切なのを自…

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スローリズム 小説

杉原理生  木下けい子 

なぜかときどき読みたくなる

もだもだ焦れ焦れ大人の恋…みたいなものが読みたいときに取り出す一冊。
感動した!萌えた!神!って興奮する感じではないけど、ふと思い出して読みたくなる不思議な引力があります。

何度も読んでいると、片思いする攻め・矢萩の気持ちを分かりながら受け・水森視点を読むことになるので、読むたびに切なさが増します。水森の無自覚な矢萩への信頼がチラ見えするだけで萌えるので、たぶん矢萩に肩入れして読んでいるん…

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春は君にささやく コミック

木下けい子 

感情が高ぶると方言丸出しになる攻めが好き

受けは、定食居酒屋の雇われ店長をやっているゲイの青年で、まだ20代だというのにもう人生諦めているような感じや自嘲っぷりが、読んでいて何とも歯痒い思いでいっぱいになります。
20代なんてまだまだこれからだよーーー!!!と、おばちゃんは声を大にして言いたくなってしまう。

でも受けの気持ちもわかるんです。
屋上で語った受けの高校時代の話を聞くと。

進学校に通っていてきっと人よりも聡いと思…

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